MacBSの日常生活的日記

SHANLING UA2

SHANLINGのポータブルDACアンプ「UA2」を導入してみました。

最近はもっぱらBluetoothヘッドホンを使うことが増えて有線のイヤホンの出番はめっきり減っていたのですが、iPhoneはコーデックがAAC(とSBC)にしか対応しておらず、細かな音チェックにはまだちょっと不満が残る部分があります。
以前iPhoneに付属していたLightning-3.5mmアダプタも予備を購入してあって、あれはあれで特性的には十分優秀なのですけど、やっぱりオーディオ的な雰囲気のあるものも欲しいなと。

最近の機種は4.4mmが多くなってきていますけど、うちは2.5mmが一部使ってあるのでその点も考慮してUA2をチョイスしました。
DACにはES9038Q2M、オペアンプはRT6863が搭載されていて、いかにもオーディオ製品らしいスペックです。
当然ハイレゾにもしっかり対応でPCMは768kHzまで、DSDも512までとDENAFRIPS導入前であれば我が家でいちばん「ハイスペック」なDACだったことでしょう。

音源のサンプリング周波数はヘッドホン端子の間の小さなLEDで確認でき、以下のように色分け表示されます。

ブルー : 44.1/48kHz
グリーン : 88.2/96kHz
イエロー : 176.4/192kHz
シアン : 352/384/705/768kHz
ホワイト : DSD64/128/256/512
レッド : 44.1/48kHz(UAC1.0接続時)

ハイレゾ対応プレーヤーはmconnect Player Liteを入れている程度ですが、NAS経由で各種再生は確認できました。
このアプリだとDSDは黄色になるのでどうやら176.4kHzのPCMに変換されているっぽいですけどね。

ファームウェアはWindowsで更新してV1.92.12にしました。
USB-Cケーブルで繋げばWindowsでもしっかりDACとして使えて便利ですが、ゲインやフィルタ変更などの機能は残念ながらAndroidアプリでしか使えません。
iPhoneアプリからも不可能というのはやや残念かな。

特にゲインが弄れないと、iPhone本体のボリュームでは1段階で結構ガクッと大きくなりがちで、高感度なイヤホンだと微妙な調整はややしづらい場合があります。
同様に高感度なイヤホンではiPhoneの通信ノイズを拾いやすい傾向なのも目立ちました。
Wi-Fiだとそれほどでもないので、4Gなどのモバイル通信側の影響を受けやすいのかも。
このあたりは本体だけでなく、USBケーブルでも変わるのかもしれませんけど。
ちなみに同価格帯の製品だと本体からケーブルが生えてるものも多いですが、UA2はUSB-C端子で交換可能ですから、OTG対応ケーブルさえ用意すれば断線の不安は軽減されます。
なお現在は標準だとLightningケーブルは付属しないので、その点も要注意です。

電源はiPhone本体から給電されるので気軽に使えるのも便利です。
稀にiPhoneから認識されずに弾かれたりすることもありますけどね。
iPhoneのバッテリーはそれなりに減りが速くなりますけど、長時間使うのでなければさほど気にするほどではありません。
上位モデルのUA5だとハイブリッド電源システムでDAC以降の部分をアンプ側のバッテリーで給電可能ですけど、充電の手間もありますからね。(それにこっちは4.4mm)

肝心の音質面はあまり触れませんでしたが、どちらかというとやや硬調ではあるものの、モニター的用途には十分良好なものです。
コレさえあれば完璧、というほどではないですけど、比較的にお手軽にiPhoneで高音質を求めるには良い選択肢ではないかと感じました。

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