ガラスのCD

タイトルの通り、ガラスで出来た音楽CDが開発・発売されてるそうで。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20061021k0000e040064000c.html

特製のガラスケースに収まって、お値段は1枚、なんと98700円!
レンズ並みに光学特性に優れたガラスでも使ってるんでしょうかねぇ。

開発された方は「孫子の代まで大事にするCDを作りたかった」とのことですが、
蒸着膜と、その上の保護膜はどうなってるんでしょう?

CDの場合、寿命は100年程度とされてはいますが、アルミの蒸着膜の
酸化によって、10年足らずで再生できなくなるケースもあるそうです。

それを嫌ってと、音質向上を目指して、金蒸着のCDも一時発売されて
私も持っていましたが、今回のものは写真を見る限り、金ではなさそうです。

あと、音質に関してですが、プラスティックよりも透明度が高く、均質で
温度や湿度の変化による影響を受けないので、良いとのこと。

確かに一理あるかもしれませんが、プレーヤーはガラスCDの重量を想定して
いないものも多いはずで、それが音質に逆効果を与える可能性も
あるような気がしてなりません。

また、CDの場合、ディスクの中央穴の偏心が、サーボ回路への負荷となって
音質悪化につながることが多いのですが、このガラスCDは重いので、
ちょっとした偏心でもトランスポートには、かなりの負荷がかかりそうです。

まぁ、オーディオは何が効果を発揮するか、わからない世界ですから、
聴いてみないことには、なんとも言えませんけどね。

ちなみに、第1弾の収録曲は「G線上のアリア」などだそうです。
ぜひ、第2弾には、「ガラスの十代」が入った、下のCDなんか、いかがでしょう?(笑)

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オムニバス 光GENJI チェッカーズ

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コメント

  1. matsumo より:

    MacBSさん、こんにちわ

    私の持っているCDでは、1980年代後半のイタリア製のCDが再生不可になっているものが多いです。これは当時のイタリア製CDには、銀が入っており、それが酸化したためにダメになったと言われています。

    また、LDでは、映像雑音が非常に増えたものがあります。こちらは、CDとは異なり、アルミ蒸着部分が裸で、それを2枚、接着剤で貼り合わせたA面、B面にしたと言う、非常に経年変化しやすい仕様のせいがあると思っていますが、やはり、工場間の技術力の差があったのだと思っています。

    そう言えば、先日読んだ雑誌の中の話ですが、DVD-Rだったかの耐用年数を試験したところ、書きこんだ途端に読めなくなると言う海外製の低価格品がかなりあったそうです。

  2. shigechan より:

    どもども。

    うーん、色々と出てくるもんですねえ。ドライブの回転軸周辺に負担がかかりそう
    ですが。それは兎も角、どうせガラスで作るなら光学レンズのように反射防止用
    のコーティグをやったのかなあ。
    リンク先の画像だけではよく判りませんが、反射防止は無さそうですね。

    ガラス基板の蒸着面をレーザーで書き込んでから保護膜を塗るのでしょうか? って、これは聞くまでもない事かも。

    金蒸着CD以外の高音質バージョンも色々とありましたが、試聴出来ずに残念
    だったのは、ポリカーボネートではなくアートン(JSRの商標名、樹脂の内容は
    忘れてしまいました)を採用した盤です。
    ”副屈折が少なく、良好な音質”を謳っていましたが、手に入れずじまいで
    ちょっと残念です。

  3. MacBS より:

    matsumoさん、コメントありがとうございます。

    イタリア製CDは銀を含んでいたんですか!
    音質のために含有させたんでしょうかね?
    再生できるうちに、CD-Rにコピーするしかないですね。

    LDの痛みというのは、良く耳にします。
    CDでは設計時にだいぶ耐久性を考慮したのでしょうね。

    工場間の技術力の差といえば、初期のCDには
    ピンホールが目立ったのを思い出します。
    それも松下でプレスされたもので多く、SONYのものは
    少なかったように記憶してます。

    DVD-RやCD-Rに関しては、メーカーでの品質差が
    大きいですよね。
    粗悪なものでは、書き込み自体失敗することもあります。
    これはプレス原盤の使いすぎが原因になってることが
    多いらしいです。

  4. MacBS より:

    shigechanさん、コメントありがとうございます。

    ドライブへの負担は音質にも悪影響ですし、
    必ずしも良い方向に働くとも思えませんね。

    反射防止コーティングもおっしゃる通り、やらないと
    読込みエラーにつながりそうですし、どうも中途半端な
    印象がするのは私だけでしょうか?

    アートンCD、ありましたね。
    1992年あたりに出ていたようです。
    実家にもしかすると1枚くらいあったかも。

    私も色々試しましたけど、やはりレコーディングとか
    マスタリングの影響のほうが大きいですね。
    音の良さだけでいけば、Chesky Recordsのものが
    個人的には一番ハイレベルだと感じました。

    まぁ、楽曲のレベルの問題とかもあるので、
    総合的に判断するのは、なかなか難しいものですけどね。

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