MacBSの日常生活的日記

LINN LK140

出張お土産というわけでもないですが、すっかりお気に入りのブランドになってしまったLINNのパワーアンプ「LK140」を追加導入してみました。

すでに愛用していたプリメインアンプ「MAJIK-IL」と同じ黒箱シリーズですが、MAJIK-ILの発売が1993年に対して、LK140のほうは1998年と比較的新しいモデルになります。
LK140のほうはまだ修理不可能製品にもリストアップされてないですしね。

MAJIKの33W/8Ω,66W/4Ωからすると95W/8Ω,140W/4Ωとだいぶパワーアップしますが、パワー素子自体はTDA7294でMICROMEGAと同じ、MAJIKのTDA7293ともほとんど変わりありません。
もちろんブリッジになっていますが、どこまで強化できるか、多少不安な部分もありました。
ただ、LINNはパワー部のゲインが統一になっているので、バイアンプ接続が容易というのが決め手になった感じです。

届いたところでまずはMAJIKのパワー部をバイパスして、そのまま移行して鳴らしてみました。
音の傾向自体はほとんど同じでそのまますっきり移行できましたが、不安をあっさり払拭して初めから次元の違う音を聴かせてくれます。
低域、高域ともに無理がなくそれでいてパワフルですし、音像が締まって密度感の高いものになったのが大きいですね。
MAJIKは音楽性は豊かなものの、ややナローレンジ気味な部分があったのがすっかり解消しました。

傾向としては最近のLINN製品の音色に少し近づいた部分もありますが、Royal Menuet IIをがっちり駆動できるようになったおかげか、DALIが本来の持ち味を発揮して唄ってくれるようになったと感じます。
ピアノやチェロ、ヴァイオリンの音階や音色に伴う階調がより明確になったおかげでしょうか。

ここで調子に乗って、MAJIKのパワー部を高域に、LK140を低域用にしたバイアンプ接続もしてみました。
MAJIKはプリメインアンプなのでPRE OUTは1つしかないのですけど、LK140の側にLINE OUTを持ってくれていますので、これをMAJIKのPOWER INに戻すというわけです。
しかしこれは予想を裏切って、以前のMAJIKの音色に戻ってしまいます。
中域から高域にかけてのスピード感が鈍る印象もあり、やはりパワー部の性能にずいぶん格差があってバランスが悪くなるのでしょうね。
というわけで、あっさりすぐにLK140のみを使う接続に戻しました。

そうなると今度はMAJIKのパワー部が不要になるわけで、そこもちゃっかり計画には入っていたんですよね。
事前にIDE用のジャンパーピンを仕入れてきておきましたので、これでMAJIK内部のジャンパー設定を変更し、パワー段を無効にしました。
これでMAJIKは純粋にプリ部のみの動作になりますし、発熱の面でも大きく減りましたから、上に貼った仮置きの写真みたいにスペースを大きく開けなくても大丈夫でしょう。
そもそもLK140もほとんど熱が出ないですけどね。

まだプリはMAJIKという変則状態ではありますけど、ortofonのパワーアンプを使っていた時以来のセパレート構成になりました。
音色についても、結果的に数年前、まだ現行モデルだったRoyal Menuet IIが欲しかった頃に望んでいたサウンドに大きく近づいた気がします。
あの時はアンプがPRIMARE I21が候補だったわけですが、今聴き返したらどうだろうなぁ。
少なくともLK140だと音量が小さくても音が濁らないという部分では負けてないんではないかなと。
導入したばかりですから贔屓目も入ってると思いますが、とりあえず構成としてはこれで一段落というところでしょうか。
CDやもう少し大きめのスピーカーなど、欲を言えばキリがないんですけどね。

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