MacBSの日常生活的日記

電源構成の見直し その1

壁コンセントを変更したことで、機器の電源ケーブルやクリーン電源などの構成も見直してみることにしました。

いちばんのポイントはAccuphaseのクリーン電源「PS-500」に何を繋ぐか、という点です。
これまではプリ、パワーアンプ、それにレコードプレーヤーを繋いでいました。
音もそうですが、CDプレーヤーなどデジタル系を混ぜないためと、これらの機器だとクリーン電源が唸りやすいから、というのが理由でした。
そこに電源ケーブルも絡むと分かりづらくなるので、機器については一旦、純正に戻しておきました。

パワーアンプはクリーン電源の容量(最大500VA)からしても音傾向からしても繋ぐべきかどうか、微妙なラインでした。
そこでまずはここから見直して、壁コンにつないだYTP-6R経由にしてみました。

クリーン電源を通すと透明感は出るものの、やや線が細くなりがちで、一方、これまでは通さないとパワフルさは出るものの、ざらついた印象がありました。
壁コンセント変更でその傾向はだいぶ薄らぎ、やや濁る感じは残るものの、余韻がきっちりして曖昧さが減少しました。
もちろん、低音の芯がしっかり通るところは以前同様ですから、パワーアンプはクリーン電源を通さない方向で模索していくことに。

次はCDプレーヤーをクリーン電源から取ってみました。
情報量が増えますが、やや硬さは出る傾向です。
そこでプリをYTP-6Rにつなぎ、CDプレーヤーをYTP-6Rに戻してみて、クリーン電源を完全に切ってみました。
このほうが厚みは出るものの、やはり濁りが気になります。
細かいところが気にならない音傾向ではあるものの、電源の歪みが多い時間帯だと音が変わるのも問題で、やはりそこはクリーン電源の恩恵が大きかったのだなと再認識しました。

そこでこれまでと逆転の発想で、入力系をクリーン電源、アンプ類を通さない構成にしました。
CDPがクリーン電源に戻ったことで、情報量が増えて輪郭も明瞭になりつつ、アンプ部では大らかさも出ました。
ただ、まだもうちょい何か出来るのでは?と、パワーアンプを壁コンから直接取ってみることに。
そうするとこれまで出たことがないような厚みと余裕があるサウンドが802から流れ出しました。
特にウーファー部が弱くてバイアンプやBTLが必要なのかなと感じていた部分がすっかり解消されました。

1口の壁コンのほうが音が良いとの噂は耳にしていたものの、さすがにそこまでストイックにできなかったのですが、2口でも壁コンセント直のパワフルさはやはり違うようです。
それでも2口でクリーン電源と2つしか使えませんから、電源タップは一旦撤去してプリアンプはクリーン電源経由になります。
音質面でも時間帯による変化やアナログ再生時の歪みやS/Nなどで、プリアンプはクリーン電源のほうがちょっと有利のようです。
PS-500も電源タップを通さず壁コンから取った効果か、力強さと透明感、低歪みが共存できたようです。

ここまでやったところで、電源ケーブルも見直していきます。
実はまだ完全に確定してはいないのですが、実はそこに落とし穴があったことに気づいてしまいました。
他は純正にしたつもりだったのですが、電源タップだけDHLabsで自作した電源ケーブルを残してあったんですよね。

実はこれが「犯人」で、低域がモリモリ出て良いと思っていたところ、実はダブついていただけで量感も質感もココがボトルネックになっていました。
ココを他の電源ケーブルに替えれば、低域の諧調が明瞭になり、これまでの不満がほぼ解消したんですね。
もちろん壁コンセント交換の効果も大きく、それによってパワーアンプを壁コン直にできたことも大きいとは思いますが、交響曲で打楽器の一音一音がしっかり分離し、音階まで明瞭になってくれました。
その上で帯域全体のバランスや、他の楽器の音色や配置が濁らずしっかりはっきりと表出してくるようになりました。

「犯人」も分かったところで、純正ケーブルを基本にしつつ、電源ケーブルを確定していくフェーズまで進みましたが、ちょっとそこはいくつか届くのを待ってるものがありますので、それを待って実施してみようかと思っています。

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