MacBSの日常生活的日記

Mark LevinsonのRCAケーブル

最近すっかりケーブルづいていますが、今回はMark LevinsonのRCAケーブルというのを見つけてゲットしてみました。

かなり年代物のようですし、そもそもマークレビンソンはケーブルを製品群としてラインナップに据えているわけではないので情報がほとんどありません。
ケーブル自体にも「MLAS LTD H.F.C」としか表記がなくて、派手さは限りなく少ないです。

ただ、テイストとしてはそこそこ出物のあるスピーカーケーブル「HF10」やCelloに入ってからのStringsなどに似ている感じです。
一番近いものではML-10Aに付属のものが近いですが、当時のマークレビンソンはLEMO端子ですからRCA-RCAのケーブルが存在したかは不明です。

RCAプラグはSUHNERのに似ているようですが、こちらも刻印などがなくて分かりません。
SUHNERはスイスのメーカーで、ここのケーブルを使ったものはジャズ好きに人気らしいですね。

そんなこんなで、これまでATOLL DAC100からプリアンプまでに使っていたNordost Enchantressを今回のケーブルに変更してみました。
第一印象としては暖かい雰囲気に変わったな、というところです。
ドンシャリとは無縁で、ある意味狭帯域に聴こえるようですが、低域はむしろ伸びています。
高域の耳障りな感じが減って、ボーカルや弦楽器などそれぞれのパートに立体感が生まれ、弦の弾みや息遣いのような小表現の部分に違いが目立ちます。
とりわけヴァイオリンやチェロに艶がみなぎるのが良いですね。
ライブ的な音色とも言えますし、血の通った音というのが的確な表現で、SUHNERが人気なのに通じるものをなんとなく感じます。

Nordostはやや大人しくて高精細志向でしたが、Audirvana PlusやDDCなどもその傾向なので、そうした音源側とのバランスが良くなったのかも。
全体的に艷やかでありつつ落ち着いた雰囲気になりましたし、定位がハッキリしてスピーカーから鳴ってる印象が薄らいで、最近目指している「オーディオではなく音楽を楽しめる再生環境」になってきたのは良かったです。
あと、いつもそう思うのですが、システムのまとまりが良くなるとなぜかボーカル曲の歌詞がしっかり聴き取れるようになるんですよね。
歪みとか帯域バランスとかもあるんでしょうけれど、それ以上に音楽そのものに没頭できる、というのがあるのかもしれません。

ということで、最近のケーブル強化もさすがにそろそろ完結かな。
あとは高域側のスピーカーケーブルやATOLLの電源ケーブルなどありますが、来年はアナログ再生環境整備のほうをぼちぼちとやっていこうかと思っています。

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