サイトアイコン MacBSの日常生活的日記

STAX SRM-007tAの真空管を交換

STAXのドライバーユニット「SRM-007tA」の真空管を交換してみることにしました。

まずは現状把握と調整方法を調べておきます。
元々付いていたのは純正のElectro Harmonixの6CG7EHです。
6FQ7と6CG7は内部シールドの違い(6CG7がシールドあり)なので、基本的には互換があるそうなので、今回は6FQ7にしました。

調整箇所はTVR1からTVR4までの左右双方4箇所、合計で8箇所です。
TVR1はいわゆるDCオフセット調整で、現状は電源投入直後くらいで0.9Vくらい、そのあと温まってくると左は2Vくらいにズレています。
ちなみに1V以内にというのが一応基準のようです。

TVR2は+側出力とシャーシのGND間のDCオフセット調整で、これも目標は1V程度です。
現状はL側が300mV、R側が500mVなので良い具合に収まっているみたいです。

TVR3とTVR4は双極菅のバランス調整で、こっちが重要度としては圧倒的に高いですね。
ここは内部のTP1とTP2という計測ポイントででDC1mV以下にする形です。

さて、交換先の真空管ですが、SYLVANIAの6FQ7のロングプレートタイプをチョイスしてみました。

4本ともAMPLITREX AT1000で計測済みだったので、完全なペアリングは取れてないものの、安心感があるかなと。

ペアは2500/2500でiP 7.9/8.6と2600/2200でiP 9.6/6.8を左に、2300/2700でiP 7.2/8.8と2700/2600でiP 8.4/7.6を右にしてみました。
なお従来の真空管はそれぞれの位置をメモして保管してあります。

TVR3と4から調整しますが、これは意外と難なく1mV以下に追い込めました。
ただ、TVR1と2の調整がなかなか難しく、蓋を開けている状態では通常使用と同じ温度にならず追い込みができません。
真空管にちょっと風が当たっただけでもズレますし、あまり神経質になり過ぎずに冷えてても温まってもそこそこの範囲に収まるようにしたほうが気分的に良いでしょう。

なお真空管交換は高電圧で危険ですし、メーカー保証もなくなる(すでにないけど)ので、あくまでも自己責任ということになります。
内部のトリマー調整は調整用ドライバーを使用することをお勧めします。

交換後、まずは安全を期してイヤースピーカーはSR407ではなくLambda Nova Classicにして、LUMIN D1単体で動作確認しました。
音出しはもちろん、S/Nも全く問題なしで、むしろよくなったくらいです。

真空管だけの違いですが、低域の厚みがあってきつくならずに弾むような感じで結構変わりますね。
高域がだいぶ柔らかい印象ではありますが、ハイハットはキレがあるのでバランスとしても交換後のほうが良い気がします。
とりわけアコースティックギターの鳴きが音楽的に心に響く印象がありますし、ボーカルも歌詞が聞き取りやすくなっています。

さらにクラシックは圧倒的に良くなっていて、ヴァイオリンの音色に深みが出たのは偶数次の歪みが良い具合に乗っているからでしょう。
キツさがさらになくなって、空間の再現度は向上しています。
LUMIN D1単体でも聴きやすくなったのはうれしい誤算です。

続いてレコードで確認すると、こちらも低域はやはり厚みが増していて、喩えるなら16cmくらいのウーファーから25cm級になったくらいの差はあるような印象です。
また、細かい部分の音を聞き取りやすくなったような感じがありますし、現状はPHILIPS EG1000を使っているが、音のキレがJC-1ACに近くなった気もします。
トランジェントが良くなったのと、奇数次の歪みが減って偶数次が増えたのかもしれません。

しばらくこれでエージングしてみないと正確な判断はできない部分もあり、30分くらい鳴らして部屋の温度の違いなどではやはり多少はズレてきていますが、これはもう気にし過ぎてもキリがなさそうです。
現状、30分くらい使用でLが1V前後、Rは0.9V前後くらいです。
そもそも元々も経年変化でズレていたところがあるので、球の違いもありますが、それが減ったことも良くなった一因の可能性は高いです。

夏に向けて温度が上がってきたらまた多少の調整はしてみようと思いますが、真空管の交換ができるのが分かって、さほど寿命を心配しなくて良くなったのはいちばんの収穫だったなと思います。

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