MacBSの日常生活的日記

LINN AKURATE DS自体にノイズ対策

LINN AKURATE DSの残留ノイズは良好な電源・ケーブル選びの良い指標とはなっているものの、正直こんなに敏感では困りものというのも正直なところです。
後継モデルではライントランスが内部に追加されたり、PURiFiという外付けトランスも発売されたのはそんな経緯もあったのかもしれませんね。

ライントランスの導入もちょっと考えましたが、まずは手持ちのものでなにか対策できないか、とUSB3.0対策に買ったフェライトコアを使ってみることにしました。

AKURATE DSの内部は以前も見て分かっていたので、ダイナミック電源からメインボードに供給される電源ケーブルの部分にフェライトコアを付けてみたら効果があるのではないかなと薄々考えていたんですよね。
アモルメットコアやファインメットも考えましたが、コネクタが付いていますから簡単には通せませんし、フェライトコアならやってみてダメだった、でも痛手ではありませんからね。

ケーブルの取り回しもメイン基板の上を電源ケーブルが通過していましたから、表示系基板に行くフラットケーブルとの関係も配慮しつつ、多少取り回しも変えてみました。
端子部分のクリーニングもしましたし、クォーツレゾネーターもせっかくだから内部に貼ってみました。
あとで考えたらLAN端子の部分に貼ったほうが良かったかなぁとも思いましたけどね。

で、まずはフェライトコア取り付け前の残留ノイズをいつものように。
(5/28 8:00追記)

またこの波形は無音のFLACを再生している状態でPCM-D100(RECレベルはフル)にライン入力で録音し、それをAudacityで50dB増幅して周波数解析しています。
PCM-D100はS/N100dBモードで録音し、電源にはトランス式のACアダプタを使用していますが、こちら由来のハムノイズも若干混入しています。
ただ、分量としては比較に大きく影響するほどではないと思います。

そしてフェライトコアを取り付けた後に計測してみますと、思ったよりも効果が出ています。
50Hzそのものも下がっていますし、全体のノイズフロアが1から2dBくらい下がったような感じです。
ただ、電源由来の高調波はさほど変化がないのはフェライトコアでは仕方ないところで、この辺りはアモルメットコアなどのほうが効果は高いかもしれません。

ここまで改善したならアース戻しももしかしたら要らないんじゃないか?と思い、機材を外したついでにアース戻しの有無を比較してみました。

上がこれまでのアース戻し有り、下がアース戻し無しですが、圧倒的な違いではないものの、「なくても良い」というレベルになっています。
出音で比較すると高域の鮮度や抜けが良くなっていますし、これならもう外しても良いでしょう。
フェライトコアのほうも音質的に悪影響は感じられず、鮮度が上がったように感じられます。
本来はチョークコイルでも入れれば良いのかもですし、そもそも機器側でそうした配慮がもうちょっとされていても良いのでは?という気はしますが、自分で創意工夫してみるのも楽しいものです。
なお、回路を弄ったりはしていないですけれども、本体を開けて作業しますし、実施されるような場合はあくまでも自己責任でお願いいたします。

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