SAECのトーンアーム「WE-308N」をパルテノンベースといっしょに入手してみました。
パルテノンベースはMASTAZから出ているトーンアームを外付けするためのアームベースで、今回入手したものは現行のものではなく、2017年くらいの支柱がアクリルのタイプです。
現行のものは鉄製あるいはステンレス製のようで、非磁性という意味では鉄よりはアクリルのほうが良いくらいかもしれませんね。
三角天板はどうやらバーチ材らしいですが、塗装の影響なのか触った感じではプラスチックっぽい質感です。
支柱の高さは70mmくらいなので、SAECのアームスタビライザーを付けるとトーンアームケーブルがだいぶ挿しづらい感じです。
15mmの高さ調整用スペーサーも出ていますけどわりと高価なんですよねぇ。
なお普通はこういう時こそL字のDINプラグを使ったりするわけですけど、実際につなぐのはスタビライザーのずっと奥のほうなのでむしろL字こそ全く刺さらないということになります。
トーンアーム自体は非常に状態が良く、WE-407/23を愛用してきた身にはやっぱり安心感があります。
WE-407/23よりは若干長めですがオーバーハングの設定が5mmとかなり特殊です。
ストレートを先だけちょっと曲げたみたいな設計なので、ラテラル調整にはやっぱり敏感です。
まずは動作確認でSL-1000の奥に設置して鳴らしてみました。
正直この段階ではTechnicsのEPA-99と大差ない感じで、キャビネットがフロート形式なこともありますし、常用できそうな雰囲気ではありませんでした。
パルテノンベースは底板をネジで固定できるような構造になっていますが、そのスリットのせいで強度がいまひとつなのと、MASTAZから出ているボードじゃないと普通はボードにネジ止めなんてできないので汎用性に欠けるのが難点かな。
アームスタビライザーのほうはとりあえずそのまま使っていますが、普通にナットでも固定できるように調達しておきました。
M27のピッチ1.5mmというもののようで、なかなか調達が大変ですし、ただのナットのくせにわりと高価(ステンレス製にしたからというのもあるけど)です。
あとはWE-308Nは標準ウェイトだとヘッドシェル込みで12.3g~18.3gと非常に限られた範囲でしか装着できないので、補助ウェイトも追加しました。
正式な補助ウェイトのW-2なら針圧もちゃんと出ますが、外付けなので指標の倍くらいの針圧になるので針圧計は必須ですけどね。
まあこれで下準備は整ったというところで、SP10をメインのターンテーブルにすべくお次はキャビネットごと調達してしまうわけですけども、それはまた後日。