MacBSの日常生活的日記

WIREWORLD electra3

電源周りの強化が続いていますが、今度はWIREWORLDの電源ケーブル「electra3」をゲットしてみました。

正直だいぶ古いケーブルですが、国内では今も5-2が売られている状態で、海外の7シリーズは電源ケーブルだけ置いてけぼりなので、そういう意味ではそれほど古く感じずに済みます。
PSEを意識しないでよかった時期の製品というのもありますし。

以前導入して現在、壁コンセントからORBの電源タップまでに使っているAUP3の上位モデルにあたるもので、プラグ類などは同等になっていますが、長さが1mと短いのも合わさって非常に硬くて取り回しづらかったです。
当時の希望小売価格で58,800円というだけのことはあります。

当初はAUP3と置き換えることも想定していましたが、やはり長さが短いと取り回しが不便ということで、ATOLLのDAC100に使用することに決定です。
早速再生してみると、低域がずっしり響くのが一聴瞭然です。
それも単なる量感ではなく、密度感といった趣きで、噂通り、適度な湿度感と温度感を持ち、しっとりとした雰囲気になりました。

古いケーブルということもあって、解像度よりも雰囲気を重視するタイプですので、ヴァイオリンなどは弦の艶がほんの僅かに滲みながらも表情が豊かになります。
このくらいのほうがATOLLの高域の尖りを緩和するにはちょうど良い感じで、ある意味アナログ的な表情になってくれました。

音場が奥行方向に広がるのも特徴的で、元々、ATOLLは横方向への広がりが魅力的でしたが、それに奥行が加わったようです。
音場の広がりも含め、音が全体的に分厚い、というのが率直で的確な感想かと。
その一方で、ボーカルは艶ももちろんですが、しなやかさ、しとやかさが増し、ソリッドではなく、肉質的な表現です。
最近聴いてビックリしたCD「時の自画像」を聴いてみると、録音自体が1曲ごとに収録の雰囲気が違っていることもあって、CDを聴いているというよりはむしろライブセッションのような熱さと実在感を感じさせてくれます。

これだけ褒めても現行モデルではないので見つけるのすら難しいと思いますが、最新の7シリーズがどうなってるのかも気にはなります。
国内の5-2だと2Pプラグになってしまってますし、直輸入したら面白いかも。
ただ、電源ケーブルに関してはもう機材より高いんじゃないかと思うくらいになっていますし、現状で不満もないのでこのくらいにしておこうかと(心の中の天使のほうでは)そう思っています。

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