MacBSの日常生活的日記

ちょんまげ君 レビュー

茶楽音人さんからリスニングに最適化されたイヤホン「ちょんまげ君」をお借りしました。

外箱はかなりシンプルになっていますが、イヤーピースにはしっかりSpinFitが使われているなど、装備はしっかりです。

他のシリーズと違うとすればお茶缶が付属しないことと、プラグが最初からL型(他はL型接続コードが付属している)というあたりでしょうか。
それでもいっしょにお借りした「ちょんまげ3号」とほぼ同じデザインをこの価格で実現しているのはなかなかのものです。

ちなみにLとRの識別はリング状の部分ではなく、水色っぽい突起で判定できる仕様です。

早速、ちょんまげ君で音楽を聴いてみようとしますが、帯域が相当狭いのにかなり驚かされます。
正直、純粋な音楽再生用にはちょっと使用は難しいのではないかと思います。
帯域だけで言えば、昔のApple純正イヤフォンとダイソーの中間くらいの帯域幅かと。

喩えれば3wayスピーカーのスコーカーとツィーターだけが鳴ってるような雰囲気です。
ちなみに高域はかなり出ていて、低域だけが思いきり減衰させてある印象です。

ここで本来の目的であるリスニングに使ってみるべく、テレビのイヤホン端子に挿してみると、これは最適で、ナレーションなどの声が聴きやすいです。
声の抜けが良いですし、場の雰囲気もしっかり伝わってきます。
ただやや低めの男声では低域の太さがやや欠けてしまうきらいはありますが、話の内容自体は良く頭に入ってきます。

これまた安易な喩えで申し訳ないですが、「音の良い中波ラジオ」みたいな感じでしょうか。
液晶テレビの内蔵スピーカーと比べますと、明らかに話の内容が頭に入ってくると感じました。

ただし、メーカーサイトでも注意書きがなされていますが、低音が思い切ってカットしてあるため、音楽が主体のものですと、不用意にボリュームを上げ過ぎてしまう危険性があります。
見かけはそっくりですけれど、「ちょんまげ君」はやはりメーカーの謳い文句通り、リスニングに完全に特化された製品として考えるべきですし、その範囲ではとても優秀な鮮度をもった中域を再生してくれるイヤホンだと思います。

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