• 035月

    みんぽすさんにお借りしている富士フイルムのレンズ交換式カメラ「X-Pro1」ですが、先日の出張にも持って行ってみました。

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    さすがに交換レンズも持っていくというのは荷物になるので、いちばんコンパクトなXF18mmF2 Rをフード無しの最小限セットで。

    フードはオールドレンズでは非常に有効ですが、レンズ設計が新しいこともあって、かなり逆光には強い印象です。
    もちろん、それでも効果はあるはずですが、個人的にはサイズ優先で装着しないスタイルもアリかと。
    使わない時は逆付けできるような形状だと良いのですが、先細になってるので、それは無理ですしね。
    あと、フード先端に付けるゴム製のキャップは落として紛失しやすそうなので注意が必要です。

    その点では通常のキャップのほうが良く考えられていて、キャップ自体は丸みを帯びたデザインですが、選択が平らになるような作りになっているので、レンズ交換時にキャップを下にして置くことができるようになっています。
    ただ、こっちのレンズキャップもやや外れやすいので、同様に紛失に注意ではあるんですけどね。

    気になる描写のほうは18mmレンズは評判通り、やや周囲が流れやすい傾向があります。
    さきほども書いたとおり、逆光耐性などは現代的なのですが、コンパクトさを重視しすぎたのかなぁ。
    35mmが優秀なせいもあって、ちょっと見劣りする感はあるかもしれません。

    また、気になっていたAFの遅さについては個人的にはシャッターチャンスを逃すほど、という印象はなかったです。
    確かに最新の一眼レフよりはのんびりしていますが、マクロ域でなければ、それほど気になることはないかと。
    ただ、若干ピントを外したり、AFを諦めてしまう傾向はあるので、そこはもう少し改善してくれたほうがうれしいことは確かです。

    試しにAFを使わず、被写界深度を使ってパンフォーカスで撮るというのも試してみました。
    上の写真はセオリー通り、絞りをF8くらいにし、10mくらいに置きピンで撮ったものです。
    被写界深度は素子サイズや画素数にもよりますが、F11まで絞れば、APS-Cで4〜∞m、フルサイズだとしても5〜∞mまでは被写界深度に入る計算になります。
    なお、計算にはこちらのサイトが便利かと思います。

    比較のためにAFで撮った写真も載せておきましょう。

    こちらも絞りはF8にしてありますが、実はこっちのほうが遠景のピントがやや甘かったりします。
    手ブレの影響かもしれませんし、手前のマルイの看板に合ってしまったのかもしれませんが、意外とパンフォーカスのほうが失敗がないとも言えますね。
    パンフォーカスなら合焦を待つ必要もありませんし。
    実際に等倍で切り出して比較したものも貼っておきます。

    なお、MFで設定した距離は電源をオフにしても(一応?)記憶されます。
    ただ、はっきりと理由がわからなかったのですが、再度電源を入れた場合に電源オフ前の距離から少しだけズレていることがありました。
    F8以上くらいなら被写界深度内の微妙な誤差程度ではありますが、ちょっと気になります。
    ヘリコイドがあっても、あくまでも電子的なコントロールですから、こういう部分がちょっと不便ですね。
    できれば電子コントロールであっても距離指標を目安にできるような構造になってくれると良いなぁと思います。

    とはいえ、こういうニーズにはマウントアダプタ経由のMFレンズという手がありますからね。
    今回のレビューでもマウントアダプタを使ってみようかと都内のお店を見たのですが、残念ながらまだ店頭には見当たりませんでした。
    通販ではすでにKIPON製のものが出ているので、レンズ資産が豊富な方は一つ用意しておくと便利かもしれません。

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    Filed under: Mono Fellows
    2012/05/03 8:00 pm | FUJIFILM X-Pro1 レビュー 街角スナップ編 はコメントを受け付けていません

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