MacBSの日常生活的日記

Accuphase PS-500

Accuphaseのクリーン電源「PS-500」を導入してみました。

レコードプレーヤーとスピーカーを除けばすべてアキュフェーズですし、チューナーやケーブル類も一通り使ったことがありますから、主だったプロダクトだとクリーン電源だけが未経験でしたので、どうしても気になっていたんですよね。
以前の集合住宅ほどではないにしろ、今も時間帯によってトランスの唸りなどもあり、電源の質は気になっていましたし。

ラインナップとしては500VAの500シリーズと1200VAの1200シリーズがあり、さらに最近、それぞれのシリーズともニューモデルが出たところですが、ここは私らしく初代モデルの「PS-500」をチョイスです。
このモデルだと背面のコンセントが2Pと3Pが併設されていて、その分、やや人気薄かなというところもありますが、うちのアキュフェーズたちは機器から直生えの2Pコンセントばかりですので、一応困ることはないかなと。

最大の懸念点はA級パワーアンプの「A-45」が使えるのか?という点でした。
アキュフェーズさんに問い合わせたのですが「メーターの指示を越さない範囲であれば使用可能」ですが、「接続機器の変動も考えると少し余裕が有る方が宜しいかと思います」とのことでした。
あとは「メーター実測で判断して下さい」というお返事でしたので、試してみてダメならプリやCDプレーヤーで使えば良いかなと考えていました。
お店で聞いてみると「A-45で使ってるお客さん、たくさんいらっしゃいますよ」とのお返事だったので、たぶん大丈夫だろうなとは踏んでましたが、プリのC-280Lも75Wと結構大きめの消費電力なのでギリギリかなと思いつつ、繋いでみました。

結果的には今のところ、一度もメーターでオーバーすることはなく使えています。
そんな使い方はしませんが、レコードプレーヤー、CDプレーヤーも同時に電源を入れて、プリとパワーをつけても最大で450VAくらいです。
なお、A-45が310VA弱、プリとCDプレーヤーで150VA弱といった感じです。(メーターの都合か、計算が合いませんが。)
電源投入から少し時間が経つと、なぜか下がって合計で400VAを切るくらいになります。

そして気になる家庭電源の歪率ですが、低い日で2.5%程度、悪い時で3.5%くらいです。
パソコンをつけてもあまり変わらず、エアコンでちょっと上がりますが、主には外部要因のようです。
そういう意味ではマイ電柱を立てるのも分かるような気もしますが、クリーン電源のほうが機材相互の影響も受けづらいのかなとは思います。
マイ電柱を立てるような方は当然、クリーン電源も導入あるいは検討されていらっしゃるでしょうけれど。

さて肝心のサウンドですが、一般的に言われる「音が痩せる」印象はそれほど強くは感じません。
むしろ繋いだ機材をまるごとグレードアップしてくれるような感覚で、言うなればその機材の「本来の性能」を引き出してくれる魔法の箱のようです。
さすがにパワーアンプでは若干、影響が出てくる部分がありますが、電力消費が増えることでクリーン電源への負荷が増え、他の機材に影響を与えているような印象です。
A級アンプということもあってフォルテシモやボリュームを上げることで不足感が出るということがないのも、かえって良いのかもしれません。
音痩せよりも、むしろ瞬発力が高まってるように感じるのは、クリーン電源が間に入ることで瞬時電流供給能力はかえって高まっているおかげでしょうか。
いちばん強く感じるのは歪みの少なさで、そのおかげで楽器それぞれに立体感や実態感が出てきて、生々しさが際立ってきます。

効果としては音源がレコードのほうが効果が大きいような印象を受けました。
プリのゲインが大きいから、というのもあるでしょうし、プレーヤーの動作にも影響があるのでしょう。
また、クリーン電源を入れたら他の電源アクセサリは不要になるかと思いきや、むしろそうした変化を明瞭に表現してくれるようになりました。
その一つとして、まずパワーアンプの自作電源ケーブルが純度の点で他の機材に一歩劣るように感じて、ACOUSTIC REVIVEのPOWER STANDARD TripleC-FMに入れ替えました。

もちろん、パワーアンプだけはクリーン電源を通さず、壁コンセントから取るのもやってみました。
たしかに力強さは出るのですが、実際には荒々しい感じで、長く聴いていると「やっぱり戻そう!」となってしまいます。
もちろんPS-1200シリーズなら力強さも両立できるのでしょうけれど、PS-500でも使えるなら使ったほうが優位かなと、今のところは判断しています。
ちなみに機材の消費電力も少し時間が経つと下がると書きましたが、音自体もクリーン電源を含め、20分程度経過してからのほうが本領を発揮するような印象です。

またクリーン電源自体の電源ケーブルもいくつか試してみました。
お店が純正ケーブルを同梱し忘れていたのもあって、最初は同じAccuphaseのAPL-1を使っていましたが、これまでも電源タップでコレを愛用してましたし、カラーリングがないという点でこれがリファレンスかなという気がしています。
パワーアンプで結果が宜しくなかった自作ケーブルだと音が濁って痩せた印象になり、そこはパワーアンプの時と全く同傾向でした。
まだ試せる電源ケーブルはたくさんありますが、あまり変更してもキリがないので、当面はAPL-1を使う予定です。

ということでずいぶんオーディオ機材を入れ替えてきましたが、主だった機材は固まったので、これからは音楽を聴くほうに注力しようかなと考えています。
もちろんカートリッジやアクセサリなどは入れ替える楽しみもありますし、これから現状の機材でチューニングをしていきますけどね。

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