MacBSの日常生活的日記

Olasonic NANO-UA1a レビュー 到着編

OlasonicさんからNANOCOMPOシリーズのDSD対応USB-DAC搭載デジタルアンプ「NANO-UA1a」を3週間ほどお借りすることになりました。

メインシステムのDDC,DAC,そしてバイアンプで使っている2台のアンプを置き換える形でセッティングしてみましたので、その過程で気づいたことをまずはご紹介しておこうと思います。
その前にまず普段の我が家のシステム構成と、今回、NANO-UA1aを導入しての構成を示しておきましょう。

[ 普段のシステム ]

パソコン: Apple Mac mini
USB-DDC: JAVS X-DDC(電源:第一電波工業 GSV500)
DAC: ATOLL DAC-100
Pre Amp: LINN MAJIK-IL
Power Amp: LINN LK140(低域側), LINN MAJIK-IL(高域側)
Speaker: DALI Royal Menuet II
電源タップ: Shelter, ORB DP-4i GOLD

USBケーブル: ACOUSTIC REVIVE USB-1.0PLS
デジタルケーブル: CHORD Signature Digital(DDC)
音声ケーブル: ACOUSTIC REVIVE LINE-1.0R-tripleC-FM(DAC-pre), CHORD Chameleon Silver Plus(pre-LK140), CHORD Cobra Plus(LK140-MAJIK)
スピーカーケーブル: QED Signature Revelation(高域側),CHORD Epic Twin(低域側)
電源ケーブル: ACOUSTIC REVIVE POWER STANDARD-tripleC-FM(Shelter), WIREWORLD aurora3(ORB), WIREWORLD electra3(ATOLL), ACOUSTIC REVIVE POWER STANDARD-tripleC-FM(MAJIK-IL), Accuphase APL-1(LK140)

[ NANO-UA1a試聴システム ]

パソコン: Apple Mac mini
Amp: Olasonic NANO-UA1a
Speaker: DALI Royal Menuet II
電源タップ: Shelter

USBケーブル: ACOUSTIC REVIVE USB-1.0PLS
音声ケーブル: 未使用
スピーカーケーブル: CHORD Epic Twin
電源ケーブル: ACOUSTIC REVIVE POWER STANDARD-tripleC-FM(Shelter)

このシンプルさがまず何よりもNANOCOMPOの魅力でしょう。
電源タップを経ないであれば、ケーブルもUSBとスピーカーケーブルだけに拘れば良いですし、USBケーブルは付属もしています。

ただ、アナログ入力がステレオミニなのは、NANO-UA1の時からやはり不満があります。
CDプレーヤーは同軸や光デジタルでつなぐにしても、我が家だとアナログプレーヤーを(フォノイコライザーは経由するとして)繋ぐ形になるんですが、ステレオミニ-RCAケーブルは種類も限られますし、正直まともなものは手持ちにありません。
私も愛用しているWireWorldやAudioQuestなどには充実していますが、それこそDIRECT STOREでステレオミニ-RCAケーブルを出してほしいところですし、欲を言えばキャンペーンでも良いので添付してくれると良いかもしれません。

もう一点、気になるのがスピーカー端子で、筐体サイズが小さいだけに端子もコンパクトなものになっていて、少し太めのケーブルを使いたい場合にはバナナプラグが必須になってくるかと思いますので、こちらも同様に純正品を用意してもらえたらなと感じます。
今回、手持ちのFURUTECHのFP-200B(R)を使用しましたが、最初、想定以上に刺さらず(上の写真の状態)、ビックリしました。
実はこれはBFAとして使用していたためにプラグが広がっていて固かったせいで、実際には下の写真のところまで刺さるのが本来の姿でしたが、それでもこの「ちょっと挿し残った感」はあまり心地の良いものではありません。

また、バナナプラグでも横からケーブルを入れるタイプだと干渉する恐れがありますし、金属製だとショートの危険も出てきます。
Yラグでも同様なわけで、筐体の制約があるとはいえ、なにか一工夫欲しいところです。

そんな些細な「気になる点」はありましたが、Audirvana PlusでDSD音源をまずは鳴らしてみることに。
設定としてはAudio Deviceとして「Olasonic HS USB Audio」を選択し、Native DSD Capabilityで「DSD over PCM standard 1.0」を選ぶだけです。
画面は1.5xのものですが、2.xでも同様だと思います。

雑誌付録のDSD音源も持っていますが、いつも試聴用に聴いているPCM音源をAudioGateでDSD化したものを再生してみました。
PCMそのままと比較してみると、DSD化したもののほうが音が前に出てくる印象があり、こちらのほうが艶があるように感じます。
先日、Olasonicさんにご訪問させていただいた際に開発者の方に伺ったのですが、DSDだとジッターの影響が軽減される副次的効果もあるそうで、そうした部分が出ているのかもしれません。

音質についてはまた後日レビューさせていただくとしても、NANO-UA1と比べるとよりはだいぶ良くなっているなと感じます。
UA1もコストとサイズのわりには良いものでしたが、やや真面目さ一辺倒な部分がありました。
今回のは中低域から下にかけて厚みも出て、オーディオ的なケレン味もほどほどに載せて、まとまりのあるサウンドに仕上がっていると思います。
また、ボリュームの精度と品質が上がった効果が出て、小音量で特に大きく差が出ているように感じました。

反面、どうしても普段のメインシステムとの比較になってしまうと厳しい評価をしてしまう部分もあり、デジタルアンプ特有の躍動感の薄さや表層感を感じる場面もありました。
ただ、解像度だけでいえば普段のシステムより高い部分もありますし、来年以降配信が広がってくるであろうDSD音源を積極的に聴いていきたいユーザーには、シンプルで手軽なオーディオ環境としてオススメできるアンプだと思います。

次回はその少々厳しい観点から聴かせてもらった、音質について書いてみたいと思います。

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