MacBSの日常生活的日記

Mac Pro 2019

出る出ると言われていたMac Proのニューモデル、その名も「チーズおろし器」(違)がついに発表されました。
発売はまだ今秋ですから、また延びちゃう可能性もありますけどね。
なお発表されたばかりということもあり、多少の事実誤認や発売前の仕様変更もあるかもしれませんので、そこはあらかじめご承知おきください。(その場合は適宜修正したいと思っています。

今回は拡張性を高めたんだそうで、「ゴミ箱」ユーザーとしては「ああ、そうですか」としか言いようがありません。
ただ、拡張性といってもポリタンクの頃のようにHDDを内蔵できるわけではなく、グラフィックカードやメモリ、SSDなどをより追加しやすくしたといった雰囲気です。
(6/5 16:24追記)

PCI Express拡張スロットは8つあって、そこに内蔵できるRAIDモジュールは発売予定らしいです。

ゴミ箱も実際にはSSDは換装可能ですし、決して拡張性が全くないわけでもないんですけどね。
ただ熱容量的にあのサイズでは限界もあったのでしょう。
今回はあのデザインに目を惹かれてサイズを見落としがちですが、海外公式サイトからARを試してみるとその大きさが体感できます。

27inch iMacを超えるほどの高さでして、重量も18kgだそうです。
外寸で言うと、H529xD450xW218mmとなりますので、おそらく写真単体で見るイメージよりも圧倒的にデカいはず。
これだけ大きいわりにはむしろ内部は余裕はない形で、そこもやはり熱の問題がありそうです。

なにしろ1.4KWを謳う巨大電源ですが、公式サイトを見ると最大連続出力は以下のような記載となっています。

1280W at 108–125V or 220–240V
1180W at 100–107V

なんだか200V駆動が有利というのを見るとオーディオ界のハイパワーアンプを思い出してしまうほどです。
これも実はGPUが大食らいなのでして、ハイエンドの「AMD Radeon Pro Vega II Duo」はTDPで475Wくらいらしいです。
それを2枚挿せるわけですから、それだけで950Wということに…。
CPUのほうは28-Core 2.5GHz Intel Xeon WもTDPはおそらく140Wちょいだと思われます。

そしてもうひとつ話題になっているのが最大搭載メモリ。
1.5TBというと、とんでもないな!と感じましたが、1536GBと考えると128GBのDIMM 12枚で一応ありえないというほどではない計算になります。
ただし、この1.5TBは24-coreあるいは28-coreのCPUでないとダメだそうで、要はCPU依存ということのようです。(それ以下では768GBが上限)
64bit OSという観点だけで言えば16EBまでいけるわけで、CPUが世代交代すればさらに最大搭載メモリは増えていくかもしれません。

お値段も5,999ドルからとハイエンド・オーディオみたいなことになっていますけども、昔、Power Mac G4ですら30万円くらいだったですし、そこはそこそこ妥当なのかなと。
むしろソフトウェアの部分でGPUを有効に活かす試作をもっともっと広めていってほしいところです。
ARもそのひとつなのでしょうが、iPadをサブディスプレイとして…というのではちょっと弱いかなぁ。
専用のアクセラレーターカード「Apple Afterburner」も使えるようですが、こちらは他のMacでも広く使えるようになると良いなぁと思います。

モバイルバージョンを終了