• 116月

    Unique Melody Maverick用にイヤーピース「SpinFit W1」を入手してみました。

    Maverickはステムがやや太いので装着に不向きなイヤーピースも多めです。
    最初に適当にチョイスした以前のSpinFitが広がりがあって良好だったので、評判を調べるとW1が良いということでちょっと高いですけど入手してみた次第です。

    「ハイエンド有線イヤホン向けイヤーピース」と銘打っているだけあって作りはしっかりしています。
    サウンドチューブ内径は4.4mmでS/M/Lの3種類が付属してるので、Mを使ってみました。
    素材は昔のSpinFit(茶楽音人に付属だったもの)とは違って、医療用グレードのシリコンが採用されています。
    素材が普通のゴムっぽいものより伸びやすいとはいえないので、取り付けはなかなか大変でした。
    カサをめくって取り付けるとやりやすいと思います。

    以前のSpinFitと比べると音が近くなって高域はやや華やかになります。
    装着感が良くなった影響なのか、音量も大きくなって感じます。
    空間的な広がりはかなり弱まり、直接音が強まる印象です。
    ノーマルなSpinFitのほうが空間の広さがあって「開放型ヘッドホン」のような圧迫感のなさが良い部分もあります。
    ただ余計な音の色付けは少なめだと思うので、イヤホン本来の性能を引き出すという意味ではW1のほうが優秀でしょう。

    試しにDORADOにも装着してみましたが、中高域はやはり少しシャリつくわりにMaverickと比べてしまうと帯域が狭く感じて慣れるのに時間がかかりました。
    こちらは今のfinal Eのほうが自然かな。

    逆にMaverickにはSednaEarfitも試してみましたが、音が近くなり素直になる傾向はSpinFit W1に近いですが、やはり空間は狭くなりオーソドックスすぎる傾向で、これだとW1のほうが良いでしょう。
    この際にフォームタイプも試してみましたけども、フォームは普通だと低域が柔らかくなり過ぎることが多いのですがその点は問題ありません。
    音は適度に近いが広がりもそこそこあり、細かい音が聞こえてIEMらしさが増すようです。
    ただフォームはどうしても寿命が短いので常用は厳しいかなぁ。

    その後、しばらく通常のSpinFitで運用していましたが、装着によって定位がブレることがあるのが最大の難点です。
    Maverickは筐体がちょっと大きめで、ケーブルのワイヤーの曲がり具合などによって少しフィットが甘くなることがあります。
    サイズが合ってない可能性もありますけど、イヤーピース自体が薄手なのも多少関係していると思われます。

    そこで再びSpinFit W1に戻すと、やはり装着はしっかりしています。
    シリコンが体温に近づくとよりしっかりフィットした感じになりますし。
    やはり音の距離は近くて、いわゆるIEMらしい感じは強まってスピーカーでいうと聴取距離が近くなったような感じです。
    低域の音階はとても明瞭になるので、モニター感覚ならこちらのほうが良いと思います。
    またピアノの音色が自然なのはおすすめポイントかな。

    お値段がちょっと高めですし、結局は耳やイヤホンとの相性があるので絶対的なオススメとはしづらいというのが正直なところでしょうか。
    高域はキツめになる傾向があるので、やや低域が強めだったり明瞭度が不足しているかなと思うケースなら試してみる価値はあるかと思います。
    Maverick用のイヤーピースについてはもうちょっと試行錯誤が続きそうな感じです。

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    Filed under: Audio
    2023/06/11 2:00 pm | SpinFit W1 はコメントを受け付けていません

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