MacBSの日常生活的日記

HIFIMANのリケーブル調査

HIFIMAN HE400Sはリケーブルが可能ということで、とりあえず候補にどんなものがあるのか調べてみました。

諸元としてはヘッドホン側が3.5mm 3極で左右分離、アンプ側が3.5mm 3極のものが付属しています。
ピンアサインはヘッドホン側はL/Rとも先頭から+,-,無接続先頭から+,無接続,-(+,-,無接続でも音出し可能なことは実機で確認)だそうで、そういう意味では3.5mm 2極でも問題ないようです。
ピンアサインやプラグ的に互換があるのは以下のようなヘッドホンたちです。

・HIFIMAN HE1000SE, HE6SE, HE5SE, ARYA, ANANDA, SUNDARA
・Beyerdynamic T1 2nd Generation, T5p 2nd Generation, AMIRON HOME
・SONY MDR-Z7, MDR-Z7M2, MDR-Z1R
・FOCAL ELEAR, CLEAR
・DENON AH-D5200, AH-D7200, AH-D9200, AH-D7100
・PIONEER SE-MONITOR5
・JVC HA-SW01, HA-SW02
・final SONOROUS, D8000

ただ、finalはロック機構がありますので、SONOROUSのケーブルはそのままではヘッドホンに挿すことができませんでした。

高級なタイプはロックピンも金属なので、タバコ臭があって交換した古いものを実験台にこれを削り取って試してみたところ、問題なく音は出ました。
念には念を入れて、3.5mmの延長ケーブルで事前にチェックもしてから実行したんですけどね。
音質的には、finalにするとかなりふくよかな音になります。
純正のほうが表情が固いとも言えますけど、細かい音のニュアンスがしっかり出ているのは純正ケーブルのほうでしょう。
特にピアノの打鍵の生々しさではまるで敵わなくて、finalのほうはだいぶ抑圧されている印象を受けました。

お値段的にはfinalのがお安めなので手を出しやすいのですけど、HIFIMANの純正ケーブルも海外公式ストアで69ドル、HE400i用は129ドルですから、そういう意味でもリケーブルして向上を期待するのはちょっと無理があるかも。
ちなみにHE400Sのケーブルについて国内や説明書には特に詳しい記載がありませんが、海外ストアにはハイブリッドOFCケーブルとの表記があり、銀メッキ銅撚り線とも書かれていました。

そうなるとケーブル専業メーカーさんを当たってみる形になるのですが、正直あんまり候補が多くはないようです。
定番はどうやらORB Clear Forceのようで、Ultimateも含めて2種類がラインナップされていますし、アンプ側もバランス含めて各種用意されています。
Ultimateとの主な違いはPC-TripleCが採用されているところみたいです。

海外だと「Atlas Zeno 1:2 Custom Headphone Cable」がありますが、直輸入しても1.5mで320英ポンドと結構高額です。
あとはonsoにもアンプ側3.5mmで1.2mの「hpct_03_ub33_120」と6.3mm標準プラグで3mの「hpct_01_ub63_300」がありますが、あまり売っているお店が多くなくて型落ちっぽい扱いのような…。
2.5mmだとNOBUNAGA Labsに「竜頭(Ryuzu)」や「神庭 (かんば)」がありますけど、HP-A8で使う頻度が高いことや6.3mm変換アダプタでも結構音が変わることを考えると3.5mmか6.3mmがうちの場合は良さそうな気がします。

また、我が家の定番であるACOUSTIC REVIVEさんに特注してもらう手は当然あるでしょう。
残念ながら標準製品にはラインナップされていませんが、「RHC-2.5UL-TripleC-FM」のヘッドホン側プラグで「RHC-2.5SH-S-TripleC-FM」のケーブル構成という形なら特に製作上の障害はなさそうです。
ちなみにアンプ側に3.5mmプラグを使うとファインメットが収納できないらしく、FM有りだと6.3mmということになるようです。

もっとお安く代用品はないかなぁというのも一応調べてみたところ、「LR分配ケーブル」で「ST35-LRP15M」というのが一応見つかりました。
音質云々という意味では厳しいでしょうけど、断線時の代替品としては良いのかもしれませんね。
ただこれももうあまり流通していないようですし、もう少し充実していたら良いのになぁというのが率直なところではありました。

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