MacBSの日常生活的日記

Pioneer UDP-LX800

PioneerからUltra HD Blu-ray対応ユニバーサルプレーヤー「UDP-LX800」が11月中旬に発売予定だそうで。
ちょうどウチのLX80に似た型番で親近感が湧いたのと、パイオニアさんを応援したい気分なので紹介してみることに。

気になるお値段は365,000円だそうで、オーディオの感覚からするとわりとお買い得な価格設定に感じてしまうのは感覚が麻痺しているのでしょう。
BDP-LX80も発売当時は21万だったようですから、そこから単純にUHD-BD対応しただけでもこのくらいになっておかしくありません。
まぁアナログ音声については2chに特化しているようなので、そこは若干方向性に違いはありますが、代わりにXLR端子もありますし。

何より気になるのは「リジッド&クワイエットBDドライブ」という光学メカ部分です。
LX800は当然ながらSACDの再生にも対応していますので、ぜひこのドライブを他社供給してほしいものです。
自社でもSACDプレーヤーは出してますけども、PD-70AEの良さは認めるものの、やっぱりあとひと踏ん張りが欲しいわけです。
デジタル出しの規格がしっかり定まっていてくれれば、トランスポートとしてでも問題ないのですけどねぇ。

そんな音声部分はなぜかパイオニアがこだわるES9026PROを使っています。
実績があるから使いこなしが分かっているということなのでしょう。
バスバーがあったりして、往年の国産CDPを思い出すような作りですが、マルチchにしないのならいっそのこと左右独立基板だと良かったかなぁ。
アナログ音声は私は必須だと思うのですけど、実際に世に出ているBlu-rayプレーヤーなどはHDMIやデジタル出力のみというものも多く、こちらもアナログ回路や電源部をオフにするTRANSPORTモードがあり、しかもHDMIも別口が用意されている周到ぶりです。
逆に音声だけで使う場合にはデジタル音声や映像回路をオフにするDIRECTモードもあり、音声のみのプレーヤーとしても価格並みの性能を発揮してくれそうです。

内部も整然としつつ、しっかり中味のあるもので、f字孔やヘ音記号をモチーフにしたプレスが入っていたりして拘りを感じるものです。
トランスポート部はパイオニアお得意のハニカム形状になっていますし。
これらが音や映像にどれだけ直接的に貢献するかは分かりませんが、そもそも個々の回路をシールドすることの重要性は痛感しているので、その基本を忠実にやっているだけでも素晴らしいことだと思います。

さらに面白いのが画質・音質調整専用端子「ZERO SIGNAL」というもので、一種のアース端子みたいな役割をするものらしいです。
これで接続機器とのGNDを揃えるそうですが、私などは「かえってアースループを作ってしまうのでは?」とちょっと心配になります。
つなぐかどうかは自分で選べるわけですし、ここを仮想アースの接続先にするのも良いでしょう。

UDP-LX500との価格差をこれらに見いだせるか、というのがポイントでしょうけれども、アナログ音声を重視するのであればアリじゃないかなと感じました。
今回全く触れていないに等しい映像部分ならそこまで大きな違いはないかもしれないですが、そこも電源部の強化などで地味に効いてくるはずです。
ウチはそこまで映像にこだわる感じでもなく、4Kの環境もないので今は不要ですけど、こういうフラグシップモデルが登場するのは良いことだと感じています。

モバイルバージョンを終了