MacBSの日常生活的日記

Chord Epic Twin

QED、Atlas Cablesとケーブル熱が続いたところでまたCHORD COMPANYが恋しくなってきつつあったこともあり、同社のスピーカーケーブル「Epic Twin」をゲットしてみました。

Yラグなどの末端加工が純正でなかったためか、かなり格安で入手できてラッキーでした。
完成品なら国内価格で46,000円という「ヘビィなオーディオマニア用アイテム」ですからね。
海外価格でいうと、QEDのGenesisクラスといったところでしょうか。

あいにくうちのLINNアンプはYラグのままでは使えませんので、熱収縮チューブを外してYラグを片方だけ外しました。
付いていたYラグは台湾のPURESONIC製で、ラステームが輸入販売していたものですね。
こちらもロジウムメッキの立派なもので、ネジが六角レンチを使うものでしたが、幸い、うちには工具もあったので無事に外せました。

まずはこれまで低域側に使っていたQED Reveleationを外し、LK140と繋いでみると、以前使っていたCarnival SilverScreen Bi-Wireとはまただいぶ違って、少しQED寄りな感じもします。
Epicの線材はシルバーコートだから、そっちの傾向というのあるのでしょうか。
鳴らし始めの印象としてはRevelationと比べると線が太くなったような印象で、音の傾向はSilverScreenのまま、Hi-Fiになったような雰囲気です。
とりわけ低域の厚みがなかなか強力で、一音一音が明瞭で、それぞれの楽器やパートがしっかり前に出てくるように感じます。
ただ、うちはバイアンプ構成ということもあるのか、低域がしっかりした分、高域の冴えのなさが少し目立ってきます。

そこで今度は高域側をQED Ruby EvolutionからRevelationに変更です。
すると、スピード感がぐっと上がり、これまで分からなかったような些細な音源の粗もしっかり把握できるようになりました。
Rubyもとてもコストパフォーマンスの高いケーブルですけど、情報量にはやはり圧倒的な差があったんですね。
それでいて艶かしいボーカルや弦も両立できているのはEpicとRevelationの相乗効果でしょうか。

ここで、今回のケーブルでスピーカーの低域側はPURESONICのYラグになりましたから、揃える意味もあり、Revelationのスピーカー側も外したYラグに交換してみました。
これまではQEDのバナナプラグだったんですけど、どうも装着感がイマイチで非常に固めのQEDケーブルだと取り回しの際に緩んで外れそうで怖かったんですよね。
またこのPURESONICのYラグが良く出来ていて、WBTのとまではいきませんが、接触部が2段になっていて、ターミナルにがっしり装着できます。

これで一応完成形ということでじっくり聴きこんでいきますと、やっぱりパワーとダイレクト感が断然違うなぁと。
なんだか音楽がそのままダイレクトに振動板を揺らしているような錯覚を覚えます。
ある意味、ヘッドフォンで聴いているような気もするくらいの情報量がスピーカーから溢れてきます。
この音楽的な情熱さとHi-FiのバランスがやっぱりCHORDの魅力かと。

あと不思議なことに、曲間などの無音部分での静寂感がこれまでと全く違うのは何故でしょうか。
LINNの黒箱がちょっと電源やケーブル類の影響を受けやすいという性質があるせいもありそうですけど、高域側に持ってきたRevelationと合わせ、スピーカーケーブル周りはほぼこれで完結かな、というくらい、満足度は高いです。

このレビュー(だけじゃないか…)、ご覧頂いてるほとんどの方に関係ないような気もしますけど、今回のEpic Twinも含めて自己満足度はとっても高いので、大目に見てもらえれば幸いです。

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