MacBSの日常生活的日記

MICRO ST-10、再び

マイクロ精機のレコードスタビライザー「ST-10」をまたまた入手してしまいました。

当初はただ安かったから、というのが入手した理由でした。
元々持っていた右のほうは傷も多かったですし、父親にあげても良いなぁと。
しかし実際に届いてみますとこの2つ、実は全然違うものだということに気づいてしまいました。

届いた時に箱を持ってみてすぐ「なんだかえらく重いなぁ」と思ったのですが、そもそも大きさからして違います。
重さも明らかに今回(左側)のほうが重く、量ってみると999g。以前のものは911gでした。
世間に出回っているスペックですと1kgと言われていますから、今回のものが標準的なST-10ということになりますね。

じゃあ以前のはニセモノ?ということになりますけど、正直こんなものを偽造しても仕方ないですよねぇ。
高さに関しては33mmと書いてあるところもありますし、30mmと書いてるケースもあるので途中でマイナーチェンジしたのでしょうか。
以前のは底のゴムみたいなものが紛失してるようにも思っていたので、89gほどはその欠落分かもしれません。

重さが異なりますから、これでプレーヤーの水平も取り直して早速聴いてみました。
今回のほうはスピンドルとの嵌合が非常に高精度になっていて、ガタが全くありません。
そのせいもあってか、余計な響きは減ってるようで、低域の音階がこれまで以上に明瞭になっています。

マイクロのプレーヤーというと重量級のリジッドのイメージが強いですが、BL-99Vに関してはターンテーブルも3.6kgほどのアルミ製でさほど重くはなく、脚もバネでフロートっぽい感じになっているので、むしろ重すぎるかな?と思いましたが、その心配はどうやらなさそうです。
まぁアームベースやトーンアームスタビライザーなどで重量級になっていますけどね。

さらに色々聴いてみると、以前より細部の精度が上がっているようです。
スタビライザーの重量以上に装着精度が良いおかげか、ターンテーブルの響きが軽減されているようで、歪みが減っているようです。
それで落ち着いた印象を受けるのではないかと思われます。
クラシックではより顕著で、マイクロらしいカッチリして濁りのないサウンドが強化されたかも。
中低域の音階が明瞭でありつつ、押しもしっかり骨太になりました。
チェロなどは実際の楽器が部屋にやって来たような実在感とボリュームで、スタビライザーのちょっとした違いでもこれだけ違うのですから、アナログプレーヤーの道は深いですね。

従来バージョンも当面は持っておきたいと思いますが、そもそも他にもスタビライザーはたくさん持っていますし、いくら別バージョンとはいえ、同じものが2つあってもさすがに使わないでしょうから父親に渡すのが良いのかもしれません。

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