• 1610月

    先日買ってきた「てのひらの闇」という本を読み終えました。

    4167614022 てのひらの闇
    藤原 伊織
    文芸春秋 2002-11

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    かなり厚手の本なので、もっと時間がかかるかと思ってたんですが、
    途中でハマってしまい、2日で読んじゃいました。(^^;

    飲料メーカーでリストラ直前の宣伝部課長が、ある日、会長に呼び出され、
    人命救助の場面を偶然捉えたというビデオテープを渡されて、広告に
    使えないかとの打診を受けるんですが、実はこのテープがCG合成だった、
    というところから始まるストーリーです。

    これを課長が見抜いて会長に指摘をした夜に、その会長が自殺をして
    しまいます。
    …と、ここまでは裏表紙に書いてあったところまでで、この辺りまではそれほど
    引き込まれるような感じもなかったんですけどね。

    このあと、課長は自殺の原因を解明しようとするんですが、ここからがこの
    小説の面白いところでした。

    タイトルからすると、暗い印象のミステリーっぽいですけど、実際の内容は
    どちらかというと爽快で痛快なハードボイルドといったほうが良いかも。
    読み終えても、なんだか、すっきりする印象のほうが強かったです。

    登場人物もどこか「天然」なところを感じる、憎めないキャラなのは、
    作者さんの性格が影響してるのかもしれません。
    続編が読みたくなるような快作でした。

    続編は出てませんけど、同じ作者さんの本をまた買ってきて読んでみたいと
    思います。

    4163240209 シリウスの道
    藤原 伊織

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    Filed under: Book
    2005/10/16 8:46 pm | てのひらの闇 はコメントを受け付けていません

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