• 306月

    みんぽすさんから富士フイルムの高倍率ズーム機「X-S1」をお借りしました。

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    箱の雰囲気は先日お借りしたX-Pro1にソックリです。
    これまでにも富士フイルムには歴代、高倍率ズームがSシリーズとしてあり、以前もS100FSをお借りしたことがありますし、S8100fdなども所有していますが、それらに比べても高級感があります。
    大きさもどちらかと言うとデジタル一眼レフに近い感じで、α700と比べてもこのとおりの大きさです。

    ただ、レンズは24-624mm相当の26倍ズームと、これだけのレンズがこの大きさに収まっているのは一体型ならではのメリットでしょう。
    さらに非球面レンズが4枚、EDガラスが2枚、多層コーティングの「SUPER EBC」も施されていて、Xシリーズを名乗るだけのことはあるスペックですね。

    デザインはデジタル一眼レフにソックリですが、いわゆるネオ一眼と呼ばれていたものと同様、ファインダーはEVFで、AFもコントラスト検出方式によるものになっています。
    2/3型 EXR CMOSセンサーは像面位相差は採用されていないのはちょっと残念かな。
    今回は外観のみの紹介が中心としますが、AFはやはりちょっと遅いかなと感じる場面がありました。

    再び外観に話を戻しますが、高級感はあるものの、一点気になったことが。
    届いた機種はデモ機だったようで、すでに使用された形跡がありましたが、一眼レフで言うところのペンタ部のところに表面加工のハゲが見受けられました。
    カメラのほとんどの部分がラバーっぽい加工がされていて、これが高級感につながっているものの、ちょっと経年変化に弱そうな気もします。
    DMC-G1などもこういう感じのコーティングでしたが、やっぱり時とともに結構剥げています。
    この機種もそうなるかは分かりませんが、加水分解してベタベタしてきそうな気もして、そこがちょっと心配です。

    次回は個人的に一番気になっている、自慢の望遠域を超解像ズームといっしょに試してみようと思います。

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    2012/06/30 12:00 pm | FUJIFILM X-S1 レビュー 外観編 はコメントを受け付けていません
  • 266月

    みんぽすさんから以前お借りしていたFUJIFILMのプレミアムカメラ「X-Pro1」ですが、その後、LightroomがX-Pro1のRAWに対応したので、当時撮った写真を改めて現像してみました。

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    X-Pro1にはSILKYPIX相当の現像ソフトが付属していますが、正直使いやすいとはいえない部分もありました。
    Lightroomだとやっぱり慣れているし、自分で表現したい調子に仕上げやすいですね。
    もちろん、普段からSILKYPIXを使っていれば違うのかもしれませんが、「X-Trans CMOS」の扱いが難しいという面もあるのかも。

    私が撮った写真の中では特に愛犬ジョブの毛並みの再現力が断然、Lightroomのほうが良い印象でした。
    JPEGで撮ればそんな苦労もないのでしょうが、これもまたフジ特有の発色だったりで、万能というわけではないですから、RAW現像に頼りたい場面ではLightroomが対応してくれたことは非常にうれしいところです。

    あらためて見てもその解像感はかなりのもので、巷の評判とは違い、個人的には結構気に入ってるかも。
    やや気になったレンズラインナップも今年の秋には「14mm F2.8」、「18-55mm F2.8-4 OIS」が出る予定だそうですし、来年は23mm、56mm、そして27mmパンケーキ、「10-24mm F4」、「55-200mm F3.5-4.8 OIS」と、順調に充実していくようです。
    マウントアダプタも揃ってきていますし、いつか手に入れてみたいものです。

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    Filed under: Mono Fellows
    2012/06/26 7:00 pm | X-Pro1 レビュー Lightroom現像編 はコメントを受け付けていません
  • 275月

    みんぽすさんから長いこと、お辛いしている「Sony Tablet S」ですが、期間が長くなってるのは先日ようやく公開されたICS(Ice Cream Sandwitch)こと、Android 4.0.3を待っていたからです。

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    当初は4月下旬の予定だったのですが、「ソフトウェアの開発に予定よりも時間を要することが判明したため」、延期となっていました。
    なお、ICSの新機能については、こちらのサイトに良くまとまっています。
    スクリーンショットが撮れるようになったり、ロック画面からのカメラ起動、顔認識アンロックなど、他OSの良さを吸収しつつ、独自の拡張も多数なされています。

    また、ソニー独自のアップデートもあり、同社のBlu-rayレコーダで録画した番組の視聴や管理ができるアプリ「RECOPLA」やアプリを小さくウィンドウ状に表示できるスモールアプリ機能もあって、生まれ変わった感もあります。

    なお、アップデートはSony Tablet本体のみで実行可能で、まずはダウンロードしてから、OS再起動で更新という形です。
    ただ、アップデート作業はバッテリー残量が50%以上必要で、AC接続していても必ずバッテリーが50%以上残っていないとダメなようです。
    ダウンロードまではできるので、ダウンロード中に充電を進めておくのが良さそうです。

    ICSになってまず感じたのは、復帰時に無線LANへの接続が速くなったという点。
    以前からうちの環境だと、スリープから戻る際に1〜2分くらい、無線LANに繋がってくれなかったんですよねぇ。
    ルータの問題かと思っていたのですが、BUFFALOからNECに変えても症状は同じでしたが、ICSに上げてからは数秒で復帰するようになりました。

    それ以外の機能的な部分は着実に進化してはいるものの、革新的に「これを待ってたんだ!」という雰囲気ではないかも。
    喩えは悪いかもしれませんが、Chromeのメジャーバージョンが上がったような感覚といいますか…。
    どうも私とAndroidの相性が悪いようなので、その点は差し引いて読んでいただく必要がありそうですが。

    ややレビューからは外れるかもしれませんが、個人的にはAndroidのライバルはiOSではなく、Windows 8ではないかという気がしています。
    そういう意味ではWindows 8の登場までの足固めが終わったというところなのかと。
    Windows 8が出てくるとIntelなタブレット端末も多数登場するでしょうし、ARMも通信事業者各社から出てきそうな予感です。
    その時にVAIOも手がけているソニーがどういうタブレット戦略を取るのか、気になるところではあります。

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    2012/05/27 7:00 pm | Sony Tablet S レビュー ICSアップデート編 はコメントを受け付けていません
  • 065月

    みんぽすさんに約1ヶ月ほどお借りしていた富士フイルムのレンズ交換式カメラ「X-Pro1」ですが、今週は東京出張ということもあり、少し早めですが返送の準備を整えました。
    というわけで、これまでのレビューを総括しつつ書いてみようかと。

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    まずはこれまでの記事をリストアップしておきますね。

    FUJIFILM X-Pro1 レビュー 到着編
    FUJIFILM X-Pro1 レビュー 35mm実写編
    FUJIFILM X-Pro1 レビュー 18mm撮影編
    FUJIFILM X-Pro1 レビュー 花撮影編
    FUJIFILM X-Pro1 レビュー お散歩撮影編
    FUJIFILM X-Pro1 レビュー 街角スナップ編

    このレビューを入れると7回もエントリしています。
    まるで自分のメイン機のように使わせてもらった1ヶ月だったので、写真も結構撮ったからでしょうね。
    あまりむやみにシャッターを切らないほうなので、この期間中に600枚弱撮ったようです。

    細かい話はこれまでのレビューに任せるとして、やはりいちばん気になったのはRAW現像でしょうか。
    SILKYPIXも悪くないのですけど、やはり慣れた現像ソフトでやりたいというのがあります。
    純正で用意されたものもSILKYPIXベースで、本体で生成されるJPEGや本体内RAW現像とは画の方向性もずいぶん違いますしね。
    AdobeはX-Pro1への対応をすでに表明していますし、サードパーティのRAW現像ソフトの対応が待たれるところです。
    もちろん、この期間中に撮ったRAWデータも保存しておくので、対応したら再現像してみたいと思います。

    逆に良く言われる、この機種独特の部分というのはほとんど気になりませんでした。
    ファインダーも未完成な部分はあるものの、丁寧に作られていますし、動作のレスポンスもマクロ撮影を除けば、私には十分でした。
    また、ローパスフィルタがないのもこの機種の特徴ですが、モアレが気になった場面もほとんどなかったです。
    唯一、iMacの液晶画面を撮った時は下のような面白い模様が現れましたが、等倍で見れば判る程度です。

    まるでJPEGの圧縮ノイズみたいですが、かなり広範囲の近傍を演算処理しているようで、複雑な画像処理が垣間見れたと言えるのかも。

    このカメラ一台だけですべてをカバーしようとすると不満が出るだろうなぁというのは私も多少は感じましたが、むしろそうした部分も含めて楽しむカメラなのではないかと。
    ライカの質感にまでは到達できていないですが、愛着のわくハードです。
    それだけにレンズ部分はもうちょっとメカニカルなところがあっても良いのかなぁという印象もありました。

    レンズ性能自身もコンパクトさで多少犠牲になっている部分も感じましたし、本体側の徹底した(擬似的な)メカニカルさに到達できていない気がします。
    絞りのクリック感やオートロックやヘリコイドのアナログ感覚は今後のレンズでぜひ実現してほしいところです。

    それだけ気に入ったなら自分で買うか?と言われると、やはりお値段的においそれと手が出るものではないのも事実です。
    ただ、最近は必要以上にモデルチェンジを繰り返し、型落ちになると暴落してしまうハードウェアが多い中、「いつか欲しいな」と思わせる憧れの存在になりうる、貴重なカメラだと感じています。

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    Filed under: Mono Fellows
    2012/05/06 7:00 pm | FUJIFILM X-Pro1 レビュー 総括編 はコメントを受け付けていません
  • 035月

    みんぽすさんにお借りしている富士フイルムのレンズ交換式カメラ「X-Pro1」ですが、先日の出張にも持って行ってみました。

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    さすがに交換レンズも持っていくというのは荷物になるので、いちばんコンパクトなXF18mmF2 Rをフード無しの最小限セットで。

    フードはオールドレンズでは非常に有効ですが、レンズ設計が新しいこともあって、かなり逆光には強い印象です。
    もちろん、それでも効果はあるはずですが、個人的にはサイズ優先で装着しないスタイルもアリかと。
    使わない時は逆付けできるような形状だと良いのですが、先細になってるので、それは無理ですしね。
    あと、フード先端に付けるゴム製のキャップは落として紛失しやすそうなので注意が必要です。

    その点では通常のキャップのほうが良く考えられていて、キャップ自体は丸みを帯びたデザインですが、選択が平らになるような作りになっているので、レンズ交換時にキャップを下にして置くことができるようになっています。
    ただ、こっちのレンズキャップもやや外れやすいので、同様に紛失に注意ではあるんですけどね。

    気になる描写のほうは18mmレンズは評判通り、やや周囲が流れやすい傾向があります。
    さきほども書いたとおり、逆光耐性などは現代的なのですが、コンパクトさを重視しすぎたのかなぁ。
    35mmが優秀なせいもあって、ちょっと見劣りする感はあるかもしれません。

    また、気になっていたAFの遅さについては個人的にはシャッターチャンスを逃すほど、という印象はなかったです。
    確かに最新の一眼レフよりはのんびりしていますが、マクロ域でなければ、それほど気になることはないかと。
    ただ、若干ピントを外したり、AFを諦めてしまう傾向はあるので、そこはもう少し改善してくれたほうがうれしいことは確かです。

    試しにAFを使わず、被写界深度を使ってパンフォーカスで撮るというのも試してみました。
    上の写真はセオリー通り、絞りをF8くらいにし、10mくらいに置きピンで撮ったものです。
    被写界深度は素子サイズや画素数にもよりますが、F11まで絞れば、APS-Cで4〜∞m、フルサイズだとしても5〜∞mまでは被写界深度に入る計算になります。
    なお、計算にはこちらのサイトが便利かと思います。

    比較のためにAFで撮った写真も載せておきましょう。

    こちらも絞りはF8にしてありますが、実はこっちのほうが遠景のピントがやや甘かったりします。
    手ブレの影響かもしれませんし、手前のマルイの看板に合ってしまったのかもしれませんが、意外とパンフォーカスのほうが失敗がないとも言えますね。
    パンフォーカスなら合焦を待つ必要もありませんし。
    実際に等倍で切り出して比較したものも貼っておきます。

    なお、MFで設定した距離は電源をオフにしても(一応?)記憶されます。
    ただ、はっきりと理由がわからなかったのですが、再度電源を入れた場合に電源オフ前の距離から少しだけズレていることがありました。
    F8以上くらいなら被写界深度内の微妙な誤差程度ではありますが、ちょっと気になります。
    ヘリコイドがあっても、あくまでも電子的なコントロールですから、こういう部分がちょっと不便ですね。
    できれば電子コントロールであっても距離指標を目安にできるような構造になってくれると良いなぁと思います。

    とはいえ、こういうニーズにはマウントアダプタ経由のMFレンズという手がありますからね。
    今回のレビューでもマウントアダプタを使ってみようかと都内のお店を見たのですが、残念ながらまだ店頭には見当たりませんでした。
    通販ではすでにKIPON製のものが出ているので、レンズ資産が豊富な方は一つ用意しておくと便利かもしれません。

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    Filed under: Mono Fellows
    2012/05/03 8:00 pm | FUJIFILM X-Pro1 レビュー 街角スナップ編 はコメントを受け付けていません
  • 294月

    みんぽすさんからお借りしている「FUJIFILM X-Pro1」ですが、その後もまるで自分のメイン機のように使わせてもらっています。
    返却も近くなってきましたけど。

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    お散歩の時はカメラバッグを持って出ることが多いのですが、ここにX-Pro1と、その交換レンズ2本というのが定番になっています。
    普段はカメラバッグと言いつつ、ちょっとした荷物入れと化していることが多いんですけどね。
    ちなみに普段はGRD3やNEX-5、マイクロフォーサーズ機、DP1あたりを取っ替え引っ替えというのが定番です。

    個人的にマクロでの撮影頻度が非常に高いのですが、上記の機種たちの中ではX-Pro1はちょっと弱い印象です。
    距離としては35mmで上の写真くらいまで寄れるのでデジタル一眼のレンズキットの標準ズームよりは寄れる印象でしょうか。

    ただ、最短撮影距離は問題ないのですけど、AFが合わないケースが多いんですよね。
    AF中に被写体が動いたり、本体がブレたりすると、とたんに合焦精度が落ちてしまいます。
    フジは以前、F300EXRあたりで素子上に位相差センサーを置くというのをやったわけですが、結局これが後に続いてないのが残念です。
    色々と問題点もあったのでしょうが、X-Pro1のような機種にこそ、欲しい仕掛けですから、また復活させてほしいところです。

    あとはやはり気軽に撮影する場合は本体の大きさも少し気になりました。
    ただ、それはX-Pro1に求めるものではないと思うので、同じXマウントのコンパクトなモデルが出て欲しいところです。
    ライカでいえば、CLやCLEくらいのサイズだと良いな。

    また、交換レンズも3本も持ってしまうと本格的に撮るぞ、という感じになりすぎますから、やはりズームレンズが欲しいところです。
    ただ、現状では光学ファインダーが対応できないのではないかと思います。
    そのあたりも外観同様、なんとなくCONTAX G1に似ているところがありますね。

    そうなるとCONTAX G2に相当する「X-Pro2」にも期待したくなります。
    まだ気が早いかもしれませんが、その時にはぜひ以下の3つが欲しいと感じています。

    ・ズーム対応
    ・バリアングル液晶

    ズーム対応は前述のとおりですが、バリアングル液晶についてはやはり液晶を裏返しておきたいという銀塩世代のこだわりですね。
    その場ですぐに撮影結果を確認するのは便利ですが、スナップ的な使い方の場合、撮影に集中できない気もします。
    また、低い位置での撮影ではバリアングル液晶としての本来の使い方ができるわけで、撮影の幅も広がりますしね。

    また、本体内RAW現像も欲しいなぁと思っていたら、これはすでに装備されていました。
    X-Trans CMOSということもあって、Lightroomなどのサードパーティの現像ソフトの対応が遅れていますし、SILKYPIXでも現像処理に時間がかかった上、仕上がりも本体のJPEG出力のほうが自然な印象があるので、この機能はうれしいところです。
    現像項目は以下の通りです。

    ・撮影時条件を反映(通常のJPEGと同じ)
    ・増感/減感(露出補正)
    ・ダイナミックレンジ
    ・フィルムシミュレーション
    ・ホワイトバランス
    ・WBシフト
    ・カラー
    ・シャープネス
    ・ハイライトトーン
    ・シャドウトーン
    ・ノイズリダクション
    ・色空間

    実際の本体内RAW現像結果は以下のような感じです。
    (-0.6EVでフィルムシミュレーション:Pro Neg S)

    なお、現像時のJPEGファイルはRAW+JPEGで撮っている場合、新しい名前(最新の撮影画像扱い)が付けられます。
    現像結果の確認が現像処理をした後しかできないなど、操作性や調整項目は完璧ではありませんが、あるだけでもうれしいです。
    比較のためにJPEG撮って出しの画像も貼っておきます。

    なお、次回は出張時に持っていた際のスナップ撮影編をレビューする予定です。

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    Filed under: Mono Fellows
    2012/04/29 12:00 pm | FUJIFILM X-Pro1 レビュー お散歩撮影編 はコメントを受け付けていません