サイトアイコン MacBSの日常生活的日記

GE 5965A

GEの真空管「5965A」を入手しました。

5965Aはコンピュータグレード双三極管で、12AT7に近い特性ですが完全に互換があるわけではありません。
その点では先日の6414に近いですが、あれよりは特性は近いので使える機種が多いはずではありますが。

今回は起動時のハムなどは全くなく、うちのアンプでは問題なく使えました。
6414の方向性でありつつ、正統進化という印象でとてもクリアなサウンドです。

スクラッチノイズの鮮度も高く、深さも出ていて、ここまでのところでは随一かも。
膨らむような部分はないですし、かといって甘さもないのが特徴的です。
ピアノの音色がしっかりスタインウェイしていますし、ガラスっぽいというか、線が太くなり過ぎない傾向です。
力はしっかり入っていて、2Hくらいで筆圧が高いような印象とでも言いましょうか。

無音になった時の余韻が良く、おそらくケインが下がったことでプリの良さが引き立つ傾向なのかもしれません。
ダイナミックレンジという意味でも余裕ができたのでしょう。
だからといって冷たい感じは一切なく、無機質でもなく、立ち下がりが良い印象というほうが正しいでしょうか。

雰囲気的にはKRELL PAM-3の音がしている、という感覚で、先ほども書いた通りゲインが相対的にプリ側に寄ったことで、パワーアンプの色付けが減ったということでしょう。
ただ、フュージョンのスピード感はややもったりする感はあります。

反面、Art Pepperの”I Can’t Believe That You’re in Love with Me”を聴いていてサックスが2本鳴ってるな、というのが分かったりしたのは面白いところでした。
PepperとWarne Marshのtenorが入ってるわけで、普通でも当然分かるのでしょうけど、明瞭さと実体感が良く出ていました。
録音ではなく音楽の情景が見えたということだと思いますし、要は見える音になっている、ということかと。

その分、若干、録音の質を曝け出す傾向はあります。
そこでカートリッジをAccuphase AC-1からSONY XL-55に変えてみました。
こちらだとトランペットの音が鮮烈になるなど、カートリッジの色合いの違いを見事に描き出してくれました。

ちょっと真面目すぎる感は確かにありますが、お値段も手頃なことが多いので互換性の問題がなければ良い選択肢なのかなと思います。

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