254月
みんぽすさんにFUJIFILMのカメラ「FUJIFILM X100S」をお借りしました。
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ちょうどX-E1もお借りしているタイミングということもあり、まずは外観を中心に両機を比較しつつレビューしてみようかと。
単純に比べますとX100Sはレンズ固定式の23mm F2(35mm換算で35mm相当)の単焦点カメラ、X-E1はXマウントのレンズ交換式ということで、だいぶ位置づけが違いますが同じXシリーズということで出自が似ているところもあります。
サイズで言うとやっぱりX100Sのほうがコンパクトで、とりわけレンズの飛び出し具合の違いは大きくて、ビジネスバッグに入れて持ち歩こうといったニーズを考えるとX100Sがある意味、限界サイズでしょう。
X-E1になるとレンズのチョイス次第ではぎりぎり我慢できるかもしれませんが、やっぱりしっかりとカメラバッグに収めて持ち歩くカメラということになるでしょう。
また今回、ワイドコンバージョンレンズの「WCL-X100」もいっしょにお借りしました。
これを装着すると28mm相当となって、本来レンズ交換できないX100Sでも画角の変化を楽しめるというものです。
ただ、これが意外と大柄でして、しかもマグネットや爪での装着ではなくて飾りリングを外した上でねじ込みになってるんですよね。
さらには歪曲補正のために、メニューから「ワイドコンバージョンレンズ」をOnにする必要もあって、X-E1のレンズ交換よりもはるかに手間がかかります。
X-Trans CMOS IIのキレのある画質を確保するためには必要なサイズと手間だろうとは思いますけど、せめて歪曲補正だけでも自動で検出設定されるような仕掛けが欲しいところです。
X-E1との比較に話を戻しますと、操作体系は基本的に非常に似ていますし、ハイブリッドファインダーなどはむしろX-Pro1に相当する内容で、レンズは35mm相当一本で勝負するというのであればX100Sのほうが魅力的な使い心地といえるかも。
また、X-E1はX-Trans CMOSも旧世代のものですが、X100Sはローパスレス構造で像面位相差のX-Trans CMOS IIを搭載していますし、点像復元処理やローパスレスに対応したEXR Processor IIのおかげもあって、素晴らしいキレと行動力を発揮するカメラに仕上がってる印象です。
まだお試し程度にしか撮影できていませんが、ピントがしっかり合った部分の解像度の高さにちょっと驚いています。
その分、モアレもたまにチラッと顔を出したりしますが、実用上気になるようなものではないかと。
X-E1との比較についてもお借りしているレンズの都合上、多少画角は違いますが撮り比べをしてみたいと思っています。
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214月
みんぽすさんにお借りしているFUJIFILMのX-E1とXF14mm F2.8 Rですが、休日の晴れ間を見計らってRAWとJPEG撮って出しの比較をしてみました。
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[ JPEG撮って出し ]
[ LightroomにてRAW現像 ]
下手な解説よりも写真を中心に掲載していこうと思いますが、EXRの頃に見られた、ちょっとクセのある紫っぽい空の発色などがなくなり、自然でありつつも富士フイルムらしい爽やかな発色が好印象です。
RAW自体にも情報量は豊富で高輝度部分の粘りもしっかりあるので、自分好みの仕上がりにしやすい印象です。
[ JPEG撮って出し ]
[ LightroomにてRAW現像 ]
当然ながらRAW+JPEGの同時保存としていますが、メモリカードが東芝のClass 10ですけどかなり書き込みも速く、サクサクと撮れるのも良かったです。
私の場合は基本的に連写をしないので、スポーツ写真とかだとどうなのかは試していませんけどね。
むしろそちらよりもAFの中抜けのほうが気になったくらいで、通常の距離だとそれほどでもないのですが、近接撮影ですと後ろにピントが抜けているのに合焦マークは付いていてウッカリというパターンが結構ありました。
液晶やEVFでの表示はややジャギーが目立つ傾向があるので、プレビューで確認してもなんとなく合ってるような印象を受けてしまう気がします。
MF時のピーキング表示も先日欲しいと書きましたが、プレビュー時にフォーカスエリアを拡大表示する機能などもあったら便利かも。
[ JPEG撮って出し ]
[ LightroomにてRAW現像 ]
また、気をつけないとなぁと思っていた露出補正ダイヤルが勝手に回っていて、気づいたら盛大なマイナス補正で撮っていたというのもありました。
レンズ側にある絞りリングも「A」マークから勝手に絞り優先AEになる絞り値に動いていることもありますし、この辺りのダイヤルロック機構はぜひ検討してほしいところです。
ロックボタンを別に設けるのは手間が増えるでしょうけど、もう少しデフォルト位置のクリック感を高めて動きづらくするのは良いのではないかなと感じます。
RAWとJPEG比較という本筋から外れた内容も多くなってしまいましたが、カメラやレンズの潜在能力が高いからこそ、求めるものも大きくなるというものです。
そういう意味でも、性能とともに「撮る道具」としての完成度をさらに高めてほしいと思います。
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204月
みんぽすさんにお借りしているFUJIFILMのプレミアムカメラ「X-E1」と「XF 14mm F2.8 R」ですが、ぼちぼち撮影を進めています。
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X-Pro1の時といちばん違って感じるのはその軽快さでしょうか。
X-Pro1が撮影時重量で450g、X-E1が350gで数字上は100gしか違わないのですが、日常的に持ち歩くことを考えるとこの差は大きいです。
このところ気に入って持ち歩いているα37でも500gほどありますから、重さだけで言えばちょっと大きめのコンデジ気分で持って歩けます。
ただ、それにしてはサイズはX-Pro1とあまり変わらないのが少し残念です。
X10クラスのサイズはさすがに厳しいかもしれませんけど、あのくらいの大きさになったら往年のLeica CLやMINOLTA CLEのような感じに持ち歩けて良さそうだなぁと。
XF14mm F2.8 Rのほうは35m換算で21mmという広角ですが、ライブビューでの撮影が快適ということとかなり寄れる(約18cm〜)というのもあって、画角が広すぎて扱いづらいという感じが全くありません。
AFも快適ですし、必要に応じてMFにサクッと切り替えられるので超広角マクロもどきみたいな使い方もできました。
以前お借りしたマクロレンズこそ、このMF切り替え機能が欲しいですけど、マイナーチェンジの予定はないのかな?
また、今回の写真はどれもLightroomでRAW現像していますが、先日のバージョンアップでX-Trans CMOSへの対応が強化されたこともあって、非常に扱いやすく仕上がりも上々です。
絵の雰囲気としてはJPEGのほうはもう少しあっさりした感じですが、高輝度部の粘りはLightroomのほうが上手な感じなのもRAWからしっかり性能を引き出せている証拠かと。
JPEGファインとの同時記録にしてありますが、メディアへの保存速度も快適で気になりません。
JPEGとの比較についてはまた別のエントリーでやってみたいと思っています。
全般的にはFUJIFILMもレンズ交換式デジタルカメラの作りこみやX-Trans CMOSの扱いに慣れてきたのかな、という印象があります。(ちょっと偉そうですけど。)
EXRもそうでしたけど、新しい撮像素子はやっぱり使いこなすまでに少し時間がかかるのでしょう。
有機三層になるまではX-Transが個人的にはベストな回答かと思うので、あまり細かく変えずにしっかり使いこなしてブラッシュアップしていってくれたら良いなと思います。
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144月
みんぽすさんにFUJIFILMのカメラ「X-E1」とXマウントの広角単焦点レンズ「フジノンレンズ XF14mm F2.8 R」をお借りしました。
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以前、X-Pro1をお借りしたこともあり、X-E1のその廉価版っぽい位置づけで光学ファインダーが省略されていますが、約236万ドットのキレイな有機EL電子ビューファインダーはあって撮影に徹するなら見劣りするところもないモデルです。
軍艦部など、全般的にコストダウンの跡も見られますけど、X-Pro1と見比べなければ十分立派な質感ですし、アナログ間隔のダイヤル類も使い勝手は良いものです。
今回のメインは本体よりもどちらかと言うとレンズなんですが、前回お借りしたXF18mmF2 Rと比較するとかなり大ぶりになっています。
35mm換算で21mm相当になる広角レンズですが、その割には前玉はさほど大きくなくて、感覚的にはもう少し小さくできるような錯覚を覚えます。
実際には非球面レンズが2枚、異常分散レンズを3枚も使っているので妥当な大きさなんでしょうけどね。
また、MFへの対応が強化されていて、ヘリコイドの部分を後ろにずらすと上の写真のように距離目盛りが出てきて、カメラ側もMFモードになります。
実際のレンズ制御は電子式なんですけど、距離目盛りがしっかり視認できるのはスナップには好都合で、電源を切っても直前に設定した距離設定が保たれるのが非常に良いです。
なお、MF時に背面ダイヤルを押すと中央拡大で「フォーカスチェック」ができますが、ピーキング表示などの支援がないのと、表示がややジャギーなのでピントの山が少しわかりづらいのは難点かな。
まずは軽く撮影してみましたが、X-Pro1の時と比べるとクセが少なくなったなと感じます。
X-E1が後発だからなのか、その後のファームウェア向上なども起因してるのかもしれませんが、なによりLightroomが先日のアップデートでX-Trans CMOSへの対応強化してくれたのが大きいのかも。
このアップデート、Adobe独自の対応ではなく、富士フイルムとの協働だったんですね。
X-Trans CMOSの状況提供によってモアレや色再現が改善したというわけです。
現状は現像エンジンのみでレンズの補正データは提供されてないようですが、今後はそちらにもプロファイルが適用されてくればレンズの小型化や実質的な画質アップにも貢献しそうですし、ぜひ積極的に連携してほしいところです。
いっそのこと、付属の現像ソフトもLightroomベースのものになったら良いかもしれませんね。
というわけで、これから1ヶ月ほど、この組み合わせで色々と楽しみつつレビューしてみたいと思います。
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2311月
みんぽすさんにお借りしている富士フイルムのコンパクトデジタルカメラ「FUJIFILM XF1」ですが、だいぶ使い込んできたのもあり、当初の印象と変わった部分もあるので作例とともに紹介してみようかと。
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いちばん印象が変わったのはレンズの収納部分かと。
手動での沈胴ということで慣れない間は片手で操作しづらいという印象でしたが、慣れてくれば本体を片手で掴んだまま、親指と人差し指だけで操作して撮影状態に持っていけるようになりました。
落とさないように気をつける必要はありますが、片手吊りでも悪くないなと思えるようになってきました。
もちろん、両吊りにできたほうがより理想的ではあるのですけど、レンズを完全に収納した時のコンパクトさも捨てがたい魅力ではあります。
もう一つ、使い込んできて分かったのは「バッテリーの持ちが良い」という点です。
すでに200枚以上撮っていますが、最初に充電したままでまだバッテリー表示は満タンのままです。
スペック上はCIPA規格で300枚ほどだそうですが、200枚といってもRAW+JPEGで撮ってますし、レビュー絡みで撮影以外に弄ったりもしていますから、カタログ以上にスタミナな印象です。
NP-50Aは手持ちのFinePix F60fdやF100fdでも使われているコンデジサイズのもので、安く入手しやすいのもありがたいところです。
変わらぬ印象なのは発色の良さでしょう。
フジらしい色合いで、RAW現像すればちゃんと高輝度部も粘ってくれますし、気軽に持ち歩きつつもしっかり撮れるのは良いですね。
ただ、高感度に関してはやはりISO400までがオススメかな。
ISO800でもノイズは少なめではあるのですが、描写の立体感が減ってくるように感じました。
手ぶれ補正はかなり優秀でテレ端でプレビューしていてもグイグイ効いてくれるので、感度を抑えめにするのも良いかと。
FnやE-FnキーにISO変更などを割り当てておけば、すぐに変更することもできますし。
また、レビューそのものとは少し逸れますが、実売価格がだいぶ下がってきているようで、近所のお店で4万円代前半で見かけました。
GRD4やDSC-RX100と比べても価格競争力が高くなっていますし、この好感触だと個人的にも有力購入候補になってくるかも、というのがいちばんわかりやすいセカンドインプレッションといったところでしょうか。
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1711月
みんぽすさんからお借りしている富士フイルムのプレミアムコンデジ「FUJIFILM XF1」ですが、天候などもあってあまり遠出はしてませんが、普段使いで使わせてもらっています。
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まずは前回ちょっと気になった望遠側の描写(特にマクロ時)を再確認してみました。
テレ側いっぱいのマクロで撮りましたが、描写は問題なしですね。
むしろ広角側のほうがマクロ域では周辺が流れているくらいです。
ただ、ISO AUTO(私はISO AUTO 800に設定)にしてあると、テレ側では積極的に感度を上げてくる傾向で、曇りがちな天候だとISO800になってしまうこともしばしばという感じです。
広角側はF1.8という明るさを誇りますが、テレ側はF4.9ですし、ブレるよりは良い面もありますから、その辺りは仕方ないところかと。
気になる場合はISO AUTO(400)くらいにしておけば十分ですし、一昔前のAPS-CくらいのノイズなのでISO 800でもそれほど激しく気になるほどではないかと思います。
現状、ほぼすべてRAWで撮ってLightroomで現像していますが、現像してみて感じるのは「高輝度部の粘りがすごい」という点です。
かなり強烈に露出補正をしたり、ハイライト補正を掛けてもしっかり高輝度部が粘ってくれるのは大変助かります。
GRD3の場合はRAWで撮ってもハイライトは結構飛んでしまうことが多いですから、そこはRAW撮りが多い方には結構なメリットかと。
あと、今回は載せてませんが、動画が気軽に撮れるというのもGR DIGITALと比べた場合は結構助かりました。
私の場合は動画を撮ることはほとんどないのですけど、ちょっと撮りたいなぁと思った時にGRD3ではちょっと…と諦めてしまうこともしばしばです。
オマケみたいな書き方になっていますが、コンティニュアスAFも静粛で良いですし、動画撮影でもその性能の高さを感じる良い出来です。
あえて欠点を挙げるなら、やはり最初の外観編でも挙げた両吊りができないところですね。
手動の沈胴レンズは慣れてくると、持ち歩いてる最中はSTANDBY状態にしておくようになったのですが、この状態だとなおさら首からぶら下げておきたいんですよね。
ポケットやカメラバッグに仕舞うとなると、どうしても完全に沈胴させた状態にしてしまいがちで、そうなると取り出してからも一手間増えますし…。
今さら本体には手が入れられないでしょうから、せめて両吊りできるケースが出たら良いなぁと。
純正でなくてもサードパーティからXF1に似合うものが出たら良いなぁと思います。
ネックストラップ形状で幅広の紐のでもなんとかなるのですけどね。
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Filed under: Mono Fellows