• 257月

    YAMAHAのレコードプレーヤー「YP-D51」に付いてきたゴムマットが本来の性能ではなく硬化してしまったせいか、どうもレコードが静電気を帯びやすいので別のターンテーブルシートを色々と物色していました。

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    ゴム系素材のだと安いのですがそれでは面白くなく、他の素材だと何があるのかな?と探していきました。
    ゴム系以外だと基本的には金属系、ガラス、それにフェルトのようです。
    それなら私もお得意のフェルトで自作してみようという話に。
    ROKSANやLINNなどのもフェルトを使ってるようですし。

    普段、カメラなどで使ってるフェルトはダイソーで売ってるようなものですが、これはポリプロピレン製で厚さや静電気の面でどうかな?と思ったので、手芸店で探してきました。
    Webで見ると羊毛が良さそうですが、さすがに数mmあるような厚いものはなく、純毛も洗いにくさとほつれやすさから置いてありません。
    そこで、ミササのエコライフというのを買ってきてみました。
    大きさは40cmx40cmとシートを作るには十分な大きさですし、ウール60%、アクリル40%と素材も希望に比較的近いものです。
    厚さは1mmほどしかないですが、色もたくさん種類があったのでNo.77という革っぽい色合いのものに。

    ちなみに後で調べてみると、ウールはプラスに帯電するので塩化ビニールのレコードとくっつけると静電気がかなり起きやすいようです。
    その点、アクリルは繊維素材の中ではマイナスを帯びやすいようなので、むしろ静電気対策の面では混紡のほうが都合が良かったかもしれません。
    実際、ゴムマットよりも断然、静電気は減りましたし。

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    で早速、上のとおり、作ってみました。
    ハサミで適当に切ったので、良く見なくても結構ガタガタですけどね。
    薄いのは承知のうえでフェルトのみで聴いてみると、やや大人しめのサウンドになったように一聴した際には感じましたが、情報量自体はむしろ増えているくらいで、これは想像以上に良いかも。
    特に内周に入っていった場合にも歪みが増えないのは静電気の発生が少なくて、盤面や針先が汚れづらいおかげかもしれません。

    ただ高さはずいぶん低くなってトーンアームの高さ調整をほぼ下まで降ろさないとダメですから、次にゴムマットの上にフェルトというのを試しましたが、これは失敗です。
    サウンドとしてはゴムマットのみに限りなく近く、音もなんとなくハッキリしない印象になりますし、静電気もゴムマットのせいなのか、しっかり発生してしまいます。

    参考のため、再度ゴムマットのみに戻してみると、たしかにカッチリした感じで情報量も一聴では多めに聴こえますけど、ちょっと雑でノイズや歪みで情報量が多いと勘違いさせられているような印象ですね。
    内周まで安心してくつろいで聴けるというだけでもフェルト採用は決定的でしょう。

    ちなみに高さをもう少し稼ぐとか、中心部はレーベルの厚み分ザグリを入れるとかも考えられますけど、ひとまずはこれで十分かなと。
    やるとすれば下に金属系のを入れることくらいですが、コストパフォーマンスはこれが非常に良好ですし、他の方にもオススメできるかと思います。
    キレイに作りたい方は円カッターを用意されたほうが良いでしょうけれどね。

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    Filed under: Audio
    2014/07/25 12:00 pm | ターンテーブルシートをフェルトで はコメントを受け付けていません

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