• 039月

    スピーカーにシルクの布を載せただけでずいぶん音が変わったので、調子に乗って大きめのシルクの布を調達してみました。

    以前、ACOUSTIC REVIVEから出ていたピュアシルクアブソーバー「PSA-100」に似た綿状のものを最初は探していたのですが、残念ながら見当たりません。
    手芸店にもなかったので、古い布を入手した形です。

    小さめのほうはRWL-3と似た色合いのものですが、それよりも厚手で光沢があります。
    RWL-3は内部に音を取り込む必要がありますから、それに合わせた厚さになっているのでしょうね。
    こちらはひとまず、クリーニングマシンの上に被せておくことにしました。

    大きいほうの白い布はそこそこの大きさですので、リスポジ背後のクローゼットの部分に張ってみました。
    とりあえず両方とも仮という感じで設置したのですけど、音を鳴らす前から部屋の静寂感が高まっているようで、いつもの部屋と違うのを耳で感じます。

    リビングに比べるとこっちの部屋のほうがフラッターエコーは抑えられていると思っていましたが、この状態で聴いてみて初めて「今まで後ろからだいぶ響きが耳に入っていたんだ!」ということに気づきました。
    背後ももちろんですが、意外とクリーニングマシンも効いていて、左に偏りがちな定位もむしろ右偏りになったくらいです。

    色々と聴いてみても飽きが来ないサウンドになっていて、音楽に集中できます。
    これまであまり強く意識していなかった中高域のビリつきやキツさみたいなものが消え去っているからでしょう。
    それが実は背面からの反射だったのだというのは耳に手を当てたりして薄々気づいてはいましたが、それを布一枚でここまで解消させてくれるとは予想外でした。
    もちろん、背後にRWL-3を置けばもっと効果は高いのかもしれませんが、天井や開け締めするクローゼットの前など、物理的に置きづらい場所などもあるので、布で対処できるのは便利ですね。

    今はピュアオーディオでもデジタル領域での周波数補正や群遅延補正などがありますが、これらも本来はそうした部屋由来の雑音を排除してからやらないと、「波形再現」という意味合いで考えると、きちんとした補正がかからないようにも思います。
    そのためには部屋の対策はやはり重要で、大掛かりな工事やアクセサリはもちろん根本的な解決につながるケースも多いですが、思ったようにいかなかったり、逆効果になる場合もあり得ます。
    そうした製品の中には、無闇に場所を取ったり、乱反射させることに重きを置き過ぎて、音の響きや反射源をむしろ増加させてしまうようなものも見受けられるように思います。(あくまでも個人の主観です。

    その点では単にコストを掛ければ良いというものではなく、やはりそこも愛情と情熱を持って試行錯誤するのが良いのかなと感じています。
    見た目が気になる方も多いとは思いますが、安価に試せるものもシルク布や自作パネルなど色々ありますから、それで自室のウィークポイントを洗い出した上で、その後、然るべき製品を導入するのも良いかと思います。
    もちろん、良くできた製品の安定感は見た目も効果も絶大ですし、実験の後は適材適所で導入するのがベストなのは間違いありませんけどね。

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    Filed under: Audio
    2018/09/03 3:30 pm | シルクを配置 はコメントを受け付けていません

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