• 1710月

    少し前に導入したCardas Quadlink Powerが非常に良かったので、調子に乗ってTwinlink Powerを追加購入してみました。

    Quadlinkはすでに廃番でParsecにモデルチェンジしていますが、Twinlinkは現行モデルです。
    ケーブル自体はだいぶ細手ではありますけど、気に入ったポイントはむしろ同社オリジナルの電源プラグですので、そこが同一なのはむしろ割安感があるかも。

    Quadlinkはクリーン電源で使用していますが、今回のTwinlinkはCDプレーヤー「DP-77」で使うために入手しました。
    メーカーでもCDプレーヤーや小型のアンプでの使用を薦めていますし、そもそもうちの他の機材はケーブルが直生えなので交換不可なのですよね。
    これまではAccuphase APL-1を使っていましたが、これは元々、A-45で使っていたのでそっちに戻そうというのもありました。

    そんなわけでAPL-1を置き換えてクリーン電源からDP-77までをつなぎ、早速試聴です。
    ケーブルこそやや細手ですが、音は厚みがあるもので、APL-1や純正で出がちな傾向だった中低域の弾むクセが減少しました。
    エージングもそこそこでしたが、APL-1よりも深みが増していて、なおかつ硬さや力みがなく、腰が座った音になっています。
    不安定な土台から、足場のしっかりした床に変わったような感触を覚えます。
    妙に強調されたようなところは皆無ですが、全体的にエナジー感がとても高まっているな、というのが第一印象です。
    電源ケーブルを交換した際、低域でエナジー感が出るケースはよくありますけど、帯域に関係なく音楽全体に瑞々しい躍動感が生まれています。

    電源プラグが銀+ロジウムメッキということもあってか、APL-1(金メッキ)と比べればやや煌びやかさは伴いますが、デジタル音源でありがちなドライな部分を補う程度のものです。
    むしろ透明感の高まりのほうが印象は強く、ツヤとはまた違ったピアノフィニッシュのような、研ぎ澄まされたようなフレッシュさが感じられるようになりました。
    ちなみに電源プラグは相変わらずの精度の高さで、クリーン電源の背面はわりと緩めのコンセントなのですが、ヌルっとピシッと挿さります。

    ボーカルもふくよかさと口もとのシャープな音像、滲みや揺らぎの少ない精度と、バランス感覚がとても良いですし、小編成から大編成までなんでもそつなくこなしてくれます。
    私もだいぶ自作してみたりしましたが、こういうバランスの良さはやはり完成品ならではですね。
    DP-77はオリジナルの脚の関係か、どうもキツさのわりに軽くて平面的な音になりがちな傾向があり、これまではSPECのインシュレーターで調整していましたが、Twinlink導入でこれを外せるようになりました。
    ラックに直接オリジナルの脚というシンプル構成となりましたが、この脚に固有の金属的な響きは多少は残るものの、前述のように足場のしっかりした音になったことで、腰高感が減ってSPECで和らげていた部分がなくなったことで抜けやスピード感もバランス良く発揮できるようになったようです。

    使い始めるまではCardasというとやや派手な傾向だと思っていましたが、私が入手したものに限って言えば、どれもとてもナチュラルでニュートラルなので扱いやすい印象です。
    特にこのケーブルはプラグが優秀なわりにエントリークラスのお値段(それでもそれなりの金額ではありますが)ですし、アナログ的な温度感や生々しさを補ってくれる部分もあり、CDプレーヤーにはかなり良い選択肢ではないかと思います。
    こうなるとRCA/XLRケーブルやショートプラグ、リード線なども気になるところですが、今の構成が安定していますし、しばらくはこの状態で行こうかなと思っているところです。(予定は未定)

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    Filed under: Audio
    2017/10/17 12:00 pm | Cardas Twinlink Power はコメントを受け付けていません

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