• 223月

    beyerdynamicのヘッドホン「DT 770 PRO」が返品となったので、「DT 1770 PRO」を入手してみました。

    厳密には返品が決まる前にすでに注文しちゃってたんですけどね。
    元々、この辺りのモデルは店頭で試聴したこともあって、非常に良さそうなのだけれど当時の環境ではとても鳴らせてない感じだったのですが、今回ので今の据え置きならやっぱり良い感じで鳴るなと。
    DT 770 PROであれほどならば、さぞやDT1770PROはスゴいだろうと聴いてみたくなりましたし、巷の評判も良くて同じ250Ωでも感度がちょっと高いので少し鳴らしやすいともありましたので。

    そうは言ってもまずはLUXMAN P-1で聴いてみます。
    DT770 PROとは結構方向性は異なるというのも見かけていましたが、たしかにもう少しオーソドックスな音のまとめ方で、DT770PROほど硬派なモニターではないかも。
    ただし品位はさらにグッと高いもので、オールマイティに使えそうです。

    密閉型にしては音場も広いのはDT770でも感じられましたが、さらに精度高く空間的な精度も上がっているように思います。
    これだけ聴いていると、まるで開放型のように感じるほどで、ベロアを使っているからというのもあるでしょうし、音漏れもやっぱりそこそこありますけどね。
    また、DT770 PROは高域のキツさもあったが、それがなく極めて穏やかです。
    低域も深いですが、ガチガチの硬さを伴う方向ではなく、包容力のあるサウンドに仕上がっています。

    単純に楽器の音色だけを聴き分けるようなシーンでは、意外とDT770PROのほうが純度高く、聞き分けやすい印象はあります。
    ただ、DT1770PROのほうは単純に直接音を際立たせる形ではなく、演奏時の空間やアンビエンスなども含めて音の数が増えているから、そう感じるのではないかとも思います。
    そういう意味でも楽器ごとのブース内でのモニター的ではなく、総合的な性能を高めた印象を受けました。

    前回の返品の原因となった低域のビビリはお店側でも特別にチェックして出荷してくれましたが、こちらでもスイープでチェックして問題ありませんでした。
    スイープは20Hz以下などの可聴帯域外も入っていますが、そちらでもOKでした。
    40Hz以下くらいからはまるで地面が揺れるように感じるのですけども、それがDT1770PROではより明瞭(?)に感じる雰囲気で、しかも圧迫感がなく歪みの少なさを体感できます。

    自宅録音したものもチェックがてら何度か聴いてみましたが、まさにそのままという感じで、他のヘッドホンのようなクセが少なくニュートラルで、むしろヘッドホンアンプのほうのクセが目立つくらいです。

    アンプはCEntrance HiFi-M8のほうに移行して聴いていきます。
    いつもは3.5mmを使うことが多いんですが、今回は6.3mmで聴いてみました。
    まず感じたのはセパレーションが6.3mmのほうが良いなぁと。
    このアンプはIRISでバランス接続にも対応していますけど、DT1770PROはヘッドホン側もミニXLR3pinですから、バランス接続は改造なしにはできません。

    ただ、実際にはそれだけで決まるものでもなく、やはりプラグやケーブル、そしてユニットそのものの精度なども含めて聴感上のセパレーションの印象は変わってくるように感じた次第です。
    駆動力も音色もHiFi-M8がいちばん活き活きしているのは、DT770PROと同様のようです。
    弦楽器のキレが非常に良く、それでいてキツさが全く顔を出さない点は、やはりちょっと格上さを感じますけれども。
    それにしても、このアンプは本当に使い勝手が良く、ハイインピーダンスなら残留ノイズも少ないので楽器の分離も非常に素晴らしいものです。
    一応はポータブルでもありますし、このアンプがあったからこそ導入したとも言えるかもしれません。

    どうやら鍵はアンプなのは770と共通しているようで、手持ちのポータブル機器ではやや限界も感じたというのが正直な感想です。
    DAPも含めて一体設計ではやはりノイズ対策に限界があるのかもしれないし、電源も弱いのかもしれません。
    PLENUE Sではボリュームでいうと80くらいあれば十分な音量で鳴りますが、低域がやっぱりちょっと物足りない感じです。
    鳴らないわけではないですし、量感も不足してはいないはずなのですが、どうしても薄い印象で上品にまとまり過ぎています。
    それでも音の風合い、細やかな表現が出てくるのは素晴らしいもので、これだけしか知らなければ十分過ぎるものではあります。

    AK380 AMPならパワーは十分か?と思いきや、こちらは音色にやや装飾気味な部分があるのが分かってしまいます。
    微妙なケレン味みたいなものを感じてしまいますし、ごくわずかに鮮度が下がる感覚もあるのは3.5mmプラグがいまひとつ(個体差もあるでしょうが)なのかも。
    低音はPLENUE Sより出てはいるのだが、フワッとしていて、全般にややダンピングが下がり気味に感じられました。

    まだエージングも十分ではないですし、ポータブルアンプ(それこそ最後はHiFi-M8も使える)などで色々試していく予定です。
    ただここにたどり着くまでにちょっとポータブル機材絡みでトラブルも多かったですし、その辺りも含めてそろそろ一段落かなとは思っているところです。
    そう言いながらDT770PROからコレに替えたことで生じたアップグレードポイントに関しては、ちょっと手を入れてみるつもりではありますし、今後も何度か取り上げてみたいと思っています。

    Filed under: Audio
    2019/03/22 12:00 pm | beyerdynamic DT 1770 PRO はコメントを受け付けていません。

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