• 188月

    みんぽすさんからお借りしてるレンズ「SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM」で、少しお気楽撮影してみました。

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    かなり大柄なレンズですから、どうしても「さぁ撮るぞ!」と意気込みがちなんですが、せっかく持ってるなら持ち歩いてみないと、撮りたいシーンにも出逢えませんからね。
    明るいレンズなので、かなり日が暮れてきてからでも使えるのは良い感じです。
    以前も書きましたが、最短撮影距離はもう20cmほど短いと完璧ですけど、現状くらいでもマクロっぽいものでなければ十分こなせます。

    絞りはやっぱり開放寄りのほうが私には好みです。
    絞ってしまったら、手持ちのF1.8やF2のNikkorと変わりがなくなってしまいますからね。
    開放はさすがに扱いづらいですが、F2まで絞れば遠景にでも使えますし、F8くらいと撮り比べてみましたが、適度に収差がのこるおかげで、なんとなく立体感が出てくるようにも感じて、F2あたりのほうが好みです。

    室内では久しぶりにインコのチビちゃんを撮影してみました。

    被写体としてはチビちゃんはかなりベストかも。
    普段はカメラを嫌がるあたり、愛犬ジョブと同じなんですが、適度な距離感を保てるおかげで、あまり怯えずに撮影することが可能でした。
    動きの激しい被写体になるとカメラ側の性能にもよるかと思いますが、レンズの明るさも相まって、少し小さめなペットの撮影には非常に重宝するのではないでしょうか。

    これだけでは単なるスナップになってしまいそうですから、Lightroomの自動レンズ補正も試してみましょう。

    現像パラメータは同じで、自動レンズ補正だけをオンにしてあります。
    17-50mm F2.8の時は歪曲補正もかなり効いていましたが、さすがに単焦点だけあって、ほとんど周辺減光のみの補正といった感じですね。

    それだけ素の光学特性が優秀だということですが、シグマの現行レンズはほとんどLightroomで自動補正可能で、こうしたデータの提供をしてくれているのもシグマのレンズのメリットかと思います。

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    Filed under: Mono Fellows
    2011/08/18 12:00 pm | SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM レビュー(4) はコメントを受け付けていません
  • 168月

    みんぽすさんからお借りしているシグマの中望遠レンズ「85mm F1.4 EX DG HSM」ですが、今回は他の85mm単焦点2本と撮り比べてみました。

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    まずは前回発覚した露出オーバー傾向について追試してみました。
    結果からいうと、やはり0.3〜1.0EV程度、オーバー目に出る傾向が確認できました。
    まずはそのシグマさんのレンズの絵から。

    そして、比較用にNikkor 85mm F1.8です。

    今回は中央重点測光で絞り優先AEにしてみましたが、それでもNikkorは1/200秒に対して、SIGMAのほうでは1/160秒になっています。
    このケースだと0.3EVですが、場合によっては1.0EVくらいずれることもありました。
    描写については好みもありますが、F4まで絞ると、思ったよりは差が出づらいかも。
    Nikkorのほうが寒色系の発色なので、夏っぽいのはシグマのほうかな。

    さらに室内で、もう少し開放寄りのテストをしてみました。
    今度は絞りをF2にして、3本のレンズで比較です。
    まずはシグマから。

    室内というのもありますし、露出オーバーになると後が厳しいので、最初から-0.7EVでRAW撮影しています。
    開放がF1.4ですから、F2でもだいぶ締まってきていて、さすがに現代的なレンズで申し分ないです。

    続いて、Nikkor 85mm F1.8です。

    露出補正を戻し忘れてるので、ちょっとアンダーですね。
    シャッタースピードで見ると、これも0.3EVの差になってます。
    古いレンズですが、正直なかなか健闘しています。
    明るい部分でパープルフリンジが出ている部分がありますが、シグマのほうでもパープルフリンジが出る傾向は多少ありました。

    そして、最後はAi-S Nikkor 85mm F2です。

    このレンズになるとF2は開放になってしまうんですが、これもまた健闘している印象です。
    発色やトーンなどはやはりNikkorどうしのほうが似ていますね。
    銀塩時代ならフィルムをチョイスすることで調子を変えることができましたが、デジタルだとカメラ本体かレンズ、あとはデジタル処理しか選択肢がありません。
    そういう意味では、好みの描写に合わせてサードパーティ製レンズを選択するのも良いのではないでしょうか。
    お値段も最新の純正と比べたら、ずいぶん安いですしね。

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    Filed under: Mono Fellows
    2011/08/16 7:00 pm | SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM レビュー(3) はコメントを受け付けていません
  • 158月

    みんぽすさんからお借りしているSIGMAさんのレンズ「85mm F1.4 EX DG HSM」を持って、豆田町を撮影してきました。

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    あいにく途中から雨が降り出してしまって、APS-Cでは130mm弱の中望遠を雨宿りしてる軒先で振り回せず、思ったように枚数が撮れませんでしたが、最新レンズのシャープさと大口径のボケ味をちょっとだけかじることができました。

    ただ、ひとつトラブルがあって、場合によって露出オーバー気味になってしまうケースが多発しました。
    RAWで撮ったものを補正なしで現像してみると、こんな具合です。

    個人的には下くらいが適正露出(やや暗めかも!?)かと思うのですが、そうすると+0.7EVくらいのオーバーかと。

    Nikon D300は評価測光で、露出補正はしていません。
    これまで手持ちのAFレンズでもこうした現象はなかったですし、いっしょに持っていったMFのNikkor 35mm F1.4でも露出オーバー傾向はありません。
    帰ってからいろいろ追試してみたのですが、中央重点測光に比べて評価測光がやや明るいほうに振れがちではあるものの、そこまで顕著なものではなく、うまく再現できませんでした。

    もしかすると絞りが粘っていた可能性はありますが、絞り羽根に油が回ってるようなこともないですしねぇ。
    D300のほうの不具合の可能性もありますが、純正レンズでないことで、評価測光が思ったように機能していない可能性もあるかも。
    この件については、また晴天の際にでも追試してみようと思います。

    全体的な感想としては、やはり開放寄りのほうが面白いかな、という印象です。
    絞ってしまうと、せっかくの明るいレンズも標準ズームの望遠端あたりと似たような描写になってしまいますし。
    本来なら極薄で手こずるはずのピントもAFのおかげで、だいぶ気にせずに済みますし。

    あと、APS-Cで使うとちょっと中望遠すぎると感じるシーンも多かったです。
    35mm換算の焦点距離通り、銀塩の頃の135mmの感覚です。
    最短撮影距離があと20cmくらい短いと、もうちょっと適用できるシチュエーションを増やせるのかな、という気がしました。
    ただ、うまくハマった時の圧縮感というか、独自の空気感はさすがです。
    以前お借りした70mmマクロにも通じる柔らかさとシャープさの絶妙な調和に、シグマさんの本領を垣間見た気がします。

    さきほどの露出の件も合わせ、もう少し使いこなして、スナップ的な撮影にも挑戦してみたいと思います。

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    Filed under: Mono Fellows
    2011/08/15 12:00 pm | SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM レビュー(2) はコメントを受け付けていません
  • 138月

    みんぽすさんからシグマの中望遠単焦点レンズ「85mm F1.4 EX DG HSM」をお借りしました。

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    85mm F1.4というと昔から憧れのレンズのひとつで、これまでの銘玉も大きな前玉が特徴です。
    シグマさんの新しい、このレンズもそれに勝るとも劣らないレンズの魅力を発しています。
    ちょっと大柄なNikon D300にはちょうど良い感じのバランスだと思いますが、レンズが725g、ボディがバッテリーを入れずに825gですから、全体では約1.6kgという重量になっています。

    手持ちの85mmというと、NikkorではAi改造されたF1.8とAi-SのF2を持っていましたので、それらと並べてみました。
    他のレンズが普通のコップくらいだとしたら、シグマさんのそれはマグカップくらいの感じで、最新のデジタル対応にはやっぱりこれだけのサイズが必要なんでしょうね。
    なお、このレンズは35mmフルサイズ対応で、Nikon F4に装着してみましたが、問題なく動作してくれました。

    F4の頃は基本的にボディ内モーターだったわけで、AFは動かないんじゃないか?と思っていたんですが、AFもバッチリです。
    F3AFというのがあって、それはレンズ内モーターだったんですが、これは最近のレンズ内モーターのピンとは互換がなかったはずなんですよね。
    もしかすると、シグマさんが古い銀塩AF機にも対応してくれているのかもしれません。
    ただし、仕様上は「超音波モーターに対応しているボディとの組み合わせにてAF撮影が可能」となっていますので、あくまでも自己責任での使用としてください。

    肝心の撮影ですが、まだまだ序盤なのでお試し程度ですけど、やっぱり最新設計の単焦点はすごいなぁという印象です。
    85mm F1.4ともなると、合焦範囲も極薄ですが、HSMによる静粛なAF動作も相まって、非常に快適に撮影ができます。
    それに、そもそもファインダーの見えが美しく、撮りたいという意欲がかき立てられます。
    最近、ミラーレスでの撮影が多かったので、余計にそう思うのかもしれませんが、ここはやっぱり一眼レフと素晴らしい単焦点レンズの魅力でしょう。

    これから約1ヶ月お借りできるので、いろいろ持ち歩いて使いこなしてみようと思います。
    また、できればNikon F4にフィルムを詰めて撮りたいところです。

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    Filed under: Mono Fellows
    2011/08/13 3:22 pm | SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM レビュー(1) はコメントを受け付けていません
  • 197月

    みんぽすさんからお借りしたPHIATONのハーフカナルタイプのイヤホン「PS210」ですが、エージングもだいぶ進んできたので、音質絡みのレビューをしてみようかと。

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    先日のPS320と違い、こちらはコンパクトなインナーイヤーです。
    ただ、ハーフカナルというちょっと珍しいタイプになっています。
    といっても装着感はカナル型のほうに近いのですが、ユニットがそのまま耳に入ってくる感じとは違い、音の傾向はオープンエアーっぽさも兼ね備えている印象です。

    装着感はなかなか良く、カナルがやや苦手な私でもわりと平気な感じです。
    イヤーチップも4種類付属し、最初は上から二番目に大きいMが付いていますが、これをもうひとつ小さいSにするとカナルな感じが減って良いかも。
    とはいえ、ここは装着者の耳の形などに依存する部分なので、好みで選べば良いかと。

    しかし、イヤーチップによる音の傾向の変化もやはりあり、Mにすると低域が拡大する傾向が見受けられました。
    また、手持ちのシリコンっぽいタイプのイヤーチップに交換すると、さらに低音が伸びるような印象もあり、ここで好みにチューニングするのも良いかも。

    音はPS320と比べると押しのある感じですが、ソースの音質差はPS320よりもむしろこちらのほうが分かりやすく、意外とモニター的です。
    どこかが強調された感じは少なく、時折ハッとする生々しさを感じさせることもあります。
    ただ、積極的にアピールする鳴らし方ではないので、騒音の多い場所でのヒアリングや刺激の強いタイプが好みの方には物足りなく感じるかも。

    それだけに静かな環境でじっくり聴くと音源の違いまでしっかり聞き分けられますから、音質の悪い楽曲だとちょっとあらが目立つかもしれません。
    また、音のにじみが少なく純度が高めな鳴らし方なので、MP3などの圧縮ノイズがしっかり確認できたりして、デジタル臭さに気づくことも結構ありました。
    インナーイヤーでそこまで分かるというのはスゴイと感じましたが、もう少し楽しく聴ける方向に振ってあっても良いのかもしれませんね。

    また、カナル型で良くある「筒を抜ける感じ」はやはりハーフカナルといえども多少あるようです。
    PS320でもなぜか同傾向がありましたが、こちらは周波数がもう少し上で、ボーカルの倍音や鉄琴あたりで起こる感じです。

    あと、音漏れに関してはカナルというよりむしろオープンエアーくらいの感じで、結構漏れます。
    特に、耳に刺すと漏れる音が増える感じで、耳の内圧の関係?で外側に空気が逃げてるのかもしれませんね。
    そのあたりも含め、カナルの長所短所を半々に受け継いだ感じがありました。

    さて、そんな音質をもう少し客観視してお伝えできないか?と考えたのですが、再生音をマイクで録音するというプランは残念ながら失敗しました。
    どうもマイクがイヤホンのマグネットの影響を受けるらしく、うまく録音できないんですよねぇ。
    それがないにしても、イヤホンは耳の形状の影響も大きく受けますから、再生音をうまく伝えられそうにないので断念しました。

    そこで、別の方法を、ということで、ピンクノイズを使ったイコライジングをやってみました。
    これはスピーカーでも私がよくやっているものなんですが、ピンクノイズを再生し、各周波数のバランスが良くなるように耳で調整していく、というものです。
    純粋にフラットに追い込むのではなく、聴感上のバランスを取るので、主観は当然入るんですけどね。

    というわけで、早速、その結果をiTunesのイコライザで貼ってみます。
    まずはこのレビューの主役のPS210から。

    この結果を見るとやはり多少のドンシャリ傾向はあるようです。
    このイコライジングを施すと、さらに雑味が消え、良質なスピーカーでの再生音のような雰囲気になってくれました。
    ハーフカナルということで適度な純度と程よい音場感があるので、音の粒立ちが揃うことでトータルバランスが良くなったのでしょうね。

    また、PS320もイコライジングしてみましたので、オマケで。

    こちらは高域だけが急にレベルが上がってるという結果になっています。
    (イコライジングはその逆の調整になるので。)
    コアキシャルユニットになってるということで、高域側のユニットとのバランスの影響かな?
    ただ、このあたりは好みの範囲という感じで、PS210とは違い、音質そのものへの影響度合いは小さい気がしました。
    あえて違いを挙げるとすれば、聴き疲れしづらい、落ち着いた音色になったといった程度でしょうか。

    価格差や携帯性を考えると、個人的にはPS210のほうがコストパフォーマンスが高いかも。
    音漏れがそれなりにあるということで、大音量で再生する方にはあまり向かないかもしれませんが、元々音質の良いオーディオプレーヤーと音源を使用していらっしゃる方には良い選択肢になってくれそうだと思います。
    なお、iPhone用のマイクが追加されたPS210iというモデルもあるようで、iPhoneでの使用にはこちらが良いかもしれません。

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    Filed under: Mono Fellows
    2011/07/19 6:00 pm | PHIATON PS210 レビュー 音質&イコライジング編 はコメントを受け付けていません
  • 167月

    みんぽすさんからPHIATONのヘッドホン「PS320」をお借りしました。

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    以前もMS400をお借りしましたが、あちらはMS(Moderna Series)、今回のはPS(Primal Series)に属しています。
    イヤホンはすべてPSなので、PSのほうが下位モデルなのかなぁ。
    明確なシリーズの定義は見つけられませんでしたが、MSはカーボンのハウジングのものという分け方かも。
    価格的にはややPS320のほうが安めといった感じです。
    質感はそれほど違わないですが、ややPS320のほうが上品でコンパクトといった印象を受けました。
    箱も黒を基調に、革っぽいプリントが入っていて、シックでおしゃれな感じです。

    ユニットはちょっと特徴的で、40mmと16mmの同軸2wayになっています。
    ただ、ヘッドホン本体はもちろん、箱にもそれを大々的に謳った記載はしてありません。
    こういうシンプルで上品な感じは、とても好印象ですね。

    ケースもなかなか立派なものが付属しており、本体を折りたたむとCDケースを一回り大きくしたくらいのそのケースに、すっぽり収まってくれます。
    CDも1枚くらいなら、このケースの中にいっしょに入れられそうです。

    音質に関してはまだエージング段階かとは思いますが、同軸ユニットの性質がやはり出ているなぁというのが第一印象です。
    低域から高音までしっかり伸びていて、無理の少ない音に仕上がっています。
    ただ、低域は口径のわりにはやや不足している感じもします。
    40mmといっても同軸にすることで、振動板の面積が減っていることも関係しているのかな?

    ただし、周波数帯域という点でいえば、下までしっかり伸びているのもわかります。
    いわゆるドンシャリ感が少ないということなのかもしれません。
    ご存じの方も多いかもしれませんが、PHIATONはオーディオテクニカにOEMしていたりするわけですが、前回はまさにオーディオテクニカっぽい仕上がりだったので、今回はだいぶ違いを感じる部分もあります。
    あえて言えば、むしろソニーの音の出し方に似ている印象があります。

    また、同軸のつなぎの影響なのか、ピアノの右手側のほうが左手よりも解像感がある気がします。
    そこで「境界」を感じるというのはやはり2wayの影響が出ているのかも。
    もちろん、一聴してすぐに分かるようなものではなく、エージングが進めば馴染んでくる可能性も高いと思います。

    あと、PHIATONのヘッドホン全般で感じることがあるのですが、たまにボソッとパイプの筒を叩いた時のような(空気砲みたいな)音がたまに目立つことがあります。
    機種によって出てくるポイントは違うのですが、この機種だとボーカルの息継ぎ部分で聴こえることがあるようです。
    ハウジングによるものなのか、それともユニットのダンピングなどに関係しているのかは不明ですが、カナルだと他メーカーでも結構あるんですけど、大型のユニットではちょっと珍しいかな。
    ただ、音源によるものかもしれませんし、ダンピングファクターを高めるための小さな副作用かもしれませんから、それほど気にし過ぎる必要もないかと。
    もうひとつ、カナルタイプのイヤホンもお借りしていますし、もう少しエージングが進んだら、またレポートしてみたいと思います。

    10910-604-231606
    Filed under: Mono Fellows
    2011/07/16 5:00 pm | PHIATON PS320 レビュー 到着編 はコメントを受け付けていません