• 1712月

    みんぽすさんからお借りしているベンチャークラフトのiPhone 4/4S専用ポータブルヘッドホンアンプ「Go-Dap Unit 4.0」ですが、そろそろエージングも終わったので音質のことを書いてみようかと。

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    ただし、正直、かなり酷評になるかと思うので、読みたくない方はここでやめておいたほうが良いかも。
    試聴環境ですが、プレーヤーは当然、iPhone 4で、ソフトは純正のミュージックではMP3、Capriccio Capriccio(카프리치오) - 최고의 오디오 플레이어 - Junho Choi, Seungjoon LeeではFLACを中心に聴いてみました。
    また、イヤホンはオーディオテクニカのATH-CKM55とortofonのe-Q5です。

    まずは素のiPhoneとの比較試聴をしますが、iPhone側とGo-Dap側のイヤホン端子を差し替えながら…と思ったら、iPhone側のジャックにイヤホンが刺さりません。
    Go-Dapのカバー部分が大きいので、ちょっと太めのイヤホンジャックだと刺さらないんですよねぇ。
    ということで、比較する際は一旦、Go-Dapを脱がせてから、という形になりました。

    素のiPhoneはナローレンジに感じるほどのかまぼこ型で、アンプのパワー感も少なめです。
    高域はわりと伸びがありますが、低音は明らかに量感が足りないというのはiPhoneユーザーなら大抵感じているかと。
    ただ、正直と言いますか、基本に忠実に作られたアンプという感じで、媚を売らないだけに聴き疲れしづらい印象です。

    これをGo-Dapにしますと、まずは最初に気になるのが前回も書いた残留ノイズです。
    素のiPhoneよりも数段多いですし、室内などで小音量で聴いていると、音楽を再生中でも気になるほどです。
    Go-Dapにはゲイン切り替えがありますが、デフォルトではLoになっており、Hiに切り替えても同様(むしろ増える)です。

    肝心の音はさすがに低域にはかなり余力があり、ぐんと押しのあるサウンドです。
    中域はやや盛り上がる感じですが、高域はさきほどの残留ノイズのせいもあってか、やや埋もれがちになる感があります。
    もちろん、ボリュームを上げれば相対的に残留ノイズは小さくなりますから、ちょっと大きめで聴けば、素のiPhoneに劣る部分はなくなります。
    私はあまり大音量で(特にイヤホンは)聴かないのですが、これはある程度ボリュームを上げて聴くことが前提という感じなのかもしれません。
    前回も書いたようにボリュームに目盛りがないのでわかりづらいですが、Go-Dapを裏返しにしたとして、最小ボリュームが7時くらいだとすると、残留ノイズの影響がほぼなくなるのは11時過ぎあたりからというのが感覚的な感想です。

    また、これは原因がよくわからないのですが、純正プレーヤーでは音質改善がそれなりに体感できるものの、なぜかCapriccioでは音が良くなった印象が薄くなります。
    特に、素のiPhoneの時はあれほどはっきりわかった、FLACとMP3の違いがわかりづらくなってしまったというのが不思議です。
    あとでまた出てきますが、先日買ったiBassoのD2+Hj Boaだと、FLACとMP3の違いははっきり出るんですけどねぇ。
    もしかすると純正のプレーヤーでないとGo-Dapの特徴であるデジタル伝送が正しく機能していないのかもしれません。

    正直、なんらかの理由で本領が発揮できていないのではないか?と色々試行錯誤したのですが、結果的にはゲイン切り替えで音の変化が多少感じられた程度です。
    デフォルトはLowですが、これをHiにするとGo-Dapの良さでもある音の張り出しがより強くなり、音の平坦さがだいぶ改善されますし、音の透明感も向上します。
    音の重心を保ちつつ、ピントがしっかりしてくる感じといったら分かりやすいでしょうか。
    もちろん、イヤホンのインピーダンスや能率などでも違ってきますが、好みで選ぶと音の傾向を切り替えられると思います。
    ただし、このスイッチが非常に切り替えづらいという問題点も。
    私は精密ドライバーで切り替えましたが、できれば専用の工具を同梱するか、普通のスイッチなどで切り替えできるほうが良いかも。

    とはいえ、残留ノイズが嫌いな私はここでしばらく放置してあったのですが、ortofonのe-Q5とiBasso D2+Hj Boaもやってきたので、再度チェックし直してみました。

    ortofonで聴くと、オーディオテクニカの時以上に音の硬さと音像の平坦さが気になります。
    喩えは悪いですが、CD聡明期のCDプレーヤーみたいな感じで、いかにもデジタル処理されている、という感じの音がしています。
    Go-Dapは音源にかかわらず、内部的に48kHzへ再量子化しているはずですので、この処理が影響しているのかもしれません。
    また、ゲイン切り替えに関わらず、音像が薄く、ボーカルのサ行も耳につくという、私の好みに合わない欠点がさらに目立ってきてしまいました。

    ライバルともなるiBassoのD2+Hj Boaとも対決させてみましたが、iBassoのほうは音の艶がやや曇りがちになる傾向はありますが、ピアノのタッチがやさしく、包みこむような暖かさを感じられます。
    特性的なものでいえば、たしかにGo-Dapのほうが歪みが少なくクリアなのかもしれませんが、音質ではなく音楽として楽しむという部分で、どうも愛でたくなる魅力が薄いというのが正直な感想です。

    オーディオ製品は別にスペックを争うものでもなく、結局は音楽を楽しむためにあるものですから、そのあたりの熟成がまだ足りていないのかなという印象ですね。
    音質的な部分だけでなく、製品を実際に使ってみると操作性やUIといったあたりもまだ十分に練りこまれてない部分も見受けられます。
    デジタル伝送やiPhoneとの一体感など、コンセプトは非常に素晴らしいものですし、今後の熟成に期待したいところです。

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    Filed under: Mono Fellows
    2011/12/17 7:00 pm | Go-Dap Unit 4.0 レビュー 音質評価編 はコメントを受け付けていません。

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