MacBSの日常生活的日記

iTunes_afplay

iTunesは非常に便利な音楽管理ソフト(今やそれ以上の高機能ソフト)なんですが、その音質には多少不満があります。
それもあって、以前もCogというソフトを紹介させてもらったりしたんですが、その後、バージョンアップもないので、新しいソフトを探してみました。

すると、afplayというコマンドラインの再生機能がOSX標準で用意されており、これがなかなか高音質なんだとか。
QuickTimeを使わないということで、音質向上につながっているのかもしれない、とのこと。

ただ、さすがにコマンドラインでは使い勝手が悪すぎるなと思っていたら、タイトルの通り、「iTunes_afplay」というツールを見つけました。

ツールといっても、これもGUIではなく、それぞれが再生、停止、スキップなどの単機能のスクリプトになっています。
iTunesで曲を選択状態にしておき、「Play_Sync」をクリックすると選択した曲がafplay経由で聴けるというわけです。
使い勝手はこれでも決して良いとはいえませんけど、コマンドラインを自分で打つよりはだいぶ楽ですね。

複数の曲を選択すると連続再生もできますが、曲の早送りや巻き戻しはできません。
曲のスキップは「Track_Cansel」でできます。(綴りが間違ってますけど。)
なお、著作権保護された楽曲は再生できません。

まぁ、細かい使い方は説明書が付属してるので、それを読んでもらうとして、早速、比較試聴してみました。
試聴に使ったのは奥華子さんや川江美奈子さんのアルバムです。

まず、奥華子さんの「トランプ」を聴いてみると、すぐに息つぎの聴こえ方が違うことに気づきました。
その後、「ガラスの花(弾き語り ver.)」と聴き進めていくと、高域の伸びが違うんですね。
そのせいで息つぎやエコーなどが目立ってくるようです。
逆に素のiTunesに戻してみると、マイクに薄い布が一枚挟まっってしまったような印象です。

川江美奈子さんのほうに移ると、特に「三年目」でiTunesの低域の薄さにビックリ。
そもそも音の厚みが薄かったんだなぁと感じます。
それだけ、afplayの効果がしっかり実感できる印象です。
特にRAMディスクを用いると、余計なトゲがなく、自然な丸みが出るから不思議です。
音の良し悪しは主観的な部分を多々含みますから一概にはいえませんけど、明らかに音が違うことは大抵の方には気づいていただけるくらいの差があると思います。

ちょっと極端にいうと、ミニコンポと単品コンポのような差がありますね。
価格差というわけではなく、精神性のような違いなのかも。
それだけにそもそも音質の悪い音源では逆効果になることもありそうです。

なお、より高音質にできるらしい「q1オプション」というのが同梱されていますが、これは私の環境では逆効果だったような気がします。
エンコードノイズといいますか、ちょっともぞっとした感じになるようなんですよねぇ。
このあたりも音源やエンコード時点の精度の影響が出ているのかもしれませんし、内部処理の弊害なのかもしれません。

最初にも書いたように使い勝手は決してよくありませんから、万人にオススメできるものではありませんが、オーディオ好きの方なら一度試してみる価値はあるかと。
afplay自体はOS標準の機能でもあるわけですから、ぜひiTunes本体にもこれを生かしてほしいところですね。

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