MacBSの日常生活的日記

DENON DP-3700F

近所のリサイクルショップにレコードを見に行ったら、紗羅が「レコードプレーヤーがあるよ」と教えてくれてDENONの「DP-3700F」をゲットしてきました。

単体のフォノモーター「DP-3000」とトーンアーム「DA-305」を組み合わせたモデルで、奇しくも紗羅と同じ1974年生まれです。
お店の人はまだ動作確認してないとのことだったので、コンセントを貸してもらってDP-3000がちゃんと回転し、ストロボも流れないのを確認して購入と相成りました。
トーンアームの断線の可能性はありましたが、トーンアームケーブルやヘッドシェル、針の折れたDL-103、トーンアーム付属のヘッドシェル「PCL-3」も付いてましたから、フォノモーターとよく出来たケース、ヘッドシェル、針交換用のDL-103でも元は取れるかなと。

汚れはなかなかだったので、徐々に整備してターンテーブルを外すと中からはEPアダプタとDL-103の針カバーが。
この針カバーがちゃんと装着してあれば針折れせずに済んでたのかなぁ。
DL-103は艶ありの初期タイプボディでしたから、折れたまま置いてあったのかもしれませんが。

結果的にはトーンアームケーブルがやや怪しいですが、それ以外は全く問題ありませんでした。
各所をECI-50で接点クリーニングする必要はありましたけど、正直期待以上の音が出て驚きました。
あまりダイレクトドライブには良いイメージがなかったのですが、それは単体アームでなかったのもあるでしょうし、DP-3000がACモーターなのも効いているのかもしれません。
DL-103と組み合わせると、まさに放送局用といった風合いのサウンドを聴かせてくれます。

DA-305はインサイドフォースキャンセラーすらない、とてもシンプルなアームですが、感度も良く快調です。
ちなみにトーンアームそのものにはアームリフターもヘッドレストもありませんが、DP-3700Fとしては双方とも装備されています。
針圧調整がマイクロメーター型になってるのでやや合わせづらいところもありますが、そこは針圧計を併用してあげました。

あとはダストカバーにセロファンのようなものがくっついていて、それを取り除くのに苦労した程度です。
おそらくキズがつかないように保護で貼ったのでしょうね。
結果的には紙テープをくっつけて剥がすとわりと楽に取れたので、しつこく繰り返してかなりキレイに取り除けました。

ちょっとした事情で、BL-99Vからしばらく置き換えて使うことになりましたが、ベルトやバキュームユニットがないこともあってか、S/Nの良さが際立ちます。
どのカートリッジを装着してもDL-103っぽくなる気はしますけど、かなり良い勝負をしてくれます。
ACOUSTIC REVIVEさんのトーンアームケーブルとマグネットフローティングインシュレーターも投入してますから、その恩恵もかなりあるとは思いますけどね。

あとはプリアンプをMMポジションにすると当初ハムが出て原因究明にちょっと手間取ったくらいでしょうか。
結果的にはターンテーブル側のアースもやはりちゃんと取らないとダメだったのと、コンセントの極性を逆にしたら消えました。
プリアンプとターンテーブルの双方をクリーン電源から取った時にだけ起きるので、ちょっと原因究明に苦労しましたけどね。

それにしてもACサーボモータのダイレクトドライブというのはなかなか良いチョイスだと思うのですが、現行モデルにないのはちょっとさびしいところです。
50Hz/60Hzを意識しなくてはいけないですし、今となってはアピールしづらいのでしょうね。
なお軽量のターンテーブルなので本来はスタビライザーも軽いものを使うか未使用が望ましいのでしょうけど、吸着に慣れた身としては反りがイヤなので、マイクロの重いスタビライザーを載せて頑張って動いてもらってます。
今でも交換用のテーブルマットも手に入るようですが、状態も悪くなさそうだし、そのまま使おうかな。
あとはウッドケースが変色していますけど、そこもまぁ気にせずに使っていけば良いでしょう。

それにしてもちょうど良いタイミングで来てくれましたし、しばらくの間、メインの座に据えて使おうと思います。

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