MacBSの日常生活的日記

LUXMAN XA-1

LUXMANのMCカートリッジ用消磁器「XA-1」をゲットしてみました。

コレ、結構前から探していたんですが、意外と出物も少なくお値段も結構高めだったので手が出なかったんですよね。
内容的にはラックスマンのフォノイコライザーにも装備されている機能とほぼ同等で、MCカートリッジのコイル部分を消磁してくれるというのものです。
カートリッジ自体、磁石とコイルで構成されているわけで消磁の効果があるのか?という意見もありますが、以前、出力をショートさせてレコードを再生する簡易手法を試した時にも効果は感じられたので、鉄芯タイプならおそらく効果はあるのではないかと。
なお、流れる電流の大きさのためか、プリントコイルを使用したMCカートリッジやMMカートリッジでは使用出来ないので注意が必要です。

機種によってはフォノケーブルの先をつないで使うタイプもありますが、これはヘッドシェルを挿して使うものです。
ユニバーサルアームだとこれで良いですが、最近はストレートアームも多いので、その場合はケーブルで繋がないと使えないですものね。
電源は時代を感じさせる006Pで、この電池の性能も重要らしいです。
ちなみに現状、Panasonicの液漏れ対策タイプのアルカリ電池が入っています。

うちでコレが使えそうなMCカートリッジは10本近くあるはずですが、とりあえず以下の7本を処理してみました。

Accuphase AC-2
DENON DL-103
DENON DL-103ボロン改
Lyra Helikon
ortofon MC20
ortofon MC20S
ortofon MC-Q5

消磁はしたものの、カートリッジ交換するとトーンアーム調整がかなりややこしいので、実際に聴いてみたのはまだ3本だけですけどね。
まずはLyra Helikonですが、コレが変化量としてはいちばん少なめでした。
高域がサラッとした感じになって、やや音がタイトになり、歪みが減ったからか、ややスッキリ爽やか系のサウンドになりました。
音数は増えているようなので、キレが良くなったのかも。

次にちょっと問題を抱えているortofon MC20Sですが、その問題自体は解決しませんでした。
その問題というのは再生しているとボディ内に静電気が貯るのか、バリバリという感じのノイズが後半の再生から出始め、再生後に針を下ろしてもアンプのボリュームを上げるとしばらくバリバリが残るというものです。
おそらくアース線が浮いてるとかそういう問題でしょうから、消磁で解決するのはちょっと無理ですよね。
音傾向は久しぶりに聴いたものの、Lyraと比べればややまったりとはしていますが、以前聴いた時よりもやはりスッキリした印象があります。
芯の太さというか、力強さがあって、ライラより変化は大きい気がします。
効果だけでなく、音傾向自体も元気で楽しくなってくれますし、神経質さはあまりなくて扱いやすいですね。
これで問題がなければ常用には最適なのですけど…。

もうひとつ、Accuphase AC-2も聴いてみました。
こちらも鮮鋭さが増していて、効果はヘリコンとMC20Sの中間くらいです。
音自体はMC20Sを聴いた直後だと、透明感や歪みの少なさにかなりの差があるなと感じます。
しかもそれでいて厚みも保持されているのがこのカートリッジの魅力なのですが、なにぶん針交換ができないため、常用するのはちょっと厳しいところです。

ここまで試した感じでは使い込んだカートリッジほど効果がありそうです。
場合によっては複数回消磁したほうが良いケースもありましたが、あまりやり過ぎると音が細身になる傾向もあります。
中古でカートリッジを入手される方やDL-103などガッツリ鉄芯系のカートリッジをお使いなら、持っておいて損はないと思います。

また、これを機に常用カートリッジの見直しもちょっと検討しているところです。
HelikonはKLEOSに針交換でグレードアップ可能ですが、針交換のお値段は24万円(!)くらいのようで、ちょっと厳しいなと…。
やはり以前から気になっているZYXが有力候補ではあるのですが、カンチレバーがやっぱりアルミ系でないほうが好みだなぁというのもあり、ちょっと悩んでいるところです。
新品の場合だとそんなに焦ることもないですし、まだ消磁後のDL-103も試してませんから、ひと通り試したりしながら考えていこうと思っています。

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