105月
ベルドリームのカートリッジキーパー「BD-CK3A」を追加してみました。

カートリッジキーパーは先日、AGKのを導入したばかりですが、収まってないカートリッジもまだまだありましたので。
最初は6本のほうをオークションで狙っていたのですけど落札できなかったので3本のほうを。
6本の「BD-CK6A」はオールアクリルでAGKに似た雰囲気で、こっちの「BD-CK3A」は下が木製、上のカバーはプラスチック製です。

それだけだと以前自作したものと大差ない感じになってしまうのですが、カートリッジ固定部分は金属製ですし裏側はフェルトが貼ってあるなど、それなりに丁寧に作られています。

ただカバーのプラスチックはやっぱり多少安っぽく、大きさや形までダイソーのコレクションボックスとほぼ同じでした。

最初はこっちにメインクラスのカートリッジを入れて、AGKが二番手と思っていましたが実際の収納具合や転倒時の安全性などを考えて逆にすることにしました。(写真はまだメインクラスをベルドリームに入れてます。)
もちろん自作よりはしっかりしてますし、2ピンのヘッドシェルにもしっかり対応してますけど。

これでさすがにほぼ全てのカートリッジが収納可能になりましたし安心して保管できます。
それよりももっとちゃんとレコードを聴くことが大切なんですけどね。
095月
DENONのMCカートリッジ「DL-103M」を譲っていただきました。

このカートリッジは弟も愛用していて良さは以前から聞いていたのですが、ボロンカンチレバーが折れやすいという難点もありますし、あまり出物もなくて見送ってきました。
今回、針補修されていることもあって相当なお手頃価格にしていただいたのもあり、これは試しておきたいなと。

残念ながら針カバーがなく、そこが難点でしたが他のカートリッジケースに入れて送ってくださったので大丈夫でした。
ヘッドシェル取り付け時にはかなり気を使いますけどね。

早速鳴らしてみると聞いていたとおり、なかなかHi-Fiな雰囲気です。
DL-103シリーズとされてますが実際には限りなくDL-301のほうに近くて、手持ちのだとDL-301に近いですが以前使っていたDL-103のボロンカンチレバー改造品にも類似した爽快なスピード感みたいなものも感じられます。
本来は二重ダンパーですが、それも前ユーザーさんによって改造されてダンパーひとつになっていますが、針圧は定格の1.4gで問題ないようです。

残る問題は針カバーですけど、DL-103のものは奥行きが全然違うので適合しないようです。
DL-103だったら公式パーツショップで購入可能なんですけど。
仕方ないのでそこらへんに転がっていたプラスチックカバーを付けたところ、まあそこそこの保護にはなりそうなのでこれで良いかなと。
奥まで押し込むと針に接触するので本当の意味では保護になりきれてない部分もありますけど。
ちなみにキレイキレイかなにかのポンプ部分を販売時に動かないようにするパーツです。
カートリッジキーパーの時に書いたようにそこそこの本数のカートリッジがあるので出番としてはどこまであるか分かりませんが、とりあえず現状はこれをメインのプレーヤーに装着しています。
ZYX RS30とともに常用系で使っていけたら良いなと思っています。
055月
セイシンのディスク・スタビライザー・シート「DSS-01G」を入手してみました。

制振合金の製品はSCD-777ESのディスクスタビライザーやインシュレーター、カートリッジスペーサーやワッシャーなど結構いろいろ使っていてどれも良い効果を発揮してくれています。
今回のは「CD音質向上用シート」ということで制振合金M2052に電磁波吸収粉体を加えて塗布したシールになっています。
これをCDのディスクのレーベル側内周に貼って使うものだそう。

輪っか状になっているのがそれですが、真ん中の丸いのも縁ももったいないので上手く使っていきます。
肝心のCDはレーベル面に貼ると記録層の剥離が心配なので貼らないつもりですけど。
ちなみにA4サイズのシートに大小リング30枚分の切り込みが入っています。

いちばん効果が高そうなレコード周りで試してみます。
以前から気になっていたターンテーブルの裏側にダンプ目的で貼ってみたり、上のシャフト周辺、モータープーリーのカバー上部、ヘッドシェルなどに貼ってみました。

BL-99Vのターンテーブルは吸着のためか、ちょっと特殊な構造になっていてターンテーブル自体がエアチャンバーの役割も果たすように中空になっています。
むしろその構造のおかげで鳴きは少ないのですし、あまり重いものを貼ると重量バランスが崩れるのを懸念して今までは何もせずにいました。
今回のシールは薄いものですし、これくらいなら重量の心配はないでしょう。

上のスピンドル周囲は吸着の支障にならないかという心配が若干ありましたが、純正でも輪っか状のターンテーブルシートがあったくらいなのでまぁ大丈夫でしょう。
実際、吸着動作には全く問題ありません。

ヘッドシェルはむしろ薄さを活かしてリード線側に貼るのも良いかもと思いつつ、楽に貼れる上部に。
これらをいっぺんに対処したので各々の効果は不明ですけど、全体に穏やかになって音像はシャープになりました。
余韻で膨らまないような印象があり、かと言ってデッドになり過ぎず、クリアな雰囲気です。
前述のようにどこが効いたのかは分かりませんが、なんとなくヘッドシェルがいちばん効いていそうなのは電磁波吸収粉体も入ってるからでしょうか。
まだまだ残りはたくさんあるので、他のカートリッジのシェルやプラグ類とかじっくりいろいろ試してみたいと思います。
ただ接着力はあまり強くなくて貼り直しはやりづらそうですから、慎重に場所決めしてからになりますけどね。
もう現行品として売っていないのがちょっと残念です。
045月
カートリッジの数がまた増えてきて収納しきれなくなってきていたので、AGKのカートリッジキーパーを入手してみました。

AGKというメーカーは全く記憶になく調べても情報が出てこないのですが、ベース部分も厚手無垢のアクリル製で蓋も同じくアクリルとしっかりした作りのようですし、とりあえず入手してから考えることに。
Zeepaというところの製品がそっくりで、以前はオルトフォンの代理店だったオーディオニックスが扱っていたらしいので、そのあたりの系統のものなのかなと推測します。
カートリッジ固定部もアクリルでできていて回転するようになっていますが、そのうちの1つ欠けていました。
欠片はなかったので別のゴム系の素材で補修しておきました。
ちゃんと2ピンタイプのヘッドシェルにも対応しているのが嬉しいですね。

あと、蓋の引っ掛かりは台座の黒い部分のみなので、やや蓋が外れやすく、それだと地震などで蓋が暴れる恐れがあるので両端にウレタンっぽい素材を貼り付けて対策しておきました。
これまでも自作のカートリッジキーパーが3つあってそれぞれ3本立てられたので9本はしっかり収納できたのですが、これで主要なものは収納できるようになりました。
これまでも小さなタッパーに入れていたので転がしていたわけではないですけど。

ちなみに現状保有しているカートリッジは以下の通りで、全部となるとまだ足りないです。
[ MMカートリッジ ]
audio-technica AT70E
DIATONE MAG-44
Grace F-8L 3本
Ortofon 2M Red
SHURE M44-7 2本
SHURE M75MB TYPE2
SHURE V15 Type III
SUMIKO Pearl
[ MCカートリッジ ]
Accuphase AC-1
Accuphase AC-2
audio-technica TT30E
DENON DL-103
DENON DL-103M
DENON DL-301
Fidelity Research FR-2
Lyra Helikon
SUPEX SD-901 MKIV
ZYX RS30
ZYX Ultimate 100
通常(何が普通かというがマニア感覚で微妙ですが)だとオルトフォンやオーディオテクニカの比率がもうちょっと高いような気もしますが、私の好みで結果的にこうなったのでしょう。
MMカートリッジはKRELLのPAM-3の切り替えが内部でやらないといけないので、ほぼ出番がないのですけど。
とはいえカートリッジは結局のところ「消耗品」ですし、上手く使い分けながら大事に保管しておきたいと思います。

224月
Infinityヒューズというのをネットで見つけてお試しにゲットしてみました。

パッと見はごく普通のヒューズっぽいですが、芯の部分に繊維のようなものが入っていて一応はオーディオ的な対策が施されたもののようです。
調べてみても情報がないので古いものなのか、楽器関係のものなのかも。

少しだけ長さが短く30mmなのかなという感じでして、オーディオ関係の海外製品は31.8mmですけど、そこまで違わないのでクレルのスピーカー用には問題なく使えました。
重さはちゃんと測っていませんがかなりずっしりとした感じがします。
なお、KRELL KSA-100は電源系だけでなくスピーカー出力にもヒューズが入っている(保護回路がそれのみ)ので、ちょっと他とは事情が異なる部分があります。
ここにはこれまでリテルヒューズやISOCLEANなどを経て、FURUTECHを使用していました。
洗練された音傾向でFURUTECHがお気に入りなのですが、欲を言えばやや高域が伸びない(元々が電源用だから?)のが気になっていました。

Infinityヒューズに交換したところ、第一印象としては音が澄んだ印象で硬さがなくクセも少ないように感じられました。
全般的にはセラミック管とガラス管の特徴が良く出ているのではないかと。
ペダルの低域もしっかり自然に出ていて高域もFURUTECHよりは伸びているようです。
フルテックのほうがピュアオーディオ的な鳴り方ではありますが、子音のキツさが出ることもやや多かったのが改善された印象を受けました。
コンデンサに電荷が残っている間は電源を切っても音が出るという保護回路の無さゆえ、すぐにヒューズ交換ができないのですが、後日、FURUTECHに戻してみたところ、やはりやや硬調ですが透明感はあるようです。
さらに再びInfinityに翌日戻すと、高域が伸びているのはどうやら確実です。
聴きやすいものの、音源やジャンルによってはやや野暮ったい感じはあってオーディオ的でない印象も出てきました。
おそらく中域にかなり厚みがあって、それが良く言えば厚みがあるのでジャズ系には合うのでしょう。
クラシックの室内楽ではやや上品さに欠ける部分もあり、そこが欠点です。
このあたりはメッキの質などが影響しているのかもしれません。
価格的に考えれば十分に魅力はありますし、ここまで来ると好みの部分も大きいでしょう。
普通はヒューズといえば電源系なので、そもそも特殊すぎるのですけどね。
ただ、最近お気に入りのMark LevinsonのDACの音色を活かすならFURUTECHに戻すべきかなぁとまだもうちょっと悩み中です。
174月
Accuphaseからクリーン電源「PS-550」が5月中旬発売予定だそうで。
今回いちばん気になったのは機能でも性能でもなく、お値段…。
あまり値段が…というのは本意ではないのですけど、先行して発売されているPS-1250と比べても値上がり度合いが目立つので。
お値段は税別56万円で、いくら旧モデルとはいえ容量の多い2005年発売の「PS-1210」と同価格という形になります。
参考までにこれまでの価格推移はこんな感じです。
[ PS-500シリーズ ]
300,000→330,000→370,000→390,000→430,000→560,000
[ PS-1200シリーズ ]
500,000→530,000→560,000→630,000→700,000→800,000
これまではほぼ500シリーズと1200シリーズは1.6倍前後の価格差で推移してきたのですが、今回は1.43倍です。
むしろPS-1250の80万円が割安(?)な値付けなのかもしれず、従来どおりの1.6倍だとすれば90万円くらいに値上げされる可能性もあるのかも。
機能面ではメーターがディスプレイになったのがいちばん大きな変化でしょう。
出力電力、入出力電圧、入出力ひずみ率、入出力波形の表示が可能だそうですが、私もPS-500を一時期持っていたので分かりますけど、こういうのを見て楽しいのは最初だけなんですよね。
定格出力容量の510VAに変化はなく、出力波形全高調波歪率の「0.08%以下」も変わりありません。
PS-530と530の内部を重ねてみても左の基板が少し小さくなったのと、コンデンサの上下が反対になり、背面のコンセントの配線が少し変わったくらいでしょうか。
コンセントへの配線は「出力回路から各コンセントへ至る線材の種類と長さを揃え、接続するAC出力端子によって音質に差が生じないように」したようですが、それならむしろコンセントの品質を高めるほうがありがたいかもしれません。

実際には昨今の為替や部品調達、コスト高で発売していくだけでも大変なのだとは思いますが、そもそもクリーン電源がオーディオ電源の「万能薬」なのかということも含めて、ユーザー側は一度真剣に考えてみる必要があるのかもしれません。