MacBSの日常生活的日記

CEntrance HIFI-M8 XL4 レビュー

CEntranceのUSB-DAC搭載ポータブルヘッドフォンアンプ「HIFI-M8 XL4」をお借りしました。

結構な大きさに私は当初据え置き機かと思ったんですが、それくらい多機能ですし、大型のACアダプタも付属していて、両用を想定しているのかなと。
なお、iDeviceとの接続ケーブルもDockケーブルとLightningケーブルがちゃんと付属しています(やや短めですが)し、LightningもMFiを通してあるのだと思いますが、最新OSでもエラーが出なくて良心的だと思います。

(3/2 9:00追記)
LightningケーブルはCyperLabsのもので、代理店さんが気を利かせて入れておいてくれたものだそうです。
ですので製品にはDockケーブル(とPC接続用のUSBケーブル)のみ付属します。

背面にもインピーダンス調整からゲイン調整、低域調整、中高域調整、それに電源兼入力切替(USB,iOSデバイス)と、機能も豊富です。

音源としてはiPod nanoをデジタル接続して、まずは標準ジャックでLCD-Xを聴いてみました。
ファーストインプレッションとしてはなんとなく帯域が狭い印象を受けます。
試しにイヤフォンを変えてみますが、印象自体に変化はなく、低域に今ひとつ締まりがないように感じます。

さきほども書いたとおり、このモデルには低域と中高域調整がそれぞれ3段階でできるようになっていますので、これを切り替えてみると、イヤフォンの場合は高域、低域とも真ん中が良い感じでした。
EQ的に調整できるのは悪くないですが、それだとこのモデルの目指す音色はどれなんだ?という疑問も多少湧いてきます。
本格的なイコライジングとするなら3段階では大まか過ぎますし。

なお、LCD-Xでも私には双方、真ん中のほうが自然な印象がありました。
ここはリケーブルで印象が変わってくるんですけど、そこは後述したいと思います。

また、そもそもの機能面でちょっと気になることが2点ほどありました。
まず一つ目はその後再現できなかったのですが、ACプラグを挿して充電中の状態でiDeviceを聴いていた際に、ACプラグが少し緩むと突然、エコーがかかって逆相になったような妙な音で再生される状態に陥ってしまったことがありました。
その後、何度試しても再現できなかったので、もしかするとヘッドフォンプラグに緩みがあったのかもしれませんが、どちらにしても再現できないので原因を特定することは出来ませんでした。

もう一つはACプラグを挿した状態でiDeviceを再生していて、そこでACプラグを抜くと再生が止まってしまい、iDeviceとの接続が切れてしまう点です。
こうなると再度、ACプラグを挿しても駄目ですし、iDevice側で再生ボタンを押しても再生できません。
この場合、一旦、Lightning側かHIFI-M8のUSB端子を抜いて差し直さないとダメです。
同様に接続した状態でHIFI M8のスイッチをオフにして再度オンにしてもiDeviceを再認識されませんから、同じくUSBケーブルを挿し直す必要があります。
iPod nano固有の問題かとiPhone 5Sでも試しましたが、同様でした。

ポータブルだから充電完了して使うのが基本かもしれませんが、さきほども書いたようにかなり大柄で据え置きとの併用も想定しているように感じられることを考えると、対処をしてほしいところです。
さらに電源の再投入に関して物理的な再接続が必要なのはかなり面倒ですし、せめて説明書に記載が欲しいところです。

この後、LCD-Xをお借りしたALO audioの「ALO audio Reference 16 Headphone Cable」にリケーブルしてバランス接続でも聴いてみましたが、素直で真面目な音ではあります。
低域に厚みも出ますし、このケーブルだとさきほどの低域調整と中高域調整も低域が真ん中で高域が左(オフ)がベストとなります。
空間的な広がりもしっかり出てきますし、バランス接続の良さも出ているのでしょう。

とはいえ、ここから先は好みの部分ですが、私自身はあまり好みの音色ではありませんでした。
全体にサッと流し聴きしてしまう印象で、薄い、というのが一番良く当てはまるでしょうか。
サイズ的に据え置きでも使いたいと考えると、じっくりゆったりとした音楽の時間を過ごすというニーズを満たしてこない気がします。
特に静寂感や空気感、広がりなどが今一歩のように感じました。

ここも私の好みと偏見が入ってるかもしれませんが、デジタル接続独特の固さや雑味があるようにも感じます。
かなりサイズに余裕があるとはいえ、デジタル回路とアナログアンプを同じ筐体に収めたデメリットみたいなものがあるのかもしれません。
また、そのサイズもiDeviceのデジタル接続という製品のメリットを活かすにしても少々大きすぎる(W82xH33xD127mm,325g)という点や価格面も加味しての評価です。

やや手厳しい評価になりましたが、ちょっとクセのあるヘッドフォンをバランス接続でパワフルに鳴らしつつ、ちょっと音色調整もしたい、というニーズには有効な製品だと思います。

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