MacBSの日常生活的日記

DENON DCD-1550AR

DENONのCDプレーヤー「DCD-1550AR」を気まぐれで入手してみました。

うちにはもう十分CDプレーヤーはあるのですけど、弟たちがリビングで使っているDCD-1630Gがなかなか良かったらしいのと、それの読み込みが少し悪くなりつつあるということで、その代替になっても良いかなと。
こっちはSHARPのピックアップなので、互換品なら調達も交換も簡単そうですし。

まずは不具合があってもいけないので一旦こちらで動作と内部の確認を。
筐体の見た目が立派ですし、ネジもしっかり使ってあって、当時はこの価格帯でも結構力が入っていたんですね。
インシュレーターはさすがにだいぶ廉価なものですが、コンデンサはシルミックが多用されているのが印象的です。
電源部がややサボり気味な感じはありますが、音はなかなか申し分ないもので、ちょっと(良い方向に)予想外でした。

ALPHAプロセッサーのおかげなのかどうかはよく分かりませんが、余韻が美しくてデジタルくささが少なめに感じます。
それもアップサンプリングなどで無理に引き出しがちな透明感ではなく、芯の通った音作りをしてくるのは個人的には好みです。
定位が乱れる感じも少なく、音場がとても明瞭です。
価格帯もあってか、少し中高域が強めですけれど、弦の音が擦れたり金属的にキツくなったりはしないですし、聴きやすく明瞭な音の風合いです。

可変出力もあって、こちらは別の基板を経ているのでそれも念のため別に確認しておきました。
ヘッドホン端子も駆動力はさほどでもありませんが、HIFIMAN Edition Xくらいなら十分駆動できて良質なものです。

REVOX B226Sと比べてみると、こちらは骨太で硬めの描写で、中高域はREVOXのほうが強めです。
DENONはやや低域寄りの若干のかまぼこっぽい感じで、ちょっと前のDENONのブランドイメージに近いようです。
REVOXだと目立ちがちな音源そのものに含まれた暗雑音もやや少なく聴こえるので、そのあたりは若干、聴き心地重視のチューニング傾向はありそうです。

DP-77は実体感が少し強調されてハイレゾ的な粒立ちが特徴的です。
少し浮き足がちなのは中低域が薄いからか、平面的な描写がやや目立っていて、音場は後方展開傾向です。
DCD-1550ARとの比較はかなり無理があるように思われますが、中域が厚く前に出る音で、なかなか健闘しています。
聴きやすく背伸びしていないリラックスできるサウンドですけど、あえて言えば音数が増えると少し分離が悪いかも。
小編成のクラシック、ジャズや穏やかなボーカルものに合うのではないでしょうか。

とりあえずまだ仮設置のままですけど、QUAD 99 CDP-2の出番がほぼなくなりそうですし、どちらかを送ってあげようかなと。
QUADのほうは読み込みづらいディスクも目立ちますし、そういう意味でもDENONのほうが気楽に使えそうですけどね。

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