ケプラー予想と四色問題

本屋さんで「ケプラー予想」という本を見つけました。

4105454013 ケプラー予想
ジョージ・G・スピーロ 青木 薫
新潮社 2005-04-27

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「ケプラー予想」というのは、ヨハネス・ケプラーという人が、同一半径の球を
箱の中などに敷き詰めたとき、最も密に充填されるのは「面心立方格子」
であると予想した、というものです。

「面心立方格子」というのは、原子の配列などで見られる並び方で、
近接する12個の球が充填率にして約74%、単位格子中に4個入る
並び方になります。

1611年にそう予想されたわけですが、実際に証明されたのは、なんと
1997年なんだとか。
コンピュータが普及してきてこそ、解けたってわけですね。

同じように、予想はできたものの、長い間証明できなかった問題は結構あって、
有名なところでは「四色問題」があります。

これは、「地図に描かれた国々のうち、境界線を共有する国は必ず別の色で
塗り分けるとすると、最低何色必要か?」という、一見簡単そうなもの。
実際にやってみると、「たぶん四色だなぁ」とは誰でもわかるんですけどね。

うまく想像できない方は、下のサイトにそれを基にしたFlashパズルがあるので、
やってみられると良いかも。
http://www.puzzle.jp/four_color_problem-j.html

こちらも解けたのはずいぶん最近のことで、同様な本も発売されてるようです。

4105452010 四色問題
ロビン・ウィルソン 茂木 健一郎
新潮社 2004-11-25

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ほかにも、「フェルマーの最終定理」なんかも有名ですね。
これは、「n>2なら、Xn+Yn=Znを満たす自然数X,Y,Zは存在しない」というものです。

いやぁ、なんだかどれも自分では解けるわけないですけど、その課程を本で
読むくらいなら、知的好奇心を満たしてくれて楽しいですね。

415050282X 天才数学者たちが挑んだ最大の難問―フェルマーの最終定理が解けるまで
アミール・D. アクゼル Amir D. Aczel 吉永 良正

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コメント

  1. マジ より:

    初めまして。トラックバックさせて頂きました。記事の方興味深く拝見させて頂きました。「四色問題」を読んですっかり数学ロマンものの虜になってます。「ケプラー予想」もとても面白そうだなあと図書館で目をつけている一冊です。これもコンピュータによる演算によって解決された問題なのですね。近いうちに読んでみようと思います。

    「フェルマーの最終定理」や「ポアンカレ予想」等にもチャレンジしてみたいのですが虚数だとか複素数だとかゼータ関数とかいう想像するだけでも恐ろしい(笑)高度な数学知識が要求されそうなので思いっきり尻込みしています。

    また遊びに寄らせて貰います。ではでは♪

  2. MacBS より:

    マジさん、コメント&TBありがとうございます。

    こういった本が置いてある図書館があって良いですね。
    うちの近所にはどうもなさそうです…。

    数学というと、どうしても公式ばかりの堅い本を思い浮かべますけど、
    こういうタイプの雑学っぽいものが最近は増えてきて、うれしい限りです。

    また何か面白そうな本があったら、ご紹介しますね。

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