• 199月

    みんぽすさんにお借りしているnine waveのイヤホン「NW-STUDIO PRO」ですが、東京出張にも持って行ってみました。

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    結論から言いますと、乗り物の中ではせっかくの音のバランスの良さが発揮できず、不向きな印象でした。
    特に飛行機やバスなど、低域中心の外部雑音が非常に多い場所では音楽自体の低音が完全にスポイルされてしまい、なんだかシャカシャカした音になってしまいます。
    また、遮音性も高くないので、雑音の低減は全く期待できませんし、逆に音漏れはそこそこ出てしまうという、インナーイヤーの宿命を痛感しました。

    とはいえ、徒歩での移動中や建物内は大丈夫で、室内で体感した素晴らしい音楽を堪能することが出来ます。
    中〜高音域のピアノやギターなどの楽器の余韻などは室外でも、さすがというサウンドです。

    また、気になる装着感覚ですが、これも耳から抜け落ちることは全くなく、また、耳への圧迫感が少ないので、長時間装着していても疲れないのは良い感じでした。
    ただ、ケーブルが左右同じ長さで、左右分離してからの長さがそれほど長くないのもあって、ちょっと耳から外したいケースで肩に掛けておきづらいというのはありました。

    そもそも音楽の余韻が聞き分けづらいような環境下では向かないかと思いますが、楽器のモニターや夜の部屋、ホテルなど、スピーカーが使いづらい場所での使用のほうに適したイヤホンだと感じました。
    逆に言えば、ストイックに環境を整えれば、それに応えるだけの素晴らしいサウンドを聴かせてくれるハイクォリティーなイヤホンで、個人的にはとても欲しい一台でありました。

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    2011/09/19 2:37 pm | NW-STUDIO PRO レビュー 屋外使用編 はコメントを受け付けていません
  • 179月

    みんぽすさんにお借りしているOlasonicのスピーカーシステム「TW-D7IP(W)」ですが、特徴的なスピーカーを差し置き、ヘッドホンで使うというのを試してみました。

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    使用したイヤホンは、こちらもみんぽすさんにお借りしているnine waveの「NW-STUDIO PRO」です。
    まずはiPhone 4で試聴してみると、とりわけギターやピアノで臨場感を感じます。
    低域がしっかり伸びていて、スピーカーの時と同様、フラットだからこそかと。
    スピーカーの外観のイメージが強いのでアンプに着目されませんが、アンプ部の基本性能あってこそ、なのでしょう。

    ただ、やはりiPhoneの限界も感じる部分はあり、USB入力と比べると、iPhone由来の歪みはやはり多少あります。
    また、やや不自然に低域がブーストされた印象やボーカルのサ行が耳に付く感じもします。
    低域の伸びはTW-D7IP経由でもまだ弱いですが、iPhone単独よりは下が伸びる印象です。
    なお、高域側はあまり変化がないですけど、チャンネルセパレーションは少し良くなるので、iPhoneの外部ヘッドホンアンプ的な使い方をする価値もありそうです。
    ただ、音質と投資効果を考えれば、オススメはやはりUSBオーディオ機能を使ったほうが良いでしょうね。

    しばらくイヤホンで聴いてからスピーカーに切り替えると、だいぶナローレンジに感じます。
    ただ、それも音源によって印象が違い、USBオーディオと比べて、iPhoneだとスピーカーでもナローな印象を受けづらいんですよね。
    もしかすると入力によって微妙なチューニングが施してあるのかも。
    なお、同じDock経由だと、iPod classicよりもiPhone 4のほうが相性が良い印象がありました。

    全般的に見て、ヘッドフォンアンプとしてみても非常に魅力的なものだと思います。
    ただ、以前お借りしたTW-D7WM(T)でも同じでしたが、イヤホン端子がドックの横にあるのが使い勝手の面ではイマイチかと。
    ヘッドフォン機能をアピールする意味でも、今後のモデルチェンジでは、できれば前面に持ってきて欲しいところだなぁと思います。

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    Filed under: Mono Fellows
    2011/09/17 4:40 pm | Olasonic TW-D7IP レビュー ヘッドホン編 はコメントを受け付けていません
  • 149月

    OlasonicのiPod対応のスピーカーシステム「TW-D7IP(W)」ですが、いつものようにピンクノイズと耳でイコライジングをしてみました。

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    早速、結論ですが、基本的にはTW-S7などとほぼ同じで、ほとんどフラットと考えて良いでしょう。
    ちなみに、TW-S7の時の結果は下のような感じでした。

    あえていえば、2kHzに軽いピークがあり、ここを少し抑えることでバランスが良くなる印象がありました。
    TW-S7はむしろ逆だったので、セッティングのちょっとした違いや個体差程度かもしれませんが。

    ちなみにこのイコライジングにはiTunesのイコライザを使ってるわけですが、Audirvanaなどの高音質プレーヤーやiPod、iPhoneでは事実上イコライジングは操作できません。
    iPodのプリセットのイコライザは音質的に使えるものはないですしねぇ。
    その点でも最初からほぼフラットな特性なのは非常に扱いやすいと思います。

    どうしても低域が不足していると感じる場合にはBASS BOOST機能が用意されています。
    音楽を楽しむケースではオンにしたいほど低域不足に感じることはないと思いますが、映画などでは有効かもしれません。
    なお、BASS BOOSTについては、リモコンのみでOn/Offができます。

    あと、イコライジングとは直接関係ありませんが、TW-S7の時にあったMacのスリープ解除時のポップノイズですが、TW-D7IPではほとんど出なくなっています。
    なお、これはTW-D7WMの時点で解消していて、この点ではUSBオーディオのみで使うケースでも、TW-S7ではなくTW-D7IPを選択する価値はあるかもしれません。

    ヘッドホン端子が用意されていますので、次回はこちらでNW-STUDIO PROを試してみようかと思っています。

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    Filed under: Mono Fellows
    2011/09/14 8:00 pm | Olasonic TW-D7IP レビュー イコライジング編 はコメントを受け付けていません
  • 119月

    OlasonicのiPhoneドック付きスピーカーシステム「TW-D7IP」を、みんぽすさんにお借りしました。

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    これまでTW-S7、TW-D7WM(T)とお借りしてきましたが、ついにiPhone/iPod対応での登場です。
    製品の箱にはMade for iPod / iPhoneのマークもありますし、誇らしく「SUPER AUDIO FOR iPod / iPhone」という記載も。

    写真だとTW-S7のホワイトと見分けが付きづらいですが、パールホワイトということでちょっと高級な感じです。
    コントローラ側も同じ塗装になっていて、TW-D7WM(T)と比べるとちょっと上品な感じがします。
    コントローラの裏側も全く同じパールホワイトというのが塗装だけの違いという感じなんですけどね。

    まずはiPod classicをDockに装着して聴いてみましたが、やっぱりOlasonicサウンドです。
    音の階調がクリアで、ニアフィールドの音場がとても良質なサウンドを聴かせてくれます。
    ただ、iPod側の性能の限界もあってか、ややデジタルっぽさが残る印象もありました。
    iPodからUSBオーディオに変えると、だいぶ解消されて、歪みが一段低くなります。

    次は普段使っているToppingのデジタルアンプ「TP21」と聴き比べます。
    スピーカーはAURATONEですが、さすがに帯域はOlasonicのほうが狭いです。
    オーラトーンも決して大きなユニットではないですが、やはりOlasonicだと低域がやはり不足してしまうのは仕方ないところです。
    かといってそれが悪いわけではなく、高低の音のバランスが良いのでバランスは崩れず、クセのない聴き疲れないサウンドを奏でてくれます。

    あえて言えば、クセがなさすぎて、ちょっと響きが足りないかなぁという印象があるくらいでしょうか。
    普通のスピーカーの場合、ある意味、高調波歪みなどが多いだけかもしれませんし、共振が多いのかもしれないのですが、それが味に感じることもあるといったところだと思います。
    そのため、デッドに仕上がった音源だと、喩えれば、空間を押さえたマイクが一本ないような感じのサウンドになってしまうことがあります。

    逆に、Mine Kawakamiさんの「Tooge no mori」のように環境音が入ったような楽曲だと、引き込まれるようなリアルさを体感できます。
    マルチchの録音より2chダイレクトレコーディングみたいな音源が向いているということなのかもしれません。
    テレビ向けの「TW-D7OPT(B)」が高評価なのも良くわかります。

    続いて、nine waveでも試したハイレゾ音源を試してみました。
    こちらは、Toppingだとやや浮ついた感じになり、NW-STUDIO PROで感じたような良質さを感じられませんでした。
    そこでOlasonicに切り替えてみると、こちらはハイレゾ音源を十分に生かし切れる周波数帯域はありませんが、さきほど同様、バランスが良くて、音楽の楽しさをしっかり味わえます。

    TW-D7IP発表時のエントリーにもちょっと書きましたが、Ustreamの生放送など、シンプルでフレッシュなサウンドこそがOlasonicの真骨頂ということでしょう。
    その意味でも、パソコン周りの音源としては非常にオススメできるものだと思います。
    ニアフィールドの音場は非常に立体的でクリアですし、イヤホン世代にもオススメしたいスピーカーユニットだと思います。

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    Filed under: Mono Fellows
    2011/09/11 8:10 pm | Olasonic TW-D7IP レビュー 到着編 はコメントを受け付けていません
  • 079月

    みんぽすさんにお借りしているフジのコンデジ「FinePix F600EXR」と、愛用の「FinePix F60fd」をいっしょに持ち歩いて撮り比べてみました。

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    F60fdとは世代がずいぶん違いますが、同じFシリーズということで、ある意味、後継的な意味合いもある機種ということになります。
    といっても、F60fdは35mmからの3倍ズームで1/1.6型のスーパーCCDハニカム HR、F600EXRは24mmから15倍ズムの1/2型 EXR CMOSではありますが、買い換え対象と考えていらっしゃる方も多いかもしれません。

    前置きはこのくらいにして、まずは近所に咲いていたひまわりをマクロで。
    まず、F600EXRから。

    つづいて、F60fdです。

    これまでF300EXR、F550EXRとお借りしてきたのと比べると、やはりずいぶん改善されている印象です。
    AWBなどはF60fdより優秀な感じですし、等倍でみるとややノイズは目立つものの、プリントではF600EXRのほうが自然な感じに仕上がるかも。

    別のお花でも印象はほぼ同じです。

    [FinePix F600EXRにて]

    [FinePix F60fdにて]

    ただ、逆に期待をしていた望遠側では、ややとまどった部分もありました。
    やや離れた場所の花にオオスカシバが飛んできたので、ここぞとばかりに望遠で撮ろうと思ったのですが、テレ側の最短撮影距離が長く、ピントが合わなかったんですよね。
    マクロモードにしても望遠側は最短で1.2mだそうで、ケースにもよるでしょうが、この被写体の場合だとややワイド寄りで撮らざるをえませんでした。

    F60fdのほうも試しましたが、こちらはテレ端でもマクロモードなら約30cmなので、焦点距離はF600EXRよりぐんと短いものの、撮影倍率では同じくらいになりました。

    また、高速なAFもこの被写体のように小さいケースだと、花にピントが行ってしまうことが結構あり、成功率でいうとF60fdのほうが高いという結果に。
    慣れの問題もあるかもしれませんが、こういう時こそ、高倍率ズームに期待していたので、ちょっと残念でした。
    突然だったので、超解像ズームを試しませんでしたが、最短撮影距離を伸ばさずに寄れる「超解像マクロ」なんて機能もあったら面白いかもしれませんね。

    また、ここからはオマケですが、先日から懸案だったGPSは無事に測位してくれました。
    場所と運が良かったのか、2分ほど屋外で立って待っていたら測位が始まったようです。

    ただ、経路記録をオンにしていたせいか、電池の減りがかなり激しかったです。
    夕方にはもう電池が切れてしまい、さらに困ったことに、レンズが出たまま電池切れになってしまいました。
    こうなるともう予備のバッテリーがないと、レンズを格納することもできず、扱いに困りました。
    使用していた電池がF60fdで使っていたものだったので、ヘタっていたのかもしれませんが、もう少し余力を残してバッテリー切れの処理をしてもらいたいものです。

    なお、GPS機能自体についてはランドマークや住所の表記が半角かなでの表示だったりで、iPhoneのアプリなどに慣れた身にはちょっとスマートとは思えない部分が目立ちます。
    やはりAndroidなり、本格的なOSでも積んでこないと、これ以上の進化は難しいのではないかと感じます。
    単体でなんでも詰め込んで、というのではなく、スマートフォンとの連携など、新しい形の多機能さを考えても良い時期なのではないかと感じました。
    ただ、カメラとしての基本性能は着実に高めてあり、高機能を維持しながら、Fシリーズに求められる画質はしっかり確保しているように思います。

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    Filed under: Mono Fellows
    2011/09/07 7:48 pm | FinePix F600EXR レビュー 比較撮影編 はコメントを受け付けていません
  • 049月

    フジのプレミアムコンパクト「FinePix F600EXR」をみんぽすさんにお借りしました。

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    F300EXR、F550EXRとお借りしてきたわけですが、さらにその後継となるモデルですね。
    F550EXRのRAW撮影機能、GPSを踏襲しつつ、超解像ズームやプレミアムEXR AUTOなど、さらに機能をアップさせてきています。
    また、かなり不評だった電源オンと同時にポップアップしてくるストロボが変更され、本体横のボタンでポップアップする仕掛けに改善されています。

    だいぶ苦心されたようで、機械的にポップアップするだけでなく、電源オフで自動で引っ込むようにもなっていて、使い勝手はかなり良くなっています。
    また、電源オンの時の本体横のストロボボタンを押したままにしておけば、レンズが出てくるのと同時にストロボも自動で持ち上がってくる芸の細かさです。
    仕掛け的には以前のF550EXRに機械的なストッパーが付いただけなのでしょうけどね。

    写りのほうはというと、近距離での収差がかなり少なくなったような気がします。
    ただ、撮像素子のほうはやっぱり細部がモヤモヤで、いくら超解像があるといっても、元の絵にないものは作れないという印象です。

    さらにガッカリだったのは、前回も不調だったGPSです。
    散歩中ずっと電源を入れっぱなしで20分ほど持ち歩いてみましたが、結局位置を検出できず、という結果でした。
    初回に時間がかかるようですし、徒歩とはいえ、動いていたから、などの言い訳はできるでしょうが、それにしても正直使う気になれないというのが正直なところです。
    おまけに測位を「常時ON」にしてカメラバッグに入れておいたら、翌日には電池がなくなっていました。
    電池の容量がフルではなかったとはいえ、カメラでの表示は「バリ3」状態だったんですけどねぇ。
    GPSの件については、このままではさすがにレビュー以前の状態ですから、なんとしてもまず一度は屋外で固定状態にしてでも測位させたいと思っています。

    苦言はこのくらいにして、改善点をもうひとつ。
    それは塗装でして、これも前回のF550EXRではGPSアンテナの部分などに剥げが出てきてしまっていたんですよね。
    それもあってか、今回からブラックのみ塗装が変更され、ラバー塗装というものになっています。
    塗装の剥がれはまだちょっとしか使っていないので検証できていませんが、塗装自体が非常に良い感じです。
    その名の通り、カメラ全体のグリップが向上する感じですし、傷も付きにくくなってるんじゃないかなぁと思います。

    全体的にはF550EXRから、さらに進化したものになっているようですが、私がいまだに愛用しているF60fdやF31fdをリプレースするようなものか?と言われると、正直ちょっと違う印象です。
    高倍率ズームや超解像、フルHD動画など、満載の機能を使いこなす多機能派に好まれる一台なのかもしれません。

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    Filed under: Mono Fellows
    2011/09/04 8:18 pm | FinePix F600EXR レビュー 到着編 はコメントを受け付けていません