MacBSの日常生活的日記

ortofon MC20S

クリスマスプレゼントに紗羅からortofonのMCカートリッジ「MC20S」を買ってもらいました。

1993年に発売されたMC20 Supremeが翌年改名されたものだそうで、スペックとしてはどちらも同じはずです。
初代MC20はすでに持っていますが、そこからだいぶ世代交代してすでにデジタル世代に入って10年くらいした頃のモデルですから、ずいぶん現代的になってるかなと。
現代的という意味ではMC-Q5も持っていますし、MC-Q20という正統な後継モデルも現存しますが、評判が良いのはMKIIやSupreme前後かなと。
ネオジウムマグネットを使って7N導線コイルで、巻数も増えて出力電圧も0.5mVと使いやすい感じになってますし。

問題は自重が10.7gとそこそこ重いので、SAECのWE-407/23に付いていたミドルマスウェイトは25gまでの対応ですから、ヘッドシェルは13g程度までのものを選ぶ必要があります。
手持ちだとortofonのLH-4000が本来の有力候補なのですが、これは15gなので候補から外れます。
購入候補として山本音響やJELCOなども挙げましたが、ひとまず動作確認ということで、余っていたDENONの軽量なものとCHORD Carnival Silver Screenで作られたリード線を割り当てました。

本体のインピーダンスは5Ωですが、聴感上でアンプ側の入力インピーダンスは30Ωが良い感じでした。
普段使いしているDL-103よりだいぶ背が高い(というよりもDL-103が低い)ので、トーンアームをちょい上げてラテラルバランスなども調整して、いざ聴いてみます。
8×40μmの超楕円ファインライン針ということもあって、情報量の多さからして全く違います。
やはりクラシックで違いが顕著で、楽器の音色が明瞭で透明感がありますね。
マグネットの強化もあってか、初代MC20と比べると迫力も兼ね備えており、低域のエネルギー感はDL-103をも上回るほどです。

MC20では相性がかなりありましたが、MC20Sはどんなソースも無難にこなしてくれます。
ただし音の良いレコードで真価を発揮するところはやっぱりありますね。
針形状から普段再生してるレコードでもまだまだ汚れを掘り出してきますので、こまめなスタイラスクリーニングも必須です。

ただ、性能差はやはり圧倒的なものがあり、オーディオはまず入り口が大切というのが身にしみて分かります。
余計にCDとの格差がついたような気もしますが、音楽を楽しむのが本質ですので、DL-103もうまく使いつつ、大事にMC20Sを使っていこうと思います。

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