MacBSの日常生活的日記

SENNHEISER HD25-1 II レビュー 比較編

入手したてのSENNHEISER HD25-1 IIですが、手持ちのHD598と比較試聴してみることにしました。

試聴環境はAlgoRhythm SoloとRx Amp MkIIを使いました。
なお、アンプのゲインはどちらもHiで使用しています。

まずはHD598のほうから聴いてみますと、オープンエアーらしい自然で穏やかなものです。
低域も穏やかに伸びていて、音場は広がりがありますが、あえて言えば実像感がやや不足気味でしょうか。
逆に奥行きがあって、強調したところがない自然体なのが魅力です。
高域はもう少し伸びても良いかなと感じますが、全帯域にわたって歪みが少ないようです。
装着感も音傾向同様、付けてないような自然な感触がこのヘッドフォンの良さに繋がっているように思います。

HD25-1 IIのほうはもっとずっとライブでオンマイクに、グイグイ押してきます。
HD598と聴き比べると、ちょっとわざとらしくも感じますし、高域は少し硬質で、厚みのある低域とバランスが取ってあるようです、
誤解を恐れずに言えばドンシャリとも言えるかもしれませんが、全般的な音傾向としてはHD25-1 IIのほうが現代的かと思います。
長時間聴くならHD598が有利で、HD25-1 IIは没頭して聴き込む感じでしょうか。

なお、ボーカルに関しては両者で表現の仕方が微妙に異なり、HD25-1 IIのほうはシンガーとの距離が近くて実在感がある雰囲気なのですが、透明度や音場表現でいうとややHD598のほうが自然に感じる場合がありました。
対して、JD25-1 IIのギターは特筆ものに秀逸で、響きと直接音のバランスがとても良いです。

両者に共通するのは、そうした楽器やボーカルそれぞれに存在感がもたらされるというところではないかと。
機種ごとにやや表現の仕方は違えど、音楽のバランスを損なわずに、音楽の中の良い部分を際立たせてくれるような気がするのは、ゼンハイザーならではの特色なのかもしれません。
そんな中でオープンエアーと密閉型という異なる方向性をうまく活かした2本ですしー、まさに併用して補完しあう価値のある存在どうし、というのが結論です。

それでもなお掘り下げてみると、HD25-1 IIは大好きな曲がより好みになる感覚で、新しい発見が多いのは、新しく買ったからというわけでもなく、明らかにHD26-1 IIのほうではないかと。
HD598はどんなジャンルもソツなくこなし、いろんな音楽をリラックスして楽しめるもので、ある意味、自然体でオールマイティな位置付けでしょう。

ただ一点、HD25-1 IIのケーブルはなぜかケータイからの輻射ノイズを拾いやすいようで、何度かそうしたノイズが発生しました。
その点ではHD25-1 IIもリケーブル対応ですし、もし機会があれば試してみたいところです。

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