MacBSの日常生活的日記

茶楽音人 Donguri-楽 レビュー 到着編

茶楽音人ブランドのイヤフォン「Donguri-楽」をお借りしました。

届いてからだいぶエージングさせていますが、まだ本領発揮とは言えないかもしれませんので、まずは同梱品や装着感、簡単な音の印象などを。
なお、本機はレビューのために特別にお借りしたものです。

以前、Olasonicと音茶楽が共同開発したTH-F4Nはスピーカー的な再生感がとても気に入ったのですが、同じく音茶楽が開発したDonguriを手軽に手が届くように仕立てたのがこの茶楽音人(サラウンドと読みます)です。
6kHz付近の共振を抑えるトルネード・ターボ方式やDonguriの名前の由来にもなっているリアキャビネット形状は同様ですが、製造をフィリピンにしたり、キャビネットを一般的なプラスチック素材にしてコストダウンを図っています。

それでも音茶楽らしい収納缶はそのままですし、クロスやL型接続コード、Comply T-200Lサイズ(本体装着はMサイズ)、そして取説兼保証書と付属品はしっかりしています。
缶とクロス、L型コードは廃しても良いかもしれませんが、断線を恐れずに持ち歩くには便利だし、ブランドの特徴でもありますしね。
ちなみに私は借り物ということもありますから、缶を使わずにOLA-BT1のケースを作ったのと同じ、小さなタッパーに入れて持ち歩いています。

装着感はコンプライが苦手な人でなければまず問題ない、普通の感じです。
私が愛用しているortofonのe-Q5と同じく、結構耳の横に突き出るタイプですし、ケーブルの擦れ音もわりと出やすいですね。
左右のケーブル分離は同じ長さになっていて、分離部分に茶楽音人とかDonguri、そしてジャックにはPHILIPPINESとロゴが入っています。

音の傾向としてはやはりハウジングによる「箱鳴り」をそれなりに活かしたチューニングとなっていて、通常のカナル型イヤホンとはだいぶ趣きを異にします。
ただ、ハウジング自体のプラスチックっぽい響きというのはエージング前から感じず、同じDonguriシリーズの木質っぽい響き方に似たチューニングがされているように感じます。
似たイヤホンを探すよりもむしろ、ハウジングのしっかりしたオープンエアーヘッドホンのそれに近いと言うのが音傾向を端的に表現できているかと。

まだ鳴らし始めて10数時間くらいですが、以前お借りしたTH-F4Nとはだいぶ方向性が違うようです。
TH-F4Nが狙っているスピーカー的な音場感ではなく、さきほども挙げたオープンエア型ヘッドフォンのそれですね。
Donguri-楽で音楽を楽しんでいると、耳が外側に10cmずつ広くなったような感じがして、ちょっと他のイヤホンでは味わえない感覚なのはある意味、TH-F4Nと共通するものを感じますが。
全般に解像度重視の方向性ではないと思いますが、MP3の音質低下もしっかり聴き取れますし、それでいてソースを選ばずに音が痩せない、耳に刺さらないのは元々カナル嫌いだった私にとっては大変良い感じです。

他にない魅力もあるだけに不得意なものもあったりしそうですが、その辺りは次回以降の音質編でレビューしていこうと思います。
ただ、エージング不足の現時点でも言えるのは音楽を楽しく聴ける、という点で「さすが音茶楽」というところですね。
あいにくうちには音茶楽の他のイヤフォンはありませんが、手持ちのイヤフォンやヘッドフォンアンプ経由とiPhone直挿しとの比較など、時間の許すかぎりエージングしながらレビューさせてもらいたいと思います。

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