• 068月

    茶楽音人のイヤフォン「Donguri-楽」をお借りしていますが、エージングもずいぶん進んできたことですし、今度は手持ちのイヤフォンとの比較をやってみました。

    th_DSC00165_LR5

    結構たくさんイヤフォンは持っていますが、音質的に話にならないものも多いですので、以下に絞っての比較としました。

    ・ortofon e-Q5
    ・SHURE SE215
    ・audio-technica ATH-CKM33

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    まずはe-Q5ですが、これはTH-F4Nとも比較したことがあり、その際に低域不足を強く感じてコンプライにイヤーピースを交換した経緯があります。
    今回のDonguri-楽はTH-F4N以上に低域の量感が多いですので、やはりe-Q5がシングルBAであるという部分を埋めきれない、という印象です。
    BAならではの突き抜ける感じと繊細さはe-Q5の魅力ですが、Donguri-楽の「音楽の楽しさ」に主眼を置いた鳴り方はまた違った魅力ですし、底力もややDonguri-楽のほうが上なのかな、と感じました。

    SHURE SE215

    続いてSHUREのSE215ですが、かなり目指す方向性の違う2本です。
    SHUREのほうはいわば内向的に遮音とモニタリング志向ですが、Donguri-楽はわりと開放的に演出系のパーティーサウンドです。
    ただその中で「音が痩せない」という点と「聴き疲れしない」というのが共通しているというのは面白いところです。
    全く別のアプローチなのですけど、その2点では目標としている先が同じなのでしょうね。
    純粋な音質差は比べづらい両者ですが、SE215はフィルタリングすることで上記の特性を実現している傾向ですが、それを意識させないという点ではロングセラーなりの熟成度があるのかな、とも感じます。
    Donguri-楽の場合は一種の箱鳴りを活かしている都合上、純粋な音響特性でいえばやや不利な部分もあるかもしれませんが、今回比較対象にしたイヤフォンのレベルは確実に確保できていると思います。

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    最後にATH-CKM33ですが、これはさすがに格が違いすぎて、双方に失礼かもしれません。
    CKM33は能率が非常に良く、価格帯にしては結構良いと思いますけども、Donguri-楽を聴いた後ではもう出番なし、というのが正直な感想です。
    特にカナル特有の「高域が刺さる」というのが「なるほど、これのことだったのか!」とはっきり分かってしまうんですよね。
    CKM33を聴いた後でスピーカーから音楽を聴くと妙な違和感と言いますか、私がよく使う「耳が腐った」状態になるんですけども、Donguri-楽ではそれが皆無です。
    もちろん音色等の違いはありますが、まるで違うスピーカーを聴き比べている時のような「すんなり」さを感じることができます。

    その上で同等の「スピーカー」として気付く点としてはやはり低域の下限の伸びがもう一歩欲しいところでしょうか。
    さきほども書いたように量はあるんですけども、ドライバーの構成のせいなのか、沈み込むような領域がやや弱いように聴感上は感じます。
    周波数特性でいえば5~30kHzとなっているので、うちのスピーカーよりよっぽど低域が伸びているはずなのですけど…。 

    またイヤフォンとしては解像度もやや控えめなのかなとも感じます。
    以前も書いたように、ある意味、しっかりしたポリシーと言いますか、方向性を持った製品ですので、できれば試聴をしてチョイスされるのがオススメかと。
    ただ、ライブ好きな方であれば、この他にはない魅力にきっとハマる製品だと思いますけどね。

    Filed under: Audio
    2014/08/06 7:00 pm | 茶楽音人 Donguri-楽 レビュー 比較編 はコメントを受け付けていません

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