• 247月

    BELLDREAMのスタビライザー「STB-340A」を入手してみました。

    当初はすでに2つ持っているし、340gとやや軽めなのでダイレクトドライブをお使いの方のほうが合ってるのかなと思って見送っていたのですが、ちょうどそのタイミングで期間限定ポイントが付与されたのでそれならば…とゲットした次第です。
    水準器が装備されていて水平を確認しやすいというのも手に入れようと思った理由でしたが、肝心の水準器に結構目立つキズが…。

    そのくらいは腕時計のプラ風防で慣れたものよ、とサンエーパールを取り出し磨いたのは良いものの、ちょっとやり過ぎて先まで削ってしまいました。
    最初は注意して避けながら拭いてたんですが、線をまたいだ外周にも傷があったので消えたら消えた時だ!と開き直ったのが敗因ですね。

    それでも傷自体はすっかり目立たなくなりました。
    線はとりあえず手持ちの太いマッキーで描きましたが、さすがにこれは太すぎですねぇ。
    あとで細手のマッキーを買ってきて描きなおして、まぁそこそこ目立たなくなったから自分で使うには良いでしょう。

    キズ消しの話が先行しましたが、スタビライザー自体は2009年に出たもので、アルミニウム製の比較的軽量(340g)のものです。
    水準器は取り外せて感度も精度も良いもので、わりと良い具合に水平が出せると思っていましたが、やはりこの大きさでは限界があるようです。

    普段はサンワの大型水準器をターンテーブルに載せて測っていますが、STB-340Aの水準器を信じて合わせたらかなり誤差が生じていました。
    ストロボスコープはまだ試してませんが、本来はレコードもスタビライザーも載せた状態で速度を測るのが理想ですから、その点でも理にかなっていると言えるでしょう。

    大きさは直径が85mm、高さが33mmでやや大きめで、直径に関してはレーベルを結構塞ぐ形になるので、カートリッジ形状によっては内周でちょっと危ないかもしれません。
    とりあえずAccuphase AC-2では問題ありませんでした。

    ちなみに手持ちの3つは今回のSTB-340A(アルミ,340g)、MICRO ST-10(真鍮,1kg)、山本音響工芸 RS-1(砲金に銀メッキ,380g)です。
    大きさは大きいですがいちばん軽量ということになりますね。
    音もそれに伴ってマイクロのに比べると軽めな感じはありますが、音に広がりがあり自然な音場が再現される気もします。
    マイクロと比較試聴してみると、マイクロのほうがやや金属的な響きが乗る部分があり重量感も出ますが、俯瞰で聴いてみると音像がやや平面的になる傾向はあります。
    ただ盤面の共振はマイクロのほうがターンテーブルと素材が異なることもあるせいか、少ないような気もします。
    どちらが良いかはディスクによって評価が分かれるところですが、ベルドリームのほうが現代的なサウンドになりますね。
    重量で抑え込むのではなく、制動、制振している印象があるのは底面のウレタン?のような素材も関係しているのかもしれません。

    スタビライザーの効用については賛否両論あって、載せないほうが開放的な音になるという意見も耳にします。
    この辺りはプレーヤーやターンテーブルの材質、重量、ターンテーブルシートの素材など、様々な要因が絡んでくるので一概には言えないような印象です。
    あくまでも私感ですが、ダイレクトドライブの場合はモーターへの負荷も大きくなりますし、シャフトにも長期的に良くない影響があると思いますから、あまり重いスタビライザーは使わないのが賢明でしょう。
    また他に大きく変化する要素の多いアナログ再生の中ではスタビライザーの効果は少なめだと思いますし、別の場所にボトルネックがある場合、特に効果が分かりにくいケースが多いのではないかと思われます。

    うちの場合はディスクのサクションシステムの関係でターンテーブルシートが使えないですし、ベルトドライブということもあってそれなりの効果は発揮できているようです。
    それにしてもスタビライザーでも年代による音傾向に違いがあるというのは面白い発見でした。
    ベルドリームのも2009年発売ですからそんなに新しいわけでもありませんが、うまく3つのスタビライザーを使い分けながらアナログ再生を楽しみたいところです。

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    Filed under: Audio
    2017/07/24 12:00 pm | BELLDREAM STB-340A はコメントを受け付けていません

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