• 2111月

    かめののぶゆきさんのところで、iPod photoについて、下のようなレビューが。

    iPod Photoに転送時に、画像は自動的に適切なサイズに縮小されるのだが、
    そのアルゴリズムにはまだ改良の余地があるようで、写真内の斜め線は
    アンチエイリアスがうまくかかっておらずギザギザだ。

    画像の縮小に関しては、色々な手法があるんですが、おそらく速度重視で
    「ニアレストネイバー法」あたりで処理しているのでしょうね。
    良いところで「バイリニア法」くらいでしょう。

    具体的なアルゴリズムは別にして、下のサイトで見比べると良く分かると思います。
    http://arena.nikkeibp.co.jp/tec/camera/20020902/101713/

    「ニアレストネイバー」というのは、縮小された画像上のpixelの、元画像での換算位置に
    一番近い元画像のpixelを単純に持ってくる手法です。
    計算という計算は座標変換くらいなので、高速ですし、1/2,1/3といった整数倍率の
    縮小なら、これでも結構我慢できる場合が多いかも。

    「バイリニア」は、元画像位置での近傍4点を使って算出します。
    多少、画像がソフトになるのが欠点ですが、整数倍でない場合でも結構良い感じに
    仕上がりますし、iPod photoならこれで十分かなぁとも思います。

    バイリニアをもう少し複雑にしたのが「バイキュービック」で、これは近傍16点を使います。
    3次曲線で補完するので、計算が重いのが難点です。
    ただ、特性上、シャープネスがかかった感じになるので、結果がうまくいかないケースも
    あります。
    Photoshopが使ってるのは、この「バイキュービック」ですね。

    個人的にオススメなのは、「面積平均法」なんですが、これをサポートしてるソフトは
    意外に少ないかも。
    下のサイトにWindows用フリーソフト「PictBear」用のフィルタがあるくらいかも。
    http://www.bea.hi-ho.ne.jp/gaku-iwa/pb/Tip/010/tip.html

    さらに高度にスプライン補間を使ったり、エッジ部分(色や輝度の変化が激しいところ)で
    算出方法を切り替えたりと、まぁ色んな手法があります。

    個人的には速度も大切だと思うので、整数倍率の縮小に限定して、
    計算を簡略化したバイキュービックを使うのが良いのではないかと。
    もしくは、やっぱり面積平均法かなぁ~。

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    Filed under: Photo
    2004/11/21 6:29 pm | 画像の縮小 はコメントを受け付けていません

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