• 306月

    ACOUSTIC REVIVEさんから電源ケーブルをお借りする際、電源ケーブルと信号ケーブルのノイズ混入を計測する上でRCAケーブルを試験用にお借りしたいとお願いしたのですが、届いてビックリ。
    同社の珠玉の逸品「RCA-absolute-FM」が入っていました。

    ウチには同社のXLRケーブルはあるものの、RCAケーブルがないこととノイズ混入はRCAのほうが影響が大きいだろうと考えてのご提案だったのですが、いやもうコレでテストはダメですよ…。(ちゃんともう一本送ってくださってますので、そちらはいずれ。)

    とりあえず一度はテストも兼ねてAKURATE DSに繋いでみたのですが、一聴しただけでもうコレは尋常じゃないと察し、DP-77のほうに移動させました。
    といってもこちらで使っているXLRケーブル(XLR-1.0TripleC-FMの1.4×1.8導体仕様)も十分とんでもないシロモノなのですが、これは退くに退けない状態というものです。
    圧倒的な力感と前後に精度の高い音場で、世界の違いを魅せつけてくれます。

    そんなRCA-absolute-FMですが、PC-TripleC/EX導体を単線で使うという無謀(敢えてそう表現します)な製品です。
    PC-TripleCの外周に5Nグレードの銀を鍛造してあるため、良く銀メッキケーブルや純銀ケーブルでも似たようなものでは?というご意見を見かけますが、何よりもこのサウンドを聴いてしまったら全くそういう素材の問題ではないことがわかります。
    単線にこだわるACOUSTIC REVIVEさんですから、銅の良さを十分知り尽くした上で、ある種2way同軸のような世界をケーブルで実現しています。

    もちろん拘りは導体だけではなく、プラグも相当凝ったものです。
    RCA-1.0-TripleC-FMもネジ留め式のプラグですが、こちらはより制振性を高めてあり、導通部にはテルル銅が使ってあります。

    さて能書きはそのくらいにして、まずAKURATE DSでXLRと比較してみたところからファーストインプレッションを書いてみます。
    RCA-absolute-FMはとにかく軸がブレず、ソリッドでダイレクトに楽器やボーカルから溢れる情熱が伝わってきます。
    まるで機器の出力が上がったような感じで、力強さがあります。
    XLRのほうに戻してみると、なんだか中抜けっぽくふやけた印象で、よく言えば広がりがあるのかもしれませんが、この雰囲気だけで追い込むと機器の本来の性能を結局押し殺した「引き算」の仕上がりになってしまいます。

    感覚的にはこれまでのは長尺ケーブルを使っていたかのようです。
    原理的にはRCAのほうが伝送時のノイズの影響を受けやすく、特にAKURATE DSではその傾向が強めですし、双方接続だという点を含めてみると計測上も全く遜色ない内容でした。
    試しの別メーカーのRCAケーブルとも比較してみましたが、音の感想はもう触れる必要もないでしょう。
    ケーブルを経て混入するノイズに関しても、他の製品よりも電源由来の高調波が少なめで、高域の伸びの影響か、高周波は誤差程度ですが若干高めといった具合でした。

    これだけのポテンシャルだとやはりDP-77のほうが合うのではないか?と思いたち、XLRを外してRCA-absolute-FMのみでつないでみたわけですが、コレがもうとんでもない音が飛び出してしまい、レビューにならない状態がしばらく続いたというのが実は本音です。
    とにかく機材そのものがまるでトルクアップしたようなサウンドで、グングン前に出てきます。
    それでいて後方に配置された楽器はもちろんそのまま正確に整然と存在していて、前後の音場が精度高く展開されています。
    それぞれの楽器の大きさや指向性まで再現されているのでは?と思うような場面も目立ちます。
    少なくとも間違いないのは、これを機にAKURATE DSで聴く機会がグッと減ってしまったという事実です。
    代わりにあれこれ手持ちのCD/SACDを掘り出してくるようになり、とにかく音楽が楽しいですから、なおさらレビューの筆が遅くなるというものです。(ダメダメ

    「この体験、以前もしたよなぁ」としばらく思い出せないでいたのですが、ふとレコードを聴いていて「あ!コレだ!」と思い出しました。
    そう、この「absolute LEAD WIRE」も同じPC-TripleC/EXなわけで、やはりかなり似た音の変化具合だったのでした。
    奇しくも同社のabsoluteシリーズを分不相応に体感させてもらってるわけですが、いわゆるハイエンドと呼ばれるブランド物とは違う、卓越したオーディオ職人が総力を上げて生み出した最高の道具なのだと確信しています。
    こだわりが深いだけにおいそれと手が出しづらいのはたしかですが、ご自身のオーディオ機器に愛があればあるほど、そんな素晴らしい機器たちと一緒に過ごす時間をより有意義で素晴らしいものとして、期待に応えて…いや、期待以上の成果を生み出すアイテムだと身をもって感じた次第です。

    幸い、貸し出しサービスも当然対応(リード線は除く)していますから、思い入れのある機材への愛を書き綴って申し込んでみるのも良いのではないかと思います。
    また、同社の他のケーブルとの比較や、本来の電源ケーブルからの影響などについても複数回に渡って触れていければと思っています。

    関連エントリー:

    Filed under: Audio
    2018/06/30 8:40 pm | No Comments

Leave a Comment

Please note: Comment moderation is enabled and may delay your comment. There is no need to resubmit your comment.

重要! スパム対策のため、下の計算の答えを書いてね。

5 たす 5 は?
Please leave these two fields as-is: