MacBSの日常生活的日記

FIDELIX FL-AC-zn2

FIDELIXのDC電源「FL-AC-zn2」を入手しました。

9V1.4Aという定格のこの電源、以下の対応機種となっていてzionoteさんから発売という感じになっています。

対応機種:
JAVS X-DDC/plus、UDT-1、DAC-2MARCH、DAC-2USB
M2TECH hiFace Evo
izmo M1 / M1-z
オーロラサウンド BusPower-Pro

内部についても一応確認してみました。

FIDELIXオリジナルの3端子レギュレータが特徴的な内部構造です。
底面に取り付けられていますので、足回りが結構大事そうですね。
本体側面の放熱板っぽいものはおそらくそんなに大きな役割を担ってはないように見えますが、発熱は少ないので連続運転の不安もなさそうです。

用途としては当然ながら私が使っているJAVS X-DDCで使おうというわけです。
これまでは無線用のトランス式定電圧電源を使っていましたが、メータが壊れているのと発熱などの安全面でそろそろ不安が出てきたなぁと。
X-DDCはバスパワーでも動作するものですから、これだとオンにしなくても良いかなぁと思ってしまいがちでしたし。
まずは電源オフでUSBバスパワーのまま、現状の音をHD-7A、LUXMAN P-1経由で確認します。
フワッと広がる印象はヘッドフォンで聴く上では音場が広いようにも感じられますが、中低域が厚くなり音が拡散しているという気もします。
なんとなく音に揺らぎがあるためにそう感じるのかもしれないなぁという印象も受けます。

そこで電源を入れて鳴らしてみますと、まず明瞭度の高さが印象的です。
かなりカチッとした音になる感覚で、さきほどまでのフワッとした音の広がりは薄まります。
その分、基音がしっかりして歯切れが良くなっています。

さらにここで以前の安定化電源に挿し換えてみますと、こちらはUSBバスパワーとの差があまり感じられません。
やはりUSBバスパワーよりはフワッと広がる印象は減りますがそれも微小な変化で、中低域の厚さは同じです。
FIDELIXと比べると、やや音が引っ込む印象も感じます。
再度、FIDELIXに戻してみると、音の押しがしっかりしていて音源に忠実になっているのが分かります。
また、フォルティシモで歪みが減っていて、ハイレゾほど滑らかさが出ているようです。
ややスッキリ系の音色にはなっていますが、DDCとしての底上げはできているように思います。
なお、コンセントの極性を入れ替えてみたりしましたが、出力電圧に変化はなく、その点ではそんなに気にしなくても大丈夫そうです。
私は音に広がりがあって高域も澄んでいるほうを選んでおきました。

ここでちゃんとした場所に設置しましたが、まずはトランスが他の機器に与える影響を考え、なるべく離れた位置に置くことにしました。
設置位置の都合でガタツキがあったのでそれを取る意味合いと、前述の3端子レギュレーターが底面にネジで固定されている点を配慮し、J1 Projectをガタツキがないように4点ではなく3点支持で敷いてみました。
これで力強さが出たようです。
また、電源投入から安定までやや時間がかかるようで、安定してくると楽器の音色が美しくなって曖昧さがグッと少なくなる印象です。
聴いていると、次第に次々と音が溢れ出してくるようで、ちょっと本気聴きになり過ぎる感はありますが、導入の効果は確かにあるようです。
常時電源オンでも良いのでしょうが、私自身は電源入れっぱなしがどうももったいなく感じてしまう性なので、普段聞きと本気モードでUSBバスパワーと使い分ける形になるでしょう。

全般的にはPCオーディオから普通のCDプレーヤーの出音に近づくような感覚を受けましたし、導入の効果はかなりあったと思います。
USBからの給電を遮断したほうが良いのかもしれませんし、まだ対策が万全というわけではないでしょうが、PC臭さがはずいぶん解消されたようには思います。
本音としてはまだパソコンからの再生は発展途上な部分も抱えていると思っていますし、DDCではDSDに対応しづらいということもあり、当面はこのくらいで良いのかなというところもありますので、ひとまずこの辺りで強化は休止かなと考えているところです。

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