MacBSの日常生活的日記

Olasonic TW-D9HDM レビュー テレビ編

Olasonicさんからテレビ用スピーカーシステム「TW-D9HDM」をお借りしたので、早速、自宅のテレビで使ってみることにしました。

といっても我が家のテレビ環境はお世辞にも良いものではなく、古い20インチの液晶テレビ「TH-20LX70HT」と22インチの「TH-L22C2」しかありません。
昔は50inchのリアプロジェクションも使ってオーディオビジュアルにもそれなりに注力していたこともあったのですが…。

それにはちょっとオーバースペックな気もするTW-D9HDMですが、幸い、TH-20LX70HTには光デジタル出力がありましたから、こちらでまずは試すことにしました。

なお、念のため両モデルともHDMI端子につないでみましたが、残念ながらARC対応ではないようで音量は連動しませんでした。

接続はアンプ部にACアダプタをつなぎ、光デジタルケーブル(付属しないのでAccuphaseのものを使いました)、そして左右のスピーカーを付属のケーブルで接続して完了です。

以前、Olasonicさんにご訪問して聴かせていただいた時もそうでしたが、第一印象はとにかく音が自然ということです。
ソファから見てテレビがセンターには配置されてないのですが、そのテレビの両脇にスピーカーを置いてもその実体感のあるサウンドに変化はなく、ごく自然です。
むしろ音の説得力で、ついついテレビの画面に気が向いてしまうほどです。

とりわけ素晴らしいのが「声」で、まるでボーカルモニターのような正確さです。
変な話ですが、CMのナレーションに妙な説得力を感じてしまい、CMにすら見入ってしまうことが度々ありました。
こんなメモを取りつつ、パソコンで写真を現像している時など、当然ながらテレビの映像は見ていないのですが、そうやって他のことをしていてもテレビやCMの内容が頭に入ってくるから不思議です。

また、そんなCMや番組などの録音の質やスタジオのライブさ、デッドさまで分かってしまうというのはもうテレビ用スピーカーの上位モデルではなく、オーディオシステムの入り口に足を踏み入れていると言っても良いのではないかと。
また後日、別途レビューしたいと思いますが、オーディオプレーヤーを接続すれば十分立派なミニコンポの出来上がりだとすら感じました。

当然ずっと聴いていると、これが普通になってくるわけで、ここで一気に内蔵スピーカーに戻すとそれはもうガッカリでは済まないような状況が待っています。
画面は小型ながらそれなりに大きめの筐体だった時代の「TH-20LX70HT」ですら、そうですから最近の薄型筐体の製品ではさらに違いを体感できるかも。

ちなみにバスブーストは常時オンでも迫力がほどほどにあって悪くないバランスですが、ニュースやバラエティなど、普段の番組にはオフでも十分ソリッドでしっかりした低域が楽しめて、好バランスだと思います。
ゲームや映画についてはまた後日、このバスブーストの有無を含めてレビューしてみようと考えています。

欠点というべきかどうかは難しいところですが、気がかりなのはARC対応という点と、テレビの左右に置くスペースがあるかどうかでしょう。
前者については最近のモデルであれば大丈夫でしょうし、ARC非対応どころか、光デジタル出力やアナログRCA出力すらない「TH-L22C2」でも、ヘッドフォン端子経由の接続で十分その実力が堪能できたので、そう気にすることはないでしょう。
ただし、前述のとおり、入力用のミニ-ミニケーブルは付属しないので、できればここに良質なケーブル(そんなに高価なものでなくても良いですが)を用意してあげれば万全かと。

後者の設置場所については、これはもうこの音質のためには部屋を模様替えしてでもなんとか確保したいところです。
テレビラックの都合で無理だという場合、ラック自体を買い替えるのが難しければ片脇に同じくらいの高さの収納ラック(CDケースとか)などを置いて、テレビを少しオフセットして設置するのも良いのではないでしょうか。

ちなみにアンプ部はDVDやBlu-rayの外付けスリムドライブを一回り大きくした程度の大きさですから、これはテレビの下部にうまく配置できる場合が多いかと思います。

というわけで次回以降はゲームや映画、そして音楽、さらに手持ちのTW-D6TVとの比較と書いていきたいと思っています。

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