MacBSの日常生活的日記

SONY、ポタアン市場へ

以前、他社のポタアン絡みかなにかで、SONYもポータブルヘッドフォンアンプを出したら良いのに、というようなことを書いたのですが、まさにそのとおり、ポタアン市場へ参入することが発表されました。

まずは「PHA-1」という機種を10月に発売するんだとか。
USB-DAC機能があり、さらにiPhoneのDock接続でデジタル伝送できるモデルのようです。
ウォークマンではなく、iPhone対応というのはちょっとびっくりですね。
WM-PORTもアナログ接続は可能なようですけど。
ちなみにiPhoneは今後、Dock形状が変更になる可能性もありますが、ポタアン側の端子自体は通常のUSB端子形状なので、付属のケーブルのみの変更で対応できそうです。

大きさは意外に大きく、iPhone 4Sあたりと面積は似たような感じです。
デザインやスタイルなどは既存のポタアンを良く研究してるなぁと感じつつも、ソニーらしさにはちょっと欠ける印象も。
ボリュームの不用意な回転を防ぐためと思われる微妙な取っ手のような亜鉛ダイキャストのバンパーのデザインも太めの端子をつないだりするのには邪魔なだけになりそうな感じもしますし。

また、内部もDACがWolfsonのWM8740、オペアンプに電圧増幅部はLME49860、出力段にTPA6120を採用していて、たしかにどれも優秀なものですが、そういう謳い文句って他所でも見たなぁという気も…。
昔のようにソニー純正の素子があれば差別化もできるんでしょうけどねぇ。
もちろん、ソニーのオーディオ技術は当然活かされるわけで、その辺りでこそ、質の差が出てくるから、余計な心配は不要でしょうけど。

また、地味ながら電源電圧が5Vというのは良いかも。
DAPの音質的な限界の一つの理由が電源電圧の低さだという印象も個人的にあったので、ここは称賛に値するかと。
とはいえ、これがDC-DCインバータによるものなのか、実際のバッテリー電圧によるものなのかもありますけどね。
なお、駆動時間はデジタル接続で約5時間、アナログ接続で約10時間とのことで、やっぱり電圧のせいなのか、ちょっと短めです。
充電時間が約4.5時間だそうで、再生中の充電は出来ないそうですから、デジタル接続で使うのはちょっと大変かもしれませんね。

それにしても、これまで実質的に海外、それも中華を中心にした機種しかなかったポタアンに国内メーカーが本格参入してくれたことは歓迎したいところです。
今後はオーディオ専業メーカーも多数参加してくるかもしれません。

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