• 282月

    みんぽすさんからお借りしたケンウッドのミニコンポ「K-521」が
    到着したので、早速セッティングしてみました。

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    コンポはCD/ラジオ/アンプのコンポ部分と左右スピーカーの3ピース構成
    となっています。
    コンポはかなり軽量で、外付けHDDを大型にしたような感覚です。

    しかし、前から見た印象はなかなか立派なもので、特に上面の青色LEDを
    伴ったタッチパネルはかなり高級感があって良い感じです。
    ボリュームノブも青色の照明がされており、高級感とまではいかないものの、
    操作フィーリングは適度な重量感があり、なかなか上々です。

    ケーブルの接続は付属品だけなら、スピーカーケーブル2本だけ。
    なお、ACケーブルは直付けになっています。
    そして、この機種の特徴でもあるiPodドックは上面にあるので、
    ここに手持ちのiPod Classicを接続してみました。

    ドック部分の蓋や装着部はプラスティックで、ちょっと強度が不安です。
    音質面でも、もうちょっとがっちりしてあったほうが良いかなぁ。
    iPodの操作は再生、ストップ、前後選曲以外はiPod本体で操作することに
    なりますから、直接操作する時にやや操作しづらいかも。

    あと、正式には対応機器に入っていないiPhoneも接続してみました。

    「このアクセサリはiPhoneでは使用できません」と表示されますが、
    機内モードに切り替えると、普通に使えました。
    また、機内モードにしなくても、自分でiPodを起動すれば一応再生や
    コントロールはできているようです。
    もちろん、保証外になると思いますし、音質ではやはりiPod Classicが
    有利な印象でしたので、積極的にはオススメできないかと思います。

    音質面では、不思議なことに、CDよりiPodのほうがなぜか優位な印象です。
    CDだと音のバランスがどうも散漫な感じになるようです。
    おそらくトランスポート部分のコストが抑えられている影響が出ているのでは
    ないかという気がします。

    逆にiPodでは、この機種の特徴であるデジタル伝送処理能力の高さが
    音質面で優位に働いている印象です。
    素直だがクセが少なく、オーディオ的な楽しさもほどよくブレンドされていて
    価格とiPod音源から想像すると、良い意味で期待を裏切るクォリティーに
    仕上がっています。

    TIMEDOMAIN miniと比較してみると、バイオリンやボーカルの厚みは
    タイムドメインのほうが説得力がありますが、K-521のほうが帯域が広く、
    低域、高域の抜けがワンランク違います。
    誤解を恐れずにいえば、タイムドメインはPC用ハイエンド、
    K-521はエントリーオーディオという感じなのかもしれません。

    K-521には音質コントロールのパラメータもかなりいろいろ用意されています。
    BASS/MID/TREBLEの3バンドイコライザに、重低音のD-BASS、
    音響パワー補正技術のCONEQ、そして高域補償のSupreme EXがあり、
    使いこなせば、かなり音質を好みのものに追い込めると思います。

    そもそもデフォルトのバランスがなかなか良く素直ですし、リモコンから
    すべての操作ができますので、リスニングポイントでのんびりちょっとずつ
    調整していくのが良いでしょう。

    私は現状、以下のような設定にしています。

    BASS : -2 / 100Hz
    MID : +2 / 2kHz
    TREBLE : +1 / 10kHz
    D-BASS : Off
    CONEQ : MODE 1
    Supreme EX : On

    Supreme EXがいちばん違いがわかりづらいですが、オンのほうが少し
    がさついた感じが減るような印象です。
    例えるなら、綿と絹の違いのような感じかな。

    CONEQは付属スピーカーに合わせた音響補正がプリセットされていて、
    基本的には以下のような内容です。

    MODE 1 : 標準的な部屋
    MODE 2 : 響きにくい部屋
    MODE 3 : 良く響く部屋

    実際に比較試聴してみると、「MODE 3」は すこし中抜けな感じで、
    中音が薄く、セパレーションが強調されている感じです。
    「MODE 2」は厚みやボリューム感が強調されますが、一聴した時のHi-Fi感は
    いちばんあるかもしれません。
    「MODE 1」はフラット志向で、TONEで追い込んでいくなら、これを
    ベースにするのが良いような気がしました。

    まだエージングも進んでいませんが、以前愛用していた同じケンウッドの
    VH7PCと比べると、格段に高品質になっています。
    いわゆるドンシャリ傾向が少なく、シンプルながら丁寧に作られています。

    VH7PCにあったUSBオーディオ機能も欲しい気がしますが、そこは
    USBオーディオとデジタル接続すれば解決できますしね。
    光デジタル入力がありますので、うちではONKYOのSE-U55Xと
    接続しました。

    そうした飾り的なカタログスペックを抑え、ミニマムベストな製品に
    仕上がっているのが好感が持てます。
    オーディオ好きでも納得できる製品だと感じました。


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    Filed under: Mono Fellows
    2010/02/28 5:43 pm | KENWOOD K-521 セッティング編 はコメントを受け付けていません

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