• 214月

    みんぽすさんからお借りしている富士フイルムのレンズ交換式カメラ「FUJIFILM X-Pro1」ですが、天気の良い日に花がいっぱいの公園まで足を伸ばして撮影してきました。

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    チューリップ満開といった感じでしたが、その色合いを記憶色っぽい感じで再現してくれています。
    空の色がややシアン被りしたような感じになるのは、最近のフジ独特かと。
    もちろん、普通でこの構図なら空は白飛びしてしまうことが多いでしょうから、ダイナミックレンジ拡張の恩恵をしっかり受けているとも言えるのですけどね。

    今回も低い位置からの撮影では液晶を使って、というシーンが結構ありました。
    被写体は屋外の明るい中、多少斜めからでもしっかり視認できます。
    ただ、水準器のオーバーレイ表示となると、さすがにちょっと見づらいことも。
    上の写真はあえて斜めにしちゃってるので、あんまり関係ないんですけど。

    先日も書きましたが、やはりこうしたニーズのためにもバリアングル液晶は欲しかったですね。
    そうなったら個人的には、通常は裏返して液晶を見えなくしちゃうでしょうけれども。

    お花の撮影ということで、マクロレンズも結構試しましたが、こればかりはどうも使いこなせていません。
    オートフォーカスはかなり遅いですし、フォーカス中に本体が動いたり被写体が動くと合焦しないケースが非常に増えます。
    完全に静止している被写体ならそこそこ使えるんですけどねぇ。

    また、MFするにしても、このレンズだけはなぜかヘリコイドが重くて感触がイマイチですし、ヘリコイドの回転への追従がちょっと遅れる印象があるので、直感的な操作がしづらい印象です。
    そもそもMFにモード切替しないとMFできないというのもつらいですしねぇ。

    それと、こういう感じでレンズ交換していると、撮像素子へのゴミの付着が結構気になりました。
    メーカーの特設サイトによると、以下のような、かなり強力なダストリダクションが装備されているらしいのですけど、フランジバックが短いのもあって、ゴミが入り込むケースが多かったように感じます。

    ・ボディへのゴミ進入防止対策についても、万全を期しています。
    XFシステムの基本的な考え方としては、第一に、ゴミがセンサーにつかないように「センサー周囲を密閉する構造」をとっています。マウント面とセンサーの間に3枚のガラスを挿入して、二重三重でゴミの進入を防いでいます。

    ・そして第二は、ゴミが進入してしまったときの対策です。マウント面とセンサーの間に挿入されている3枚のガラスのうち1番前のガラスは、圧電素子が取り付けられており「ダストリダクションシステム」として稼動します。約8万回/秒の振動によって、ガラス表面に付着したゴミを振り落とします。

    もちろん、風がそこそこ強い日でもあったので、その影響かもしれませんけど。
    また、糸くずのようなゴミが付着した際に電源をオン・オフしたり、手動でダストリダクションを実行しても、しつこく取れないというケースもありました。
    ただ、あくまでも表面に付いているだけですから、ブロワー等を常備しておけば問題ないレベルではありました。

    ファーストインプレッションの機械的な魅力にもだんだん慣れてきて、機能面の気になるところもいろいろ出てきました。
    ただ、そんなちょっとした未完成の部分も含めて愛でるところがタップリなカメラといえるでしょう。

    次は街角スナップ的な撮影に持ち歩いてみたいところですし、往年のフジの銀塩機種などとのサイズ比較やまだ紹介できていない機能の部分も、お借りできる期間をなるべくフルに使って紹介したいと思います。

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    Filed under: Mono Fellows
    2012/04/21 9:00 am | FUJIFILM X-Pro1 レビュー 花撮影編 はコメントを受け付けていません
  • 184月

    みんぽすさんからお借りしているレンズ交換式カメラ「FUJIFILM X-Pro1」ですが、今度は「XF18mmF2 R」を持って、お散歩撮影してみました。

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    35mm換算でほぼ28mm相当の広角レンズですが、35mmと比べるとかなりコンパクトで、鞄の中にポイっと入れて持ち歩くには便利なサイズです。
    本体が大きいという声もあるようですが、通勤カバンにもギリギリ収まりますし、フィルムカメラに慣れてる身には特に気になりません。
    前玉がかなり小さいこともあってか、描写に関しては35mmにやや劣るような印象もありますが、後玉は大きめで、KLASSE Wの技術が生かされている印象です。
    KLASSE Wの5群6枚から枚数も増え、7群8枚とデジタル設計になってるようです。

    撮影はほとんどEVFでやりましたが、ちょっと低いアングルで撮りたいようなケースは背面液晶で。
    バリアングルならもっと良いかなぁとは思いますが、外で斜めから見てもそこそこ見やすいので、撮りやすかったです。
    むしろ、フィルム的な撮り方ができるために液晶が裏返せたらテンポが良く撮れて良いかも。

    なお、OVFでもポチポチ撮っていますが、ギミックは素晴らしいものの、常用となるとどうしてもEVFで撮るシーンも多くなって、結局切り替えてしまうことが多々ありました。
    一番大きいのはフォーカスの確認が曖昧過ぎるというところでしょう。
    ピント位置や撮影範囲はオーバーレイで表示されて大変見やすいのですが、現状ではピント自体の確認はできませんからねぇ。

    どういう表示が良いのか、なかなか良いアイデアがありませんが、ファインダー周囲にフォーカス位置だけ切り出したプレビュー表示を出すとかいったあたりかな。
    いっそのこと、レンジファインダーを復活させるのも良いのでしょうが、光学系はコストがかかりそうですし、デジタルでこれを再現できたらベストなのですけど…。

    なお、マクロモードがオンだと上記のOVFモードに切り替えることができません。
    切り替わらないこと自体はパララックスなどから考えても問題ないのですが、この時に何のアラートもないのはちょっと分かりづらいですね。
    マクロのお花マークあたりを点滅させるなりの表示があると良いかと思います。

    これ一本に絞って使ってみると、悪くないレンズではあるのですが、35mmほどの魅力は薄いかも。
    広角系はミラーレスではまだ設計が難しい部分があるのかもしれませんね。
    シグマの19mmあたりがXマウントで登場したりすると競争も起きて面白いかもなぁ、なんて思います。

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    Filed under: Mono Fellows
    2012/04/18 7:09 pm | FUJIFILM X-Pro1 レビュー 18mm撮影編 はコメントを受け付けていません
  • 164月

    みんぽすさんからお借りしている富士フイルムのレンズ交換式カメラ「X-Pro1」ですが、早速、撮影に連れ出してみました。

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    まずは撮り慣れた玄関のお花から。
    レンズは「XF35mmF1.4 R」でプログラムAE、JPEG撮って出しです。

    EVFでの撮影でしたが、覗いた瞬間から良く撮れそうなオーラが出ていました。
    メモリカードは上海問屋のclass 10の16GBを使いましたが、RAWとJPEGファインの同時記録でもそれほど遅さは感じません。
    連写しちゃうと、最新の一眼レフのようにはいかないかもしれませんが、個人的には十分な速度です。

    ちなみに当初、このメモリカードを使うと、起動がかなり遅く、2秒くらいかかっていました。
    ただ、どうもおかしい感じだったので、メモリカードを本体で初期化したら、コンマ数秒くらいの迅速な起動となりました。
    元のフォーマットがKENWOODのレコーダーでフォーマットしたものでちょっと特殊だったのかもしれませんが、他のカメラ同様、この機種での再フォーマットをしたほうが性能が出やすいかも。

    次も同じレンズで開放F1.4、プログラムAE、JPEG撮って出しです。
    普段、こういった機種ではRAWで撮ることが多いのですが、この機種のJPEGはなかなか作品的な仕上がりをしてくれて、RAW現像しても結局、JPEGを採用ということが多い印象です。
    RAW現像ソフトがまだ対応していないものが多く、慣れないSILKYPIXを使ってるせいもあるかもしれませんけどね。

    最後はそのSILKYPIXで現像した写真を。
    付属のソフトもSILKYPIXベースですが、今回はSILKYPIX Developer Studio Pro 5の
    Mac版Betaを使ってみました。
    このベータ版もしっかりX-Pro1に対応していますが、レンズ補正が効いてないのか、JPEGとは歪曲収差がちょっと違う感じでした。
    純正ソフトでは補正されるのか、今度検証してみようと思っていますが、単焦点レンズということもあって、補正はわずかなものです。

    世間の評判では「大きい」とか「使いづらい」というのをよく見かけるんですが、私にはかなり合ってるのかも。
    前回も書きましたが、CONTAX G1にやっぱり似ていて、そういうレンジファインダー機を使ったことのある方だと、すんなり受け入れられる部分があるんじゃないかなぁという気もします。
    もちろん細かい欠点はそれなりにあるので、そのあたりは徐々にまた挙げていきたいと思っています。

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    Filed under: Mono Fellows
    2012/04/16 8:12 pm | FUJIFILM X-Pro1 レビュー 35mm実写編 はコメントを受け付けていません
  • 154月

    みんぽすさんから富士フイルムのレンズ交換式カメラ「FUJIFILM X-Pro1」をお借りしました。

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    いつもなら早速、作例と行くのですが、今回はせっかくなので、素晴らしい外観を紹介していこうかと。

    メーカーサイトなどの写真でもCONTAX G1に似てるなぁと思ってましたが、実際の感触もかなり近い感じです。
    レンズ側に絞りがある点やシャッタースピードや露出補正のダイヤルなど、かなり類似しています。
    絞りは電子マウントで電気的なスイッチですし、G1の枠だけ動くファインダーとは大違いで、OVFとEVFのハイブリッドな高機能ファインダーなあたりは時代の進化を感じますが。

    そしてレンズはSUPER EBC FUJINONを冠する金属製の高級感あふれるもの。
    ヘリコイドもありますが、これも電子式で距離目盛はないのはちょっと寂しいかな。
    また、フルタイムMFではないので、ヘリコイドを回しても自動的にMFには切り替わってくれないようです。
    MFにする場合には本体正面右下のスイッチで切り替えますが、これはちょっと不便かな。
    ヘリコイド回転時に自動的に切り替わってくれたり、フォーカスポイントを自動拡大してくれるような機能があれば便利なんですけどねぇ。
    なお、MFの操作性やEVF、背面液晶でのピント確認は比較的見やすい印象ですし、拡大表示はMF時にコマンドダイヤルの中央を押すことで可能となっています(シャッターボタン半押しで解除もされます)。

    レンズは標準レンズの「XF35mmF1.4 R」、広角の「XF18mmF2 R」、そしてマクロレンズ「XF60mmF2.4 R Macro」の3本をまとめてお借りしています。
    フードなども金属製で、さすがしっかりできています。
    ただ、銀塩時代のオールドレンズを知るものとしてはイマイチ重量感がないのが…。
    外から見える部分は十分重厚なんですが、中身が軽い感じなんですよね。
    もちろん、古いMFレンズとは違って、この中にAFモーターも絞り制御機構も入ってますから、そのスペースが必要なんでしょうけど、もっとズッシリでも良かったかも。
    その辺りの需要はマウントアダプタが担えば良いわけですけどね。

    また、さきほども書いたとおり、絞り値の指定はレンズ側でやるようになっていて、A位置にしておくと、本体がAモードの時はプログラムモード、それ以外ではシャッタースピード優先AEになります。
    ただ、A位置にはロック機能がなく、通常の絞り値と同じクリック感のみなので、いつの間にか動いてしまうということが結構ありました。
    ちょっと手前に引いて回すとか、強めのクリック感があると良いのですけどね。

    あと、これに関連してですが、絞りを例えばF2.8にしてあってもプレビュー表示のためか、光源が変化すると絞りが勝手に「キシュキシュ」という音とともに動きます。
    電源が入ったままぶら下げていると、この音が結構目立つんですよね。
    絞りオートの場合は仕方ないですが、絞り優先AEの場合はできれば動かないほうがうれしいかな。

    とまあ、色々と思いつくままに気になったところを書きましたが、メカニカルな良さをうまく融合させたのは素晴らしい試みだと思います。
    今のデジタル一眼レフやミラーレスたちは撮影においては非常に優秀ですが、持つ喜びを感じるカメラが少ないように思っています。
    撮影するときだけでなく、眺めたり撫でたり、枕元に置いて寝たり(笑)する、そんなカメラもあって良いのではないかと。

    また、最新のデジタル機器に懐古趣味を求めるのは必ずしも正解ではないかもしれません。
    ただ、昔からフィルムカメラが築いてきた操作性というのも「撮る道具」としての使い勝手を追究してきた上でのものでもあると感じています。
    その道具としての良さを完全に吸収して昇華した形になっていない部分もまだまだありますが、各社横並びにならないという意味でも、この路線でさらに進化を続けてほしいと思います。

    今回は触りだけ、という感じでしたが、すでに撮影も結構楽しくやってきたので、近日中にそちらのレビューも載せたいと思っています。

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    Filed under: Mono Fellows
    2012/04/15 6:00 pm | FUJIFILM X-Pro1 レビュー 到着編 はコメントを受け付けていません
  • 233月

    みんぽすさんからお借りしたソニーのAndroidタブレット「Sony Tablet S」ですが、早いものでもう1ヶ月近く経過しています。

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    最初にセットアップしてからも普段使いにぼちぼち使ってはいますが、正直あまりハマっていません。
    わが家にはiPadがあるから、というのもあるのでしょうが、どうもそれだけではないんですよね。
    そこで「私がハマらない理由」を検証してみようかと。

    冷静に私の情報端末の使い方を客観視してみると、普段、自宅でメインに使っているのはiMac、寝室や出張時はMacBook Airと、そもそもタブレットをあまり使っていないことに気づきます。
    iPadは紗羅が使うことが多くて、使うとすれば外出先で3G回線が必要なケース(iPadは初代の3G+Wi-Fiモデル)や電子書籍を読む時くらいかな。
    単純に閲覧するよりも文書書きやフォトレタッチなどの作成を伴うことに費やす比率が高いからかな。
    そうそう、操作はせず、音楽や動画を流すプレーヤーとしてiPadを使うことは結構ありますね。

    これから考えてみると、Sony Tablet Sの使用頻度が上がらない理由がなんとなく分かって来ました。

    1. 3G回線がない
    2. 音楽や動画、電子書籍の転送同期が面倒
    3. 作成作業に適さない

    まずお断りしておく必要がありますが、1.の「3G回線がない」のはお借りしたモデルがSIM無しだから、というだけで、これはソニータブレットの欠点でもなんでもありません。
    Sony Tablet Sの3Gモデルは基本的にdocomoですが、docomoに持っていけばSIMフリーに解除してくれるそうです。(お借りしてるので無理ですが。)
    なお、費用は3150円ほどで、他社のSIMでの動作保証はないそうです。

    次に2.の「音楽や動画、電子書籍の転送同期が面倒」ですが、これはiTunesの存在が大きいと思います。
    iTunesも出来や動作がイマイチな部分も多々あるとは思うのですが、それでもいろんなメディアを一括管理できて、しかも余計で面倒な設定が不要というのは非常に大きなアドバンテージだと感じます。
    DRMなども緩い縛りはあるものの、それをあまり意識させないあたりはAppleらしいところで、ソニーに限らず、他社にも素直に見習ってほしいところです。
    そうしたソフトがないのであれば、せめてSDカードに入れるだけという管理ができれば、それもまた良いのですけどねぇ。

    そして、最後の「作成作業に適さない」は完全に個人的な嗜好の問題かもしれません。
    気軽に使うなら、ケーブルつなぐだけ(最近は無線LAN経由の同期も)のiPadが気楽で良いですし、カスタマイズしたりといったところにこだわりたいなら、いっそのことパソコンのほうが面白いんですよね。
    さらに、MacBook Airという存在もありますし…。

    Androidにはまだ荒削りな部分もあって、そこを自分なりにカスタマイズするのが面白い、という部分もあるように感じます。
    そうした部分に魅力を感じるかどうかで、ハマるか、ハマらないかが決まってくるのかも。

    ただ、そんなAndroidもiOS以上にどんどん進化しています。
    つい先日、Sony TabletのAndroid 4.0.3へのアップデートが告知されました。
    これにより、インタフェースは刷新されるそうですし、新機能もたくさん追加されるとのこと。
    また、ソニー独自に同社のBlu-rayレコーダとの連動(録画番組の視聴など)も出来るようになるそうで、伸びしろは明らかにiPadよりも大きそうです。
    アップデートは4月下旬配信予定だそうで、もしかするとそれまで試せるかも!?という情報も入ってきたので、私を楽しませてくれる「進化」に期待したいと思います。

    ソニーストア

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    Filed under: Mono Fellows
    2012/03/23 12:00 pm | Sony Tablet S レビュー 私がハマらない理由編 はコメントを受け付けていません
  • 033月

    少し前にみんぽすさんからソニーのAndroid端末「Sony Tablet S」をお借りしました。

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    うちにはiPadがあり、iPhoneもiPod touchもあって、完全にiOS派ですから、Androidは初めてです。
    と言ってもセットアップというほどのこともなく、iPadを使っていれば直感的にわかります。

    唯一の違いというと、SDカードスロットがあるというところかな。
    てっきり音楽や動画を思う存分入れられると思ったのですが、標準のプレーヤーでは本体内のデータしか扱えないのですね。
    ALACやFLACにも対応しておらず、これでは悲しいのでアプリを入れました。
    インストールしたのはPowerAMPですが、これでALACもOKですし、当然ながらSDカードのデータもOKです。
    できれば標準アプリで対応してほしいところですが、こういう自由度もAndroidならでは、かもしれません。

    そういうわけで、まずは普段使いのアプリで環境を整えます。
    実際にインストールして使ってるのは以下のアプリたちです。

    G Data MobileSecurity
    Google日本語入力
    Facebook
    PowerAMP
    radiko.jp
    Twitter

    どれも定番ばかりですが、実際には他のアプリも色々試してみています。
    個人的にiPadで愛用しているTVPlayerも入れてみましたが、なぜか転送した番組が再生できず、全く使えないので削除しました。
    これは単純にアプリの出来が悪いのかもしれませんが、Androidの場合、機種ごとに解像度やメモリなどに差があるのもあって、アプリ側の対応も面倒なところがあるのでしょうね。
    また、Seg Clipも試しましたが、うちのは旧モデルでiOS専用だったので、こちらも使えませんでした。

    本体側の使い勝手としては正直、iOSに慣れているとちょっと面倒に感じる部分が多い印象です。
    別にSony Tablet Sの完成度うんぬんというわけではなく、純粋にAndroidとの違いなんでしょうね。
    自由度は非常に高いのですが、タブレットは気軽に使いたいので、もっと家電に近いものであって欲しいと個人的には感じます。
    例えばショートカットアイコンは自由に配置できて、ある意味とても便利なのですが、インストール後に勝手にショートカットを作るアプリもあり、いちいち整理するのが面倒に感じてしまいます。
    起動ひとつとっても、ショートカットから、アプリケーション画面から、と複数の起動箇所がありますし、ショートカットを消しても実体が消えないあたりはどうもWindowsっぽくて、あまり好きではないかなぁ。
    もちろん、最初にも書いたとおり、これはハードウェアの問題ではなく、Android側の仕様なのですから、どうしようもないのですけどね。

    ただ、ハードウェアにも気になるところがいくつかあって、その一つが「無線LANの復帰が遅い」点です。
    届いた当初、スリープからの復帰時、遅い時は1分近く掛かっていました。
    それどころか、自宅のアクセスポイントが見つけられず、そもそも繋がらない事もしばしばでした。
    色々と試行錯誤したりWebで調べると、どうやら同期をオフにしてあるとまずいっぽいことがわかりました。
    とはいえ、私は同期をオンにしてあったのですが、これを一旦オフにして再度オンにすると何故か改善しました。
    それでもiPadやiPhoneと比べるとワンテンポ遅い印象です。
    アクセスポイント側の問題かもしれませんが、仕事場のアクセスポイントでも似たような感じでしたから、近辺にアクセスポイントが多いとこういう症状が出るのかもしれません。
    なお、同様に操作音のトグルなど、設定値となぜか逆になる現象がいくつかありました。
    これもOS側のバグなのかなぁ?

    動作自体はそこそこ軽快で、タッチスクリーンの精度や反応もiPadとあまり変わらない感じで、セットアップさえ済ませてしまえば快適です。
    動作でいうとWebブラウザのJavaScriptの動作が少し遅いかな?と感じる程度でしょうか。
    調べてみると、Sony Tablet SのWebブラウザには「クイック・ビュー」技術というのが搭載されていて、JavaScriptの処理を後回しにして待たされる感覚を少なくしてるんだとか。
    確かにこれで体感速度は上がったように感じる部分もあるのでしょうが、最終表示までにかかる時間は変わらないですからねぇ。
    Webブラウザの設定からオフにできるので、私はオフにしておきました。

    また、これもAndroidの制限ですけど、画面キャプチャが面倒なので、レビューが捗らないというのはありますね。
    開発者モードを使うのは仕方ないにしろ、もうちょっと気楽に使えるキャプチャツールくらいは用意してほしいかな。

    全般的にiOSユーザーの偏ったレビューになってしまった感がありますが、なるべくそうならないようにと、かなり時間を置いてみたんですけどね。
    OSにしろハードウェアにしろ、iPadにはない飛び抜けたモノを感じることができなかった、というのが正直なところです。
    まだもう少し期間もありますから、次回はもうちょっと前向きに良いところをご紹介できるよう、使い込んでみたいと思います。

    14061-604-268804
    Filed under: Mono Fellows
    2012/03/03 8:00 pm | Sony Tablet S レビュー セットアップ編 はコメントを受け付けていません