ACOUSTIC REVIVEさんから新製品のエントリークラスの電源BOX「YTP-4N」をお借りました。
前回、RTP-4 absoluteをお借りしましたが、あの強烈な鮮度の高さと低域の充実度には驚きを隠しきれませんでした。
そこからするとプライスはかなり控えめになっていますが、その仕様は価格からするとかなり豪華なものです。
FURUTECHの無メッキオーディオグレードコンセントやIECプラグが採用されていますし、内部配線はテフロン絶縁のPC-tripleCが使われています。
また、BOX筐体はアルミ合金で、クォーツレゾネーターやfo.Qやグリーンカーボランダムで制振処理をノイズ対策がされているとのことです。
見た目でいうと、アルミの表面加工にややムラがある気もしますが、それ以外は組み上げ精度も高く、しっかりとした造りです。
とにかくこのコストで、豪華な素材をふんだんに使用されているだけで、まず驚いてしまいます。
かくしてそのサウンドですが、まずはCDでベームのモーツァルト・レクイエムを聴いてみましたが、その荘厳な雰囲気に驚かされました。
普段使っているShelterのタップをそのまま置き換える形で使っていますが、住まいも変わった関係で、まずは壁コンセントは通常家庭の仕様です。
それでも明らかに差は出ていて、穏やかで棘が少なくなるのが分かりました。
CDでも、よりアナログ的な滑らかさがあるようです。
同じ音量でも小さく感じ、ついついボリュームを上げたくなってしまいます。
音量を上げれば上げるほどに情報量は増していき、音場の広がりが深さ方向に豊かになっていきます。
RTP-4 absoluteと比べると、さすがに華やかさと情報量の溢れ出る感じは薄まりますが、まさにコストパフォーマンスの高さを体感できます。
出音の素直さでいえば、今回のYTP-4Nのほうが扱いやすいと言えるかもしれません。
ここで壁コンセントを交換し、ACOUSTIC REVIVEのコンセントプレート「CB-1DB」に置き換えて聴いてみると、断然、生々しさが増し、曇りが晴れました。
とりわけ家庭用コンセントの時と比べると、高域の伸びを感じるものです。
電源ケーブルも主な部分はACOUSTIC REVIVEの「POWER STANDARD-tripleC-FM」やWireWorldを使っていますですが、どこかにボトルネックがあると、それが分かるだけの実力を持っているということなのでしょう。
低域の沈み込みが深くなりましたが、かといって押し付けがましい低域ではなく、穏やかに深遠なものです。
ヴァイオリンの音色は滑らかですし、刺々しさが微塵もないもので、高域も歪み感の少ないサウンドとなりました。
特に中高域では、うちのRoyal Menuet IIの艶やかさが活きているように感じました。
そんなこんなで、かなりのお気に入りとなった電源BOXですが、次回以降は手持ちのタップや2Pケーブルの極性での変化やアナログレコードなど、音源による変化などを複数回に分けてレビューしていこうかと思います。
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